ただ、一回目で呈示されたコロッセオ版画は、ブリューゲル一世原画ではないのは確実なので、そこは止めてほしかったなあ。カタログ・レゾネに入っていないだけでなく、所蔵美術館すべてが否定していてコック自身の原画だとしているし、年代も1551としていて、この年代はブリューゲルがイタリアへ行く以前である。
バベルの塔の絵で一番優れていると思っているのが、ピーテル・ブリューヘル1世(大ブリューゲル)のロッテルダム・ボイマンス美術館にある1枚である。
これは、日本に2回も来ている。1回目は池袋で、2回目は上野でみた。
そしてボイマンスでは、なめるようにみることができ、その後、原寸に近い大きな額絵を買って、日本に高価な送料を費やして送ってもらった覚えがある。それほど刺激を受けた。
しかしながら、もっとも意外を感じたのは、
イタリアのシエナのピナコテーカでであった バベルの塔(上イメージ)である。画家名不明として展示されていたんだが、質がよく、多くの中世ルネサンスのイタリア絵画がならんでいるなかで異彩を放っていた。
ファルケンボルク兄弟の作品じゃないかと思われる佳作であり、相当大きい、堂々たる作品である。
バベルの塔の絵画にちてはウイキメディアにカテゴリーがあり結構鑑賞できる。
https://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Tower_of_Babel_in_paintings
また、美術症というか古書商人収集家のような人が
あげているブログもおもしろい。
https://blog.goo.ne.jp/dbaroque/e/561815fa72ed16aa6bdda34af30b90ab
この中でないなあと思ったのが、モンスデジデリオの作品だ。