2016年05月22日

復元しすぎかも


2016年05月10日に、
修理の功罪
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/175237512.html
という話を書きましたが、考古の場合は、極小さな断片から全体を想像してりすることもあります。
でも、その復元想像が正しいかどうかはわからないわけですね。
エーゲ海のクレタ島のクノッソス宮殿の壁画の場合もかなり派手に復元しているわけですが、
どうなんですかねえ。
まず、この綺麗な女性達の壁画ですが、

KNOSSOS Mural (1).JPG



当時の遺物というか残っているものは、これだけです。



KNOSSOS Mural original.jpg


まあ、これから敷衍して上の絵になるわけですが、顔や髪型なんかわかるんかなあ??
まあ、1/3ぐらい残っていれば敷衍してもいいんじゃないかな、と思いますが、これって1/6ぐらいじゃない??

ただ、下の闘牛というか牛のアクロバットの壁画はまあかなり残っているので、敷衍してもいいかなあ、と思っています。こういうコロセウムでの闘牛というのは、西洋文明のルーツの底にあるのようなので、一度観てみたいな。

エジプトにはこういう牛のアクロバットがなかったと思うんだよな。


Soure:  di Neuhoff, Sonia.  KUNOSSOS, ATHENAI,Apollo EDition

KNOSSOS Mural corida tores.JPG
posted by 山科玲児 at 09:13| Comment(0) | 日記

2016年05月21日

週刊猫春

  舛添の悪行 報道で有名な週刊文春ですが、そのサイトのなかに

   週刊猫春
    http://ch.nicovideo.jp/shukannekoharu
というコーナーがあるんですね。
  これは、微笑ましいですね。週刊文春のデスクは女性だそうですが、そのせいかな。
タグ:週刊文春
posted by 山科玲児 at 10:23| Comment(0) | 日記

バッハの嬰ハ調


  平均律クラヴィーア曲集を聴くと、嬰ハ長調、嬰ハ短調の曲は、皆良い曲が多いなあ、と思っています。ボーカロイドによって興味深い演奏がありますので、再びですが、紹介しておきます。
posted by 山科玲児 at 07:47| Comment(0) | 日記

2016年05月20日

宮内庁書陵部収蔵漢籍集覧



  宮内庁書陵部収蔵漢籍集覧というデジタルアルカイーブができたそうなんですが、一般公開ではなく特定の学術団体が購入して、内部で利用するようなものらしいです。
東大 東洋文化研究所では利用できるようですね。
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/news/news.php?id=ThuMay71129122015

収録書目を観ると、堅い本が中心のようで、あまり食指が伸びませんが、それでもあまりに閉鎖的じゃないですかね。

 四部叢刊とか、叢書集成、古今図書集成とかいうような清時代〜民国の巨大な叢書などは、そういう販売がされているようですが、基本的には企業による事業ですから、利益のために販売するというスタンスは理解できます。

  宮内庁書陵部のこれには国家の予算がはいっていないんでしょうか?  正倉院の聖語蔵のアルカイーブでもそうでしたが、国家予算によって制作したものは、部分的にでもインターネットで公開するのが当然ではないでしょうかね。なんか、こういうとこが、「資料の独占」によって学会に権威をもった昔の学者の病癖を感じるところですね。例えば、クレタを発掘したアーサー=エバンスが、自分で独占的に研究しようとして、粘土板資料を公開しなかったので解読が遅れたりしたこともありますから、この病は東西共通のようです。

  宮内庁書陵部蔵書はもともとは徳川家康が駿府にもっていた紅葉山文庫の多量の書籍が入っているので、なかなか貴重なものが多いようです。
 例えば、
>明代(1614年)に刊行された『楊東莱先生批評西遊記』には 元代の 西遊記の話の痕跡を残して書かれた雑劇であるとされている。この本も 中国にはなく 日本 雄藩萩藩の一支藩である徳山毛利家に伝来したものを、現在 宮内庁書陵部が所蔵している。
もっとも、このテキスト「活字」自身は公開されているようですけれど、誤りや解釈の違い、書誌学的問題
挿絵の質などは、なかなかわかりません。
  古書で挿絵を複製したものを 国会図書館のデータベース

  雑劇西遊記

  でみることができますが、普段みている挿絵と違ってなかなか面白いですよ。



posted by 山科玲児 at 09:31| Comment(0) | 日記

2016年05月19日

舛添要一のフランス語


  舛添要一のフランス語でのスピーチという動画があった。
  https://www.youtube.com/watch?v=KZPWMQUJPvw

  フランス語に長年親しんできたものとして、
  あまりにひどいフランス語に驚いた。
  こんな単純な文章を読みながら、つっかえてやっている。

  舛添ってほんとにフランス留学して、一時は、フランス人と結婚していたのか??
 なんかの間違いなんじゃないのか??

 英語とフランス語は通訳はいらないと言っていたが、これじゃそれも怪しいね。

ただ、外国人記者クラブでの英語講演では、英語のほうが、まだかなり上手な感じがする。
これなら、まず外国人政治家としては合格なほうでは?
フランス語は実用で使うことがなかったので、忘れたんじゃないのかな???

  一方、TV出演での発言をきくと日本語での詭弁・流暢な言いくるめる技術は一流のようにみえるから、そこは怖ろしい。典型的な衆愚政治家・デマゴークですね。

 この人は、東大助教授だったそうだけど、東大って少なくとも当時は、ほんとに程度低かったんだな。現在はどうかは知らない。東大教授などでも、東洋美術についておかしな意見を聞くのもむりもないことだ。
  そういえば、舛添も美術に関心が深く 趣味が深いそうだが、全くあてにならないなあ。人格と美術の趣味の深さは必ずしも比例しないが、みかけだけなんじゃないの。言いくるめて顧客を騙す技術は一流のようにはみえるからインチキ美術商として再出発することもできるだろう。

 ほんとのフランス人男性政治家のスピーチは、これね。

 オランド  現  フランス大統領の演説  2012年1月
  
  http://www.youtube.com/watch?v=cJf6rWhiQV4

ジャン マリー ルペンの演説:
   http://www.youtube.com/watch?v=FVgw-xmzzo4

2人より、もう少し穏健なところで、しかも完璧なフランス語
の選挙スピーチを、 フランソワ バイルのものから、
 実は、フランソワ バイルのスピーチが一番好きだったりします。

posted by 山科玲児 at 08:41| Comment(0) | 日記

2016年05月18日

舛添要一は口が上手い


  公金で贅沢三昧した上、東京都民の害になることしかやっていない舛添要一がTVで言い訳していたらしいのですが、動画で接すると、その口の上手さには驚きます。なんというか悪いことをしたというためらい・動揺・興奮・反感のようなものがカケラも無いんですね。また、讒言やえん罪をうけて悲憤・抗議する興奮のようなものもありません。落ち着いて明晰に、「当然のことをしていたのに、なぜそういう中傷をされるのかわからない、多少問題があった点があれば訂正します。」というような、背景を知らなければ好感がもてるようなスピーチでした。きっと舛添は嘘発見器にもひっっかりにくいだろうな。


 いやー、上手いなあ。これでみんな騙されてしまうんだよな。


 20年以上前の片山さつきもこれで騙されて見合い結婚したんだろうな。見合いでは会話術がものいうだろうから。その結果、ひどいDV・愛人の妊娠にもあい、三ヶ月で破綻した。離婚には2年以上かかっていたが、それは法的なもので、こじれたためで、実際は三ヶ月だ。

  やはり40過ぎの男は顔で判断しないとダメだな。あの卑しい顔と表情から直感しないとね。
  舛添の動画は、そういう意味では、とても有益です。こういう人もいるんだ、ということ。
  都知事選は7月10日という噂がありますが、さてどうですかね。


posted by 山科玲児 at 10:06| Comment(0) | 日記

ロヒールの磔刑 図 の修理



15世紀前半の画家ロヒールファンデア ワイデン(1400?ー1464)
が描いた スペイン、エスコリアルにある 巨大な 十字架磔刑 図(1455から1464ごろ)の修理が行われたようです。

 今は、エスコリアルに戻って 展示されているようです。スペインの修理は速いですね。
 修理はプラドで行われたみたいですが、そのあとエスコリアルに戻すかどうかでちょっと議論があったようですね。なんかそういうことは世界中どこでもあるんだな。



 「補彩で覆われていてロヒールの作品とはいえない。残骸。 X線 赤外線でみる下書きだけが価値がある」という意見(Dirk de Vos)があります。Dirk de Vosの本ではモノクロの下絵写真しかのせていないのですから、よほど補彩がきらいだったんだな。徹底してます
ね。ま、こういう学者の姿勢は八方美人でないので嫌いではないのです。 
 Dirk de Vosの意見は、Rogier Van Der Weyden: The Complete Works First Edition Edition  by Dirk De Vos 、Harry N Abrams; First Edition edition (April 2000)
 で読んでるんですが、この本は絶版で異様な高値(6万円ぐらい)になっています。思わず誘惑にかられるぐらいの高値ですね。

 この絵は、ともかく、修理でかなり面目一新したようです。 補彩をどこまで落として原形に迫ったのかは、スペイン語がよく読めないのでわかりません。
 
 ただ、最上部に横に長く書いてあった長い文章がクリーニングによって出現し、読めるようになったことは確かですね。何と書いてあるのかな?ヘブライ語だともいいますが、わかりません。

 これの古い模写がまた、スペインのトレドのサンタクルズ美術館にあるそうです。かなり色が残っているそうで、それを参考にしたのかもしれませんね。ただ、他の名画の場合もそうなんですが、なぜ原作のほうが傷んでしまって模写のほうが保存がいいのか、原作を大切にあつかわないのか、なんか矛盾を感じるところではあります。 また、最近発見されたあの大きなブリューゲルを含めて いったいフランドル絵画がどれだけスペインに移ってしまったのか?? 実のところ現在ベルギーの美術館にある初期フランドル絵画も、もとはスペインにあったものが買い戻されたりしたものが多いのです。
修理 報告のサイト (スペインの文化財保護庁)
http://www.patrimonionacional.es/calvario/index.htm

 画像が多いので、読めないスペイン語ながらなんとなくわかります。
  赤外線レフレクトグラフィー  写真もあっていいですね。

また、スペイン語ですが、修理の動画があって、美しい。
Restauration Rogier Calvario Escorial
https://www.youtube.com/watch?v=54rSTENHnxo

  スペイン語解説が全く解らなくても、だいたいわかります。

posted by 山科玲児 at 07:06| Comment(0) | 日記

2016年05月17日

若冲展は、まだまだある


東京都美術館の若冲展がムチャクチャな混雑、X時間の待ち時間、というので、話題になっているようですが、

今年は、若冲展は、まだまだどっさりあるので、そんな無茶をして並ぶ必要はないでしょうに。

これみたら、若冲がインフレ状態で、来年の春になったら皆若冲のことなんか忘れているんじゃないかと危惧するくらいです。

京都なら東京からなら2時間強でしょうから、並ぶ時間でついてしまうんじゃないの?

秋から年末年始の京都市立美術館、京都国立博物館の展示ならそれなりにいいと思いますよ。

それに、たぶん東京ほどは混まないでしょうしね。

【補足訂正】京都国立博物館の展示は、企画展で、所蔵品中心みたいですから、やや小規模かもしれません。3室を使うそうですが。



細見美術館

若冲生誕300年記念 伊藤若冲展
・会期 平成28年6月25日(土曜日)〜平成28年9月4日(日曜日)
・場所 細見美術館(京都市左京区)

***

岡田美術館
―生誕300年記念―  若冲と蕪村 江戸時代の画家たち
・会期 平成28年9月5日(月曜日)〜平成28年12月18日(日曜日)
・場所 岡田美術館 (神奈川県足柄下郡箱根町)

***
京都市美術館

伊藤若冲生誕300年記念展覧会 「若冲の真実」(仮)
・会期:平成28年10月4日(火曜日)〜12月4日(日曜日)
・場所:京都市美術館

***
京都国立博物館

特集陳列 生誕300年 伊藤若冲
・日時 平成28年12月13日(火曜日)〜平成29年1月15日(日曜日)
・場所 京都国立博物館 平成知新館(2F-3〜5)(京都市東山区)

posted by 山科玲児 at 08:44| Comment(3) | 日記

ブリューゲルの修理  動画

Bruegel Wine St MartinALL.jpg
 新発見のブリューゲル大作 聖マルティヌスのワインについては2011年3月6日にレビューしておいた。
  http://reijibook.exblog.jp/14376365/
  この大作の修理経過をみせるヴィデオがあるので、是非紹介したい。

Restauration Breugel   St Martin Wine   2011
Peter Bruegel el Viejo
https://www.youtube.com/watch?v=HS4dI9KPPD4
 これでみると、キャンバス自体の破損は意外と少ないようである。ただ、表面の顔料の損壊、洗い流されたような状態がとくに上部にみえるのは惜しい。ただ、中央部分は意外と保存が良いようである。ブリュッセルのボロ布のような「三賢王の礼拝」よりは良い状態にみえる。
 この動画では、枠からキャンバスを外し、裏打ちを外したりする微妙な作業も観ることが出来てとても良いと思う。こういう大きな絵画の場合は自重で破損することもあるだろうから、本当に大変だと思う。
  洗浄と補筆によってどういう風にきれいになったのかをアピールしているところがあって面白い。

 この絵では、Wikimediaには修理前の高精細カラーイメージ(上のイメージはその縮小版)
http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Brueghel_The_Wine_Of_Saint_Martins_Day_Private_Collection_Madrid.jpg
(2.5M)があり、これもまたとても貴重なものだろう。
posted by 山科玲児 at 07:35| Comment(0) | 日記

2016年05月16日

日本文化と隔絶した西洋音楽の傑作


  ヨーロッパ文化に少しは親しんでいるつもりの私でも、どうも生理的にうけつけない部分もある。

 あの17,8世紀に流行った大きなカツラをつける貴族のファッションである。特に男性のあれはどうもいただけない。

 ただ、あのヴェルサイユ風の生活様式が、文句なく素晴らしいものとしてヨーロッパ中、ベルリン、ペテルブルグおそらくモスクワまで席巻したわけだから、ヨーロッパ文明の粋ではあるのだろうが、私には違和感がある。

 しかしながら、違和感があるといって、周辺部分だけを愛好してあげつらって解った気分になるのは、ルーベンスをみないで印象派だけをみてヨーロッパ絵画を論じるようなもので邪道だ。
 そういう意味では、ヨーロッパ音楽の本流はオペラと大規模な宗教曲であって、シンフォニーなどは傍流・末流だろう。
 本丸は何かと考えると、ルイ十四世のヴェルサイユのリュリのオペラになる。これまた、時代がかった違和感があるものだが、それでも、残った曲のなかでの傑作を優れた演出、演奏で接すると異様な感動があるものである。やはり「頂点」というのは有無を言わせない力があるものだ。それは  クリスティが指揮したオペラ「アッティス」で、これは確かにすごい。その中でも親しみやすいというかクライマックスというか、フィナーレ部分を、ライブ動画で触れることができるので、紹介したい。日本文化のセンスとは隔絶したものだが傑作には違いないと感じている。DVDよりは画質音質は悪いが、それはしょうがあるまい。

  Lully Attys 2011 LIVE  Last (約15分弱)
    https://www.youtube.com/watch?v=6sYt7lNPW8s

  リュリという人はずいぶん外道の悪役だったらしい。芸術と人格がこれほど乖離している例も珍しいだろう。
  これについては、過去にもいくらか書いておいた。
2013年11月05日フランス バロックオペラ アッティス
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/79937171.html

2013年12月01日リュリとマザラン
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/81781015.html


posted by 山科玲児 at 09:59| Comment(0) | 日記