2015年10月16日

ボッス の洗礼者ヨハネの秘密

bosch johannes baptesma  lazzaro.jpg

ヒエロニムス=ボッス 逝去500年というので、色々な研究が行われているのですが、
 赤外線リフレクトグラフィーを使うことにより、マドリードのラザロ=ガルディアーノ美術館にある  荒野の洗礼者ヨハネ の下:それも真ん中の植物の下に、人物像(寄進者像?)がみつかったようです。 (イメージ)
 ラザロ=ガルディアーノ美術館
    http://www.flg.es/
   洗礼者ヨハネの不可視光線撮影
     http://boscointeractivo.es/en/
 寄進者像を塗りつぶすというようなことは、ときどきあるんですが、これの場合は、真ん中ですし、全部描き変えているとしか考えられません。

 同様の寄進者像の例がやはり赤外線写真で最近みつかっています。 ベニスにある、昔「コルシカの聖ジュリアの殉教」といわれた女性殉教者を主題にしたトリプティークのX線写真で、両翼の大きな改変がみえます。どうももとは大きな男性献納者の人物像が描かれていたのが、全部塗りつぶして聖人像を描いているみたいですね。
 http://boschproject.org/bosch_in_venice.html#martyr

bosch venis martyr.jpg

 これは、いろいろなところに波及する問題かもしれません。
 しかし、1500年ごろという、フランドル絵画の歴史では、それほど最古とは云えない時代、レオ
ナルドダヴィンチと同時代の絵画でも、錯綜した問題がどっさりでてくるのがボッスのボッスたる
ところなのかもしれません。


posted by 山科玲児 at 07:45| Comment(0) | 日記