2016年03月08日

ピルキントン コレクション  売り立て


Orientationsの最新号の広告Pは、なかなか面白いものが多かった。
まず。Pilkington Collectionのオークションを、4月1日に香港でやり、その看板が成化青花パレスボウルなんだそうだ。
http://www.sothebys.com/en/auctions/2016/pilkington-collection-of-chinese-art-hk0639.html#
 成化官窯の陶磁器は伝世品が少なく、精巧で愛らしいものが多いので、明清時代に既に贋作が多かったという。当然異常なほど高価である。特に色絵(成化豆彩という)が高価なのだが、青花(染め付け)のものも色絵ほど高価希少でなくても、他の時代の作品に比べて高価である。当然 贋作が山のようにある。
 このパレスボウルは、どうなんだろう? 

Mayer 成化 瓜ss.jpg
  類品として、1974年のメイヤーのChristie'sオークションででたもの(イメージ)と安宅コレクション+のものがある。また景徳鎮の官窯跡ででた破損品もある。これらを比べると、今回のものはどうも必ずしも感心できないように思う。まあ,単なる印象だし、サザビーズの商売の邪魔をする気はない。

 ただ、それ以外のものは、画像や動画で見る限りは良さそうなものが多い。特に注ぎ口の長い永楽青花水注は乾隆帝との関係から人気を呼びそうだし、ヨウ州窯青磁のクンディも珍品だろう。

  Roger D. Pilkington という人はガラス会社ピルキントン社の社長なんで、1950年代末期からコレクションを始めたんだそうだ。
当時、1個、100ポンド〜5000ポンドで買ったものが今高価だというので新聞では騒いでいるようである。
>The prices he paid for each piece varied from sums of £100 (£3,000 today) to £5,000 (£140,000 today) for higher end items.
そういう買い方だったら「成化」はかなり無理なんじゃないかなああ。
 実はこのRoger D. Pilkingtonさんの会社は傾いていて、日本板硝子が買収した。
 ところが、日本板硝子がかえって苦境に陥ってしまい、両者無理心中状態、蟻地獄状態になってしまったようだ。
   2013.05.20
    日本板硝子3期連続最終赤字の見通し 英ピルキントン買収は完全に失敗だった
         http://biz-journal.jp/2013/05/post_2143.html

 最近、日本板硝子は Pilkingtonを切り離し現地化する形で経営再建を図っているようである。
Pilkington Collectionの売却というのもそういう背景があるのではないかと思う。
ソフトバンクも米国の会社買収で大変な目にあっているようだが、このパターン多いのね。
下手にグローバル企業になろうとすると、金吸われて終わり、という場合が多い。安宅産業もそうだった。



posted by 山科玲児 at 10:44| Comment(0) | 日記

アルノンクール逝去

Purcell Fantasia Harnoncourtss.jpg



古楽の牽引車であったウィーンのニコラウス  アルノンクールが逝去された。

グスタフ  レオンハルト、フランス  ブリュッヘンなどの名人たちが次々に逝去されるのをみるにつけても、古楽が一時代、同時代、同世代の運動であったこと、それがある終止符をうち変貌しつつあること、を実感せざるをえない。

アーノンクールさん死去 世界的指揮者 86歳
2016年3月6日22時40分

昨年から健康を害していたようなので、あるいは、と案じていた。

世界的指揮者アーノンクールさん引退 自筆でメッセージ
編集委員・吉田純子
2015年12月6日20時08分

 アルノンクールを初めて知ったのは、英国17世紀のヘンリー=パーセルのファンタジア集(イメージ)である。これは1963年の録音である。当時はLPかFMであったのだが、この演奏がアルノンクールの第一印象なので、後年、オーケストラやオペラを振っているのをみると、どうも違うなあ、という感じももったものだ。
 ちなみにこの録音では全て本物のオリジナル楽器を使っている。今はたいていコピー楽器なので、その点、ある意味、良い時代だったのかもしれない。

 ただ、アルノンクールに対するイメージ転換が起こったのは、1970年のマタイ受難曲の録音で、これはLPで買って愛聴したものである。

 本当にマタイ演奏で画期的なものだった。

 変な話だが、この機会にリマスターしてより良い音質で聴きたいものだ。当時の歌手達の声はどうもレオンハルト盤よりいいかもしれないと思い直している。

グールドのピアノもリマスターするとそうとう良い音質で聴くことが出来るのだから、このマタイもお願いしたい。

このマタイで、劇場的大規模音楽の指揮者・企画者・監督者としてのアルノンクールを大いに評価したものだ。

アルノンクールというのはフランス語的発音でウイーンはドイツ語圏だからハルノンコートというような読み方になりそうなものだが、本人もアルノンクールという呼び方を好んでいたそうなので、これでいいのではないか。と思っている。


posted by 山科玲児 at 07:31| Comment(0) | 日記

米国 原発で爆発・火災

今日は、ニュースが多すぎて、なにをコメントしていいのか??

まず、

米国、サウスカロライナのオコニー原発で爆発・火災

米国時間の日曜15時ぐらいというから、日本時間では月曜 午後の事件である。
数度の爆発音の後、火炎と黒煙があがった。

動画もある。

Fire at Oconee Nuclear Station
https://www.youtube.com/watch?v=0IsdxPih1KY

一応、一時間以内に消火したらしい。

現地のカロライナ フォックスの記事
FOX
Transformer at Oconee Nuclear Station catches fire, cause still unknown
Posted: Mar 07, 2016 5:33 AM  Updated: Mar 08, 2016 2:26 AM 
By Amanda Shaw



3機ある原発の1台はシャットダウン、他2台は連続稼働中とのこと。

火炎と黒煙だけみると、福島の大事故を連想するのだが、今回はちょっと違うようである。

ただ、これは、明らかに原発中心部の外で起こっているので、電気会社のいう変圧器あたりの事故・火災というのは正しそうだ。

ただ、電気事故でここまでひどい爆発と火災になるものかな?という疑念はわく。

あるいは、原発テロかもしれない。ただ、消防士などが、テロらしい形跡をみつけたという報道は何もない。

冷却不能という福島型の大事故ではないようなので、一応は安心。。でいいのかな?

【追加】
  米国  インディアンポイント原発、  ウクライナ原発など、昨年、この種の変圧器が爆発火災を起こす事故が頻発している。
40年ぐらいの年齢の施設で同時に起こっているのではないか?という懸念をもっている。
寿命がきて、世界各地で同時にトラブルがおきているのではないか?


posted by 山科玲児 at 06:26| Comment(0) | 日記