2016年03月11日

ヴァレンス帝 偽装難民とメルケル:歴史は繰り返す


 実際は、大部分が高収入と安全快適な環境を求める不法移民の群れである、いわゆる「シリア難民」(シリア国籍の人が1/3もいないというから呆れる。シリアパスポートの偽造すら横行している。)がドイツをめざしている2015-2016の大事件をみるとき、4世紀におこったゲルマン民族の移動を思い出さざるをえない。


ACE 376年
フン族?などに居住地を追われたヴィジゴート族(西ゴート族)はローマ帝国東方担当のヴァレンス帝に南岸のローマ領への移住を陳情した。ヴァレンス帝は数万人程度の移住と思い、その準備をしてローマ領への移住を許可した(キリスト教改宗者を大量獲得したかったともいうし、人口減少に悩んでいて、兵士と労働者確保を図ったという)。武器の不携帯、ローマ軍での兵役、農耕の従事が条件であった。
ところが、他の蛮族やオストロゴート族(東ゴート族)もこれに便乗したため、30万人を超える移住民がドナウ南岸のローマ領に居ついてしまったのである。
 農業生産物の収穫で自給できる迄の移住待遇も30万人では全く足りず、移住民は不満をあらわに武器を取って先住のローマ領民の略奪を始めた。

結局、ヴァレンス帝は、軍隊でゴート族を鎮圧しようとして、失敗。ハドリアノポリスの戦いで戦死することになった。


 ローマ帝国を完全に崩壊させた1450年も前のこの事件は、なんと去年難民歓迎のプラカードを掲げたドイツの民衆とメルケル発言に似ていることか。歴史は繰り返すのか。
 E.M.シオランがかって予見したように、欧州は蛮族を大災厄を自分で呼び寄せたのである。
posted by 山科玲児 at 07:43| Comment(0) | 2016年日記