2019年07月21日

ガソリン40リットル


京アニ火災 33人の死亡確認 平成以降最悪 第1スタジオ、18日朝はセキュリティー解除https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190718-00000091-mai-soci
は、本当に痛ましいテロ事件で、追悼の意を深くしている。

ただ、怖ろしいことに気がついた。

7月19日未明に起こったこの事件、なんか、小事件のようにみえる。

駐韓日本大使館前で焼身自殺の男性死亡 車内からガソリン
https://news.livedoor.com/article/detail/16798958/

しかし、中央日報 日本語  のより詳細な記事をみてみよう。

新華社 英語版も同じ内容を書いているが、車内にはガソリン40リットル、ブタンガスタンク20本(卓上コンロに使うあれか)があったという。別の英文ニュースでは、ガソリン20リットルがあった、とされていて、どうも数量が不確かだが、多量の可燃物と一緒に自爆テロやるつもりだったことは間違いないようだ。ゲートで止めなければ、京都アニメーションと同じ展開になっていたのである。

ほとんど同じ手口、ガソリン40リットルというのまで同じ、のテロがほぼ同時に、起こっていることに、なにか怖ろしい裏を感じて怖くなっている。
posted by 山科玲児 at 15:57| Comment(0) | 日記

国宝・重文 147件 行方不明

太刀 包永 静嘉堂.JPG香薬師July 1932.JPG


国宝・重文の所在確認が難航  なお147件不明、文化庁
https://this.kiji.is/523778445429736545

2019/7/16の、「あの」共同通信のニュースですが、まあこういうニュースでは嘘はないでしょう。

実際、
盗難を含む所在不明に関する情報提供について〜取り戻そう!みんなの文化財〜  文化庁
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/tounan/index.html

と文化庁自身が発表しております。

官僚は、自分のとこの問題を隠したがるものですが、文部科学省から前川喜平のような次官が追放されたから、文化庁も少しはましになったのかな。

こうみてみると、刀剣が多いようですね。この刀剣の図版は1955年ごろ出版された国宝図録からとったものかもしれません。国宝図録第三集から静嘉堂所蔵 太刀 包永の図版をあげてみますね。形式がそっくりです。
 また、文字を入れた天目茶碗も行方不明になっているんだなあ??  なんか昔、観たような観ないような、ちょっと記憶が定かではない面白い作品です。
  佐竹本三十六歌仙でも素性法師、朝忠  が行方不明になっています。ただ、NHK取材班が昭和59年に出版した「秘宝  三十六歌仙の流転」ではカラー図版がでていますから、そのころは、まだ存在はしていたはずです。

 一方、古い盗難で有名なものに、新薬師寺の香薬師 があげてあります。これについては、

2016年11月18日  香薬師像の背中
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/177717387.html

で背中の写真をあげましたが、もう少しフォトリタッチして、イメージをあげてみます。

これは、飛鳥園の東洋美術 1932年7月号にのっているものなのです。


posted by 山科玲児 at 08:23| Comment(1) | 日記

2019年07月20日

布にテンペラで描く

 長崎は台風の風が強くなって傘が裏返ってしまい、近くに買い物にも行けない状態になってしまいました。そこで少し追加::

ロンドン・ナショナルギャラリーのウッチェルロのことに関連して、なぜ「油彩キャンバス」なのか、ということですが、テンペラ+布という組み合わせが、より古くからあるようだからです。

ロンドン・ナショナルギャラリーで実見して印象深かったのは、
Dirk Bouts | The Entombment | NG664 | National Gallery, London
亜麻布+テンペラです。
なんか褪せたようなさめたような感じがする絵でした。

やはり経年劣化しやすいのか、もともと消耗品あつかいだったのか、現在残っている絵は少ないのですが、16世紀はじめぐらいには多量にあったようです。スペイン王室のヒエロニムス・ボス作品目録(伝ボス作品、模倣品、コピーも多かったでしょうが)には、むしろこの形式のものが多い。そして面白いことに評価価格がかなり安いんですね。一桁ぐらいは違います。


ブリューゲルの新発見:プラド美術館の「聖マルティンのワイン」

もやはり、亜麻布+テンペラです。こちらも相当傷んでいます。森洋子先生の本のカラー写真図版は美化し過ぎです。



posted by 山科玲児 at 14:53| Comment(0) | 日記

ネットでダウンロードできる拓本目録


淑徳大学 書学文化センター蔵 中国石刻拓本目録(PDF) 最新版を淑徳大学のサイトでダウンロード(無料)できるようです。

2016年 書学文化センター拓本目録.pdf
https://www.shukutoku.ac.jp/shisetsu/takuhon/cat2228/m-26.html

写真図版イメージはこちら
https://www.shukutoku.ac.jp/shisetsu/takuhon/

このコレクションには、日本で1,2を争う旧精拓本の張遷碑拓本册も含まれております。
また、清末のあくの強い蒐集家:趙烈文のコレクション:天放楼の拓本がまとめて入っております。
  その一方、古いコレクションと違って20世紀以降に出土した書道史的に重要な石刻の拓本も丁寧に集めてあるのが特徴です。書道史研究に使うためという意識で収集されているからでしょう。西林昭一先生が関わっていましたから、偽物翻刻の類いはかなり排除されているはずです。

日本の他の著名な拓本コレクションでは、

台東区書道博物館の中村不折コレクション
三井文庫=三井美術館の三井高堅コレクション
大阪市立美術館の師古斎コレクション
藤井有リン館
寧楽美術館
書藝院春敬記念書道文庫
などがありますが、収集した時期が古く、時代の古い拓の名品を収集するという意識が強かったせいか、そういう部分はあまり収集しておりませんからね。
書学院コレクションなんかは、やや淑徳に近いかな。
 東京国立博物館は、この部門はかなり弱い。何点も抜群の名品をもっているのは確かですが、体系的網羅的とはいえません。そういう意味では、最近台東区書道博物館とのコラボ企画が多いのはお互いの短所を補うので良いことだと思います。

 五島美術館は宇野雪村コレクションの名品をうけついでますが有名品だけこっちにいった、という感じで、広範なコレクションは大東に残したようにみえます。

posted by 山科玲児 at 09:00| Comment(0) | 日記

本当にキャンバス画?【補正あり】

Paolo_Uccello NG London.jpg



来年のロンドン・ナショナルギャラリー展
https://artexhibition.jp/london2020/

ででる
パオロ・ウッチェロ
《聖ゲオルギウスと竜》1470年頃、油彩・カンヴァス

なんですが、ロンドン・ナショナルギャラリーにある最古の油彩キャンバス画なんだそうです。【「油彩」を加えました。テンペラならもっと古い例がありそうだから】
でも、現在キャンバスにのっているからといって、もともとキャンバスに描いたかどうかは考えなければいけません。
板に描いた絵から絵を剥がしとって、キャンバスに移すことがあるからです。

前、紹介したMartin Davies, The Earlier Italian schools.(Ref)
によると、「板からキャンバスに移したという理由はなにもない」と書いてありました。


REF.  
Martin Davies, The Earlier Italian schools.
National Gallery (Great Britain)
 623 p. ; 25 cm.
 Publications Dept. National Gallery, London,  1961.
posted by 山科玲児 at 07:39| Comment(2) | 日記