2015年12月26日

黄金のアフガニスタン 守りぬかれたシルクロードの秘宝


太宰府の九州国立博物館 で特別展『黄金のアフガニスタン 守りぬかれたシルクロードの秘宝』
が新年元旦からやる。元旦からというのがすごいですね。職員の方々がんばってください。

九州国立博物館  特別展『黄金のアフガニスタン 守りぬかれたシルクロードの秘宝』http://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s42.html


このプレビューが昨日あったので、パリのギメでベグラムの出土品の象牙細工をみた印象もあったので、あえて太宰府までいってきた。
ちょっと時間的スケジュールをミスしてしまい、早く着きすぎたかな、と思ったら、すでに多数の人がいて、開会式は満員の盛況だった。こういう一見マイナーっぽい展覧会にしては、ちょっと考えられないくらい、参加者が多くて意外だった。これは、かなりの盛況になるのかな??
この展覧は、米国のワシントンナショナルギャラリー(2008)が最初で、サンフランシスコアジア美術館(2008-9)、メトロポリタン美術館(2009)、カナダのオタワ、ドイツのボン美術館、大英美術館(2011), 2014年にはオーストラリアのニューサウスウェールズへと巡回しているもののようである。ただ、展示には多少の出入りがあるらしく、他国の過去の展示記録をみると違う展示品があるようだ。
 ちょっとおっと思ったのは来賓のアフガニスタンの文科相が明晰な英語で挨拶されていたんだが、ベグラム遺跡をバグラムと発音していたんだね。現地ではそういう音で呼んでいるのかな?? と思いました。

内覧は、えらい混雑で、ひょっとしたら来年の展示期間のほうが空いているのではないかと思ったぐらいで、おまけに1時間ぐらいだったので、後半のベグラムの部分をよくみることができなくて残念に思った。ギメの象牙版とほぼ同じようなものがある。
 初見のテリャ テペの黄金は、確かに一見に値するものだが、系統としては、ロシアの美術館に多い、スキタイの黄金装飾品に非常に近い。昔、ペテルブルグやウクライナの「スキタイの黄金」が東京で何度か展示されたので、観賞する機会を得たことを思い出した。
 この展示はわかりやすいが、とても小さな物が多いので双眼鏡や単眼鏡など拡大鏡が絶対いると思う。
テリャ テペの黄金つくりのの剣の鞘の装飾様式は、
ソウル  中央博物館  黄金バックル (平壌の楽浪遺跡からの戦前出土)
http://www.museum.go.kr/site/eng/relic/represent/view?relicId=487
にかなり近いものだ。このバックルは、昔からおかしなものだと思っていたのだが、輸入品だと考えれば納得がいく。
ベグラム(バグラム?)の遺寶も輸入品(中国産、インド産、地中海地域)が多いのだから、極東の朝鮮半島に輸入品の黄金製品がたどりついてもおかしくはないだろう。

を書いていたが、まあ返却物件の代表的なものを展示していたのだが、別にこれくらいならかまわないのではないか、と思った。そう騒がなくてもよさそうだ。この返還は、実質的というより象徴的なものではなかろうか?

4月だかから東京国立博物館でも展示するようなので、東京圏の人はそちらで観賞すればいいと思う。

まあ、ジャーナリストの人は、前だおしで観てないと記事がかけないから、太宰府にいってください。


posted by 山科玲児 at 10:02| Comment(0) | 2015年日記