2016年02月10日

カンサスのボッス


 米国カンサスシティ ネルソンアトキンスギャラリーに1930年代からある絵画について、ヒエロニムス=ボッスの真作だという研究結果がプレスされたようです。
 ベルギーの友人から教えていただきました。
 米国では喜びのニュースが出ています。
Authentication of Hieronymus Bosch Panel at Nelson-Atkins Called Significant ≫ The Nelson-Atkins Museum of Art
http://www.nelson-atkins.org/authentication-hieronymus-bosch-panel-nelson-atkins-called-significant/

 でも、ホントかなあ、、
大きな画像はここにありますので、みてみてくださいね。
New Hieronymus Bosch Painting Discovered in Kansas City
http://hyperallergic.com/272329/new-hieronymus-bosch-painting-discovered-in-kansas-city/

なんか、最近のヒエロニムス=ボッス研究は、

ゲントの「十字架を運ぶキリスト」を否定したり、以前のフレンガーにもまして受け狙いの感じがでてきているんじゃないかなあ、と危惧するところがあります。

故  マックス フリートレンダーの、贋作について語った味わい深い言葉をあげておきたくなりました。

> 欺かれたのは私だけでなく、私の尊敬する先生たちもだった。しかも後になってみると、どうしてだか合点がいかなかった。目は精神が疑問を提出して覚ますまで眠っている。そして、この作品は古いほんものかというその疑問は、その時々に出されるのではない。特に、信用できる商人が良心的な暗示力を発揮し、高い金額を要求しながら品物を出して見せる時には、そういう疑問は提出されないのである。
  ....... 
> 否定者は肯定者よりも程度が高いと自分でも思っているし、また高いようにも見えるから、野心的な人々の間には、ほんものを攻撃して、意地悪い人々に喝采してもらおうという気が起こる。肯定者の方が多くの害毒を流したが、またきびしい否定者より有益でもあった。きびしい否定者が肯定者となったことがない場合には信用がおけないからである。

posted by 山科玲児 at 12:00| Comment(0) | 日記