2016年04月24日

マスコミはネット工作員も雇っている



【事実】関西テレビの中継車が、熊本県内のガソリンスタンド近くで給油待ちしていた車列に割り込んで給油

・仙台放送、関連会社社員の虚偽ツイートを謝罪 関テレ中継車の割り込み給油めぐり
   http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1604/19/news170.html
・仙台放送  「嘘でした」 お詫び
    http://www.ox-tv.co.jp/information/info_2016-04-19.html
 マスコミはネット工作員も雇っているんだな。中国共産党と変わらん。
タグ:マスコミ
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2016年04月23日

ボッス研究は難しい



ネーデルラント美術の魅力
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784756615428

 久しぶりにでたネーデルランド絵画の論文集なので、さっそくヒエロニムス=ボッスのボッス「快楽の園」(プラド美術館)に関する論だけをを読んだが失望を禁じ得なかった。イコノグラフィーとイコノロジーによる「結婚祝賀画」であるという主張が中心で、制作年代などの問題がその主張にそって曲げられているように感じた。まあ、主要部分である図像分析の部分はあえてどうこういう気はないが、 ミスについては、注意訂正する人がいなかったのかと残念に思った。

 個人攻撃するつもりはないので、2つだけいうと、この当時のベルギー オランダの板絵の木材はほとんどすべてバルト海沿岸からの輸入品であることを考慮して欲しいこと、120pに「タペストリーをはじめ数多くの模写作品がつくられているが、それらの制作時期は16世紀になってからである。」とあるがエスコリアルの模写はプラドの真作より年輪年代が古い明らかに15世紀のものであることを指摘しておきたい。

 他の論文は、未だ腰を据えて読んではないが、さらさらとのぞいた限りでは、メムリンクやホッサールト、ヤン=ブリューゲルの論文は面白そうである。


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2016年04月22日

池上 英洋氏の西洋美術史入門


芸術と芸術批評  フリートレンダー.JPG

 先日取り上げた
   「失われた名画」の展覧会( 2016/3/24)
     池上 英洋
       http://www.amazon.co.jp/dp/4479392866
の筆者に、西洋美術史入門という本があることを知りました。美術史入門というものを書くことの難しさを痛感している者として、是非読んでみたいと思って「借りてきて」通読いたしました(用語集部分はまだ読んでいません

西洋美術史入門 (ちくまプリマー新書) 新書  – 2012/2

西洋美術史入門・実践編 (ちくまプリマー新書)  – 2014/3/5

  良い本ですが、なんか違うなーという感じがしています。
  最初の本ではイコノグラフィー(図像学)とイコノロジー(図像解釈学)が美術史の本体だといってますが、これは「池上 英洋の美術史」の本体なんじゃないかな。あまりに狭い。
 イコノグラフィーとイコノロジーは美術史の道具としては重要な手法・学問ですが、それだけが美術史の本体ではない。というのもイコノグラフィーとイコノロジーなら、そもそも美術品を対象にする必然性がないのです。私が書いた落書きでも、路上の看板でもTVのCMでも,ローマ時代の春画でも、なんでもイコノグラフィーとイコノロジーの対象になります。
 例えば、最近、重力波が話題になった物理学の一般相対性理論をやるときは微分幾何学の知識がないと一歩も進めませんが、微分幾何学は道具であって一般相対性理論ではありません。そういう違いがあるように思います。
  ただ、イコノグラフィーとイコノロジーは、美術館でトークをやったり講演をやったりするときはとても役に立ち説得力がある道具なのです。この絵はなにを描いているのか、この植物は何を意味するのか、絵の背景にはどういう当時の時代背景があるのか、こういうことを喋れば説得力のある良い講演になりやすいのです。この本は講義録をもとにしているように思いますが、大学の講義でもイコノグラフィーとイコノロジーを講義するほうが首尾一貫して楽でしょう。しかしそれば「美術史」を教えているといえるのでしょうか?羊頭狗肉ではないかと思います。また体裁の良い分厚い論文や本を書くのも楽です。 イコノグラフィーとイコノロジーは米国の碩学アーウィン=パノフスキーが美術史のメインに据えて以来、流行しておりますが、果たしてパノフスキー流のやりかたが良いのかどうかは甚だ疑問に思っています。美術史学者の仕事はトークや講演だけなんでしょうかね。

  2冊目の本は個々の事例で語っているので、当然ながら、イコノグラフィーとイコノロジーでは収まらず、様々な問題、修復の問題などにも及んで良い本だと思いました。
この2册、当然、誤りは多いので、正誤表のメモ紙をを多数はさみながら読んでいますが、意欲作だと思います。
 当方としては2冊目だけでもよかったな。

 当方の美術史に関する考え方は、マックス=ヤコブ=フリートレンダーに近いものです。
フリートレンダーの著書(イメージ)
『芸術と芸術批評』, マックス・フリートレンダー(千足伸行訳), 岩崎美術社, 1968
の目次は、

“見る”ということ
存在、仮象、事物に対する興味
芸術と象徴
形体、色彩、色調、光、金色
絵画的なもの
作品の規模、近景と遠景
線遠近法について
運動について
写実性、芸術的価値
様式
個別と類型について
美について
構図について
絵画のジャンルについて
宗教画と世俗画について
裸体画について
風景画について
肖像画について
静物画について
芸術家、天才、才能
芸術と学問
観る人の立場について
作者を決定することの意義
作者決定の客観的証拠
直感と第一印象
目ききについて
絵画の分析的研究
写真の利用について
個性とその発展について
無名の、或いは23流の画家について
デッサンの研究
影響について
作品の質、および原作と模作
模作からさかのぼって原作を推定することについて
工房での共同制作
偽作について
修復について
美術文献について
  この中でイコノグラフィーとイコノロジーが占める部分は大きいものではありません。
この本『芸術と芸術批評』は、翻訳のせいもあるのか、池上さんの2册よりも遙かに読みにくい錯雑した本ですが、やはり美術史というのは一筋縄ではいかないものじゃないかと思います。
 単純化するのも善し悪しじゃないでしょうか。


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2016年04月21日

トランプ サンダースを評価する


  トランプ 大統領候補には、演技者くさいところが強かったので
  あまり文字通りにとるべきではないし、
  米国マスコミは総出でトランプ叩き をやっているので報道自体眉唾で読まなければならない。

    トランプ NY  勝利演説 (1分ぐらいのぬきとりだが,FULLを聴いたが捏造切り接ぎはない。
    http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46654
  ただ、このニューヨーク勝利演説の一節でバーニー=サンダースを評価しているところは驚いた。
  今まで トランプ集会を妨害する暴漢を「サンダース支持者だ」とかいって非難していた人が
  これですよ。
   【米大統領選2016】トランプ氏、変身か ニューヨークで分かったこと色々
    http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-36089725
  という批評も少しはあたっているかもしれない。
posted by 山科玲児 at 11:11| Comment(0) | 日記

2016年04月20日

東京国立博物館で汝窯を観よう

故宮蔵磁 汝.JPG

5月15日(日)まで、東京国立博物館で汝窯の青磁を2点 みることができるようです。

 川端康成旧蔵の美しい青磁盤 が 香取さんご夫妻から寄贈されたそうで、
東博に汝窯が来た、、という感じがありますね。
東京国立博物館blog
上海博物館と東京国立博物館 2つの「汝窯青磁盤」
http://www.tnm.jp/modules/rblog/index.php/1/2016/04/15/2%E3%81%A4%E3%81%AE%E6%B1%9D%E7%AA%AF
%E9%9D%92%E7%A3%81%E7%9B%A4/
が一番、読みやすいと思います。なんか、これみてると陶磁器だけなら北京故宮博物院展より絶対この平常展示企画展のほうがいいな、と思ったものでした。

 汝窯の伝世品は非常に少なく世界で30点ぐらい。日本の公的美術館では大阪市立東洋陶磁美術館に1点あるだけでした。台北國立故宮博物院にはかなりありますが、それでも20点ぐらいでしょう(イメージは故宮蔵磁 汝窯 1961年)。上海のものを今回借りてきているようですが、なんでこんなに汚いの、という感があります。

リストは、
中国陶磁の技と美
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1786
〜5月15日(日))
にあります。
どうも、今 松岡美術館でも中国陶磁やってるようですね。
http://www.matsuoka-museum.jp/
また、、五島美術館でも、また町田市立博物館でも常盤山文庫の中国陶磁を展示しているそうです。どうもコラボ企画のようですね。

[補足]
  なんて、書いていたら、北京故宮博物院で、汝窯 特別展を昨年からやっているようです。
 (北京故宮のサイト  中文)
2015年9月30日〜2016年8月31日

  大英博物館や吉林省博物館などからもレンタルして伝世29点、発掘70点以上という数でせまるものみたいですね。

 そういうことなら、現存30点程度というのは訂正しないといけないかもしれませんが、本当に美しい汝窯はやっぱり30点ぐらいじゃないですかね。

posted by 山科玲児 at 08:18| Comment(0) | 日記

2016年04月19日

サウジと米国大統領選挙


  昨日書いた、サウジが米国を脅した件、不味くなってるみたいですね。もともとの一次ソースが米国政府関係者の話という曖昧なソースなんですので、別にサウジ外相が記者会見やツイッターで口を滑らせたわけではない。ひょうっとしたら米国の罠かもしれない。サウジ外相は即時に否定声明を出し、世界のメディアに否定報道をさせるべきでしたのに、報道はされておりません。最初のリークが戦前からプロパガンタ煽動活動で定評のあるニューヨークタイムズというのも不気味ですね。
 おりしも大統領選 真っ最中というのも偶然ではないでしょう。 候補者にとって、聴衆を沸かせる絶好の話題ですからね。遺族たちも「オバマは米国民よりサウジアラビアを守るのか!」と非難しますからね。

  早速、サンダース候補がぶち上げています。
  「合衆国は脅迫されることはできない(脅迫には屈しない)」
  US can’t be blackmailed by Saudi money: Sanders
  http://presstv.ir/Detail/2016/04/18/461331/Sanders-slams-Saudi-threat-/
  ヒラリーClintonまで便乗しているようですね。
  なんか、まるで戦時の愛国演説みたいじゃないですか。ドゴールが得意としていたような。。

 不思議なのはこういうときに爆弾をぶちあげそうなトランプ候補は沈黙しているらしいことです。
 不思議ですねえ?? これはトランプとイスラエルとの関係からかな?

 イスラエルにとっては、ヒズボラ、アサド、イランが敵ですが、サウジはイランと対立しているので、ムスリム内の対立を煽るという戦略からいうとサウジにはむしろ潰れて欲しくないのでは??
また、ISダーイッシュがイスラエルに手を出してないことも印象的ですね。

 この件については、サウジの在米資産を凍結没収しようという企みか? とか色々噂があるようです。もし、サウジ政府関与が本当なら、天文学的な金額の賠償訴訟が米国で行われてサウジの在米資産が差し押さえられるでしょうから。

 そういえば、日米戦争の前、1941年7月25日に、在米日本資産が凍結没収されました。丁度、ニューディールがうまくいかず、しかも金融政策をルーズベルトが失敗して不景気だったころなので、米国にとっては大もうけだったでしょうね。このときの米国現地での状況は山中商会繁盛記にも書いてあって、よく知っています。
posted by 山科玲児 at 08:17| Comment(0) | 日記

偽物でも高い


ずいぶん前、4年以上前に
佛足石歌碑の拓本
http://reijibook.exblog.jp/18146027/
という記事をアップしました。

奈良西ノ京の薬師寺に原石があるものです。


記事で紹介したのと同類の翻刻と思われる拓本が、ヤフオクで約1万8千500円で落札されたようです。
なんかなあ、偽物でも高いんですね。オークションというのが、必ずしも正当な価値をつけるものではないということがわかる事例でした。

posted by 山科玲児 at 07:43| Comment(0) | 日記

2016年04月18日

ルーブルのイタリア絵画とナポレオン

LEMINI.JPG

先日、推薦した
「失われた名画」の展覧会 2016/3/24
池上 英洋
http://www.amazon.co.jp/dp/4479392866
の中で、あれおかしいな、と思ったのは、
「ルーブル美術館のコレクションのかなりの部分が、ナポレオンにより持ち去られた物である。筆者は、「私たちのものばかり!」と憤慨しているイタリア人の老人をルーブルでみたことがある。」
という、いかにも情緒的な記述です。176p。

  でも、私がルーブル美術館を訪ねたときの展示(全コレクションが展示しているわけではないですけど)では、意外なほどイタリア絵画はなかったと思います。そのなかで本当にナポレオンが戦利品にしたもので一番大きな大作は、7m弱x10mもある

 ヴェロネーゼ《カナの婚宴》《カナの婚礼》
http://www.louvre.fr/jp/oeuvre-notices/%E3%80%8A%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%81%AE%E5%A9%9A%E7%A4%BC%E3%80%8B
  http://www.wga.hu/html/v/veronese/06/2cana.html
です。ヴェネチアから戦利品としてとったものらしいのですが、ナポレオン没落後のウイーン会議のときに、他の絵画と交換した形で国際法的には決着はしています。
 実は、これ以外でナポレオンが略奪したという絵で、記憶に残っている作品は、
オランダの画家 ヘームの花の絵 しかみておりません。あれーへんだなあ(棒)

ただ、本を読み返すと、他に、このポントルモの大きな絵もあったはずなんですが、あまり印象がなかった。あったのかなあ?偶然かけてなかったのかもしれません。
PONTORMO, Jacopo
(b. 1494, Pontormo, d. 1557, Firenze)
Madonna and Child with St Anne and Other Saints
c. 1529
 Oil on wood, 228 x 176 cm
http://www.wga.hu/html/p/pontormo/3/06madonn.html
 実は、何冊かのイタリア画家のモノグラフをひっくり返してみて、ナポレオンが略奪して今でもルーブルにあるものを探し回った結果がこのポントルモ1点とカナの婚礼だけでした。調べた画家はPontormo、Raffaello,Cosme-Tora, Perugino, Piero Della Francesca, Mantegna, Michel Ange, Bottechelli, Leonard, Caravaggioです。 Titianなどはみておりませんが、、,,


 ルーブル美術館のイタリアルネッサンス絵画で一番美しかったのは、ボッテチェルリの大きなレミニ荘壁画2面です(イメージは部分)。ところが、これはナポレオン死後1873年にフィレンチェ近郊で発見された物なので略奪しようがありません。幽霊のナポレオンが略奪したのかね?

 まあ、実際にはウイーン会議後、ヴェロネーゼ《カナの婚宴以外は、ほとんど皆返してしまったんじゃないの。
 ナポレオン征服戦争は、フランス革命の輸出という側面が強かったので、修道院の破壊廃止というのがイタリアではすざましい被害があったようです。特に裏イタリアというかアドリア海側のマルケあたりでは特に修道院や教会から膨大な絵画が流出して荷車一杯の絵画を売り歩いた僧侶崩れがいたとかいう伝説すらあります。
 スペインでも、ナポレオンが侵攻したんで民衆の抵抗も含めかなり悲惨な戦争になったのですが、そこでも修道院破壊というものがあって、有名な愛書家殺人事件の犯人ドン=ヴィンセンテも修道院司書崩れでした。
 ベルギーの古都ブリュージュでも、消滅した墓や遺跡のことを調べると、たいていナポレオン侵攻時代です。
 そういう意味でのナポレオンの破壊は大きいのですが、池上 英洋氏の記述は問題が多いんじゃ??

posted by 山科玲児 at 11:14| Comment(0) | 日記

サウジアラビアが9/11同時テロがらみで米国債を売ると脅す


 サウジアラビア外相 ジュバイルが米国政府に、「もし、9/11テロ関連の法案を議会を通し施行
したら 保有米国債(約七五兆円)を売る」と脅していたことが、報道された。

  サウジ、同時テロめぐる法案で米に警告 経済報復を示唆(CNN)
   http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160417-35081310-cnn-int

  日本では、最初にロシア国営のスプトーニク日本で報道されたので、いまいち眉唾の反米宣伝っぽかったのだが、
  最初の報道はニューヨークタイムズだという。
Saudi Arabia Warns of Economic Fallout if Congress Passes 9/11 Bill
By MARK MAZZETTIAPRIL 15, 2016
http://www.nytimes.com/2016/04/16/world/middleeast/saudi-arabia-warns-ofeconomic-fallout-if-
congress-passes-9-11-bill.html?_r=0

 ニューヨークタイムズは中国資本が入っている会社なので、そういうこともあるのかな、と思っていたら
FOXニュースも上記CNNも報道していた。
Report: Saudis vow to sell US assets if Congress decides gov was involved in 9/11
http://www.foxnews.com/politics/2016/04/16/report-saudis-vow-to-sell-us-assets-if-congress-
decides-gov-was-involved-in-911.html
  話がわかりにくいのだが、9/11テロの犯人は大部分サウジアラビア人であり、オサマビンラディン
自身 サウジアラビアの有力者貴族一族の出身であった。しかし、サウジアラビア政府自体は、あれは反体制のハグレモノがやったことでサウジアラビア政府や国内の合法団体とは一切関係ないという主張を通してきた。
  そりゃまそうだよね。連合赤軍がテルアビブでやったテロに日本政府が援助していたとか日本政府が丸抱えしている独立法人が関与していたというようなものだ。しかも被害はテルアビブテロの比ではない。
 おまけに、米国本土しかもニューヨークが攻撃されるなんて、米国人には衝撃であろう。真珠湾攻撃はあくまでも最近ぶんどったハワイである。米墨戦争はむしろ米国からの侵略だった。

  しかしながら、9/11の米国政府調査報告に秘密にされている部分があり、それがサウジアラビア政府の関与を記述しているかもしれない、というので、9/11の被害者遺族組織を中心にずっと米国議会で運動していて、今、議会で「秘密開示」をできるようにする法律を通そうとしているらしい。

  サウジアラビアは、非常に不味いとみて米国に圧力をかけたわけだが、かなり拙速というか粗雑な感じがする。根回しとかやらないのかね。
  たださ、米国債を売ってドル現金を得たとしても何を買うのだろう? ユーロ?日本円?  不動産なんかすぐ買えるわけでもないし、、ドル現金て米国債と似たようなものだからね。通貨というか紙幣というものがもともと債券の一種だというシビアな認識が必要だろう。また買い手がなければ売ることは出来ない。無理に売れば暴落し大損するし、ドル基軸体制が崩壊する。
  ひとつ考えられるのが、AIIBを利用することだ。AIIBへ出資したりAIIB債を購入することで中国の外貨準備不足を解消し、金融覇権をバックアップする。でもこれは米国から中国へ乗り換えますよ、といってるようなもので危険極まりない。また、日本への影響も大きい。日本はイランやロシアからの石油輸入を拡大すべきだが、そうすばやくスイッチできないだろう。米国は、ウクライナのようにサウジ内のクーデターを使嗾するのではなかろうか? サウジには大量破壊兵器があると因縁つけて戦争したイラクの二の舞か? 実はサウジに化学兵器がある可能性はかなりある。シリアで使われた化学兵器はサウジの要人経由でもちこまれたという噂もあるのだから。 オバマだから戦争まではいかないだろうが、来年は別の大統領ですよ。

  なお、日本所有の米国債は150兆円ぐらいだったと思う。

  ただ、こういうニュースが出ている割りには週末だったせいか国際金融市場で大変動があるようにはみえない。皆 本気にしていないということだろうか。

 いずれにせよ、今週の日本を含めた金融市場はかなり荒れるだろう。


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2016年04月17日

「失われた名画」の本

mentegna Padua sss.jpg

「失われた名画」を追悼し、写真・記録を保存し、多くの人々の間で共有し、できればある程度復元する
ということは、私の関心事のひとつである。
 そういう意図で、法隆寺金堂壁画ギャラリー
 http://reijiyamashina.sakura.ne.jp/horyujif/horyujij.html
も、設置した。
 ごく最近 出版されたもので、 

「失われた名画」の展覧会 2016/3/24
池上 英洋

という本がある。こういうトピックに特化したものなので、なかなか面白い。
第二次大戦の「連合軍の」爆撃で壊滅した マンテーニャの大作パドヴァのオヴェターリ礼拝堂壁画連作について、残存する破片の色彩からモノクロ写真に彩色したものが挙げられていて、興味深かった。
ネットでもイメージがあるようである。
            https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Ovetari,_storie_di_san_giacomo_o.jpg

この大壁画の上にあげた1面は、透視図法 遠近法の範例として、よく教科書にも載っていたものだったが、「連合軍の」爆撃で粉砕されていたとは。たぶん枢軸軍が教会に立てこもったんだろうけれど、「連合軍の」爆撃で壊滅した美術品は多いのに枢軸軍の攻撃で壊滅した例が少ないのは不思議である。レオナルド=ダ=ヴィンチの最後の晩餐も「連合軍の」爆撃であやうく消滅するところだった。

 このイタリア作戦は、当時米軍の幹部であったウェデマイヤー将軍の意見では、全く不要だったものである。イタリアはほっておいて、さっさとノルマンディー上陸作戦をやれば1年以上早く終戦することができたはずだというから、イタリア作戦で死んだ兵士たちも破壊された美術品も浮かばれない。英国のチャーチル首相が強引にイタリア作戦を主張したという。

 よく、ナチスドイツが美術品狩りをやったと指弾されるが、一番破壊したのが連合軍というのは結果としての事実である。ベルリンの大きなフリードリヒスハイン高射砲塔(要塞) が爆発したとき中にあった多量の絵画が焼失した。このカラヴァッジョ「聖マタイと天使」もそのとき焼失したらしい。
caravaggio.jpg

   しかし、それはソビエト連邦軍が占領した4日後であり、ヒットラーは1週間前に自殺しており、要塞の中にナチスドイツ軍がいて抵抗していたわけではないようだ。
 これもまた、連合軍側(ソビエト連邦軍)の責任ではないだろうか。

  この池上 英洋さんは、たくさんの本を出版されている方のようで、少し拙速に書いているようだ。私がみても、少々おかしなところも散見するが、まあ、意欲作なので推薦しておきたい。

 この本を読んでいたら、熊本城の地震被害があったので、縁起が悪い気もするが、美術愛好家としては言及しておきたかった。


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