2016年05月15日

勉誠出版 の鳥獣人物戯画 複製


  鳥獣人物戯画の巻子本複製は、古くは大和絵同好会のもの(4巻 モノクロコロタイプ)、便利堂 甲巻のみ(カラー)、大塚工藝社 甲乙巻セット(未見)、ロングセラーの便利堂 縮小絵巻 4巻などがある。他にもあるのかどうかは不明だ。

 去年の、東京国立博物館での鳥獣人物戯画 展大混雑だったせいか、勉誠出版からも鳥獣人物戯画 巻子本を出版するようである。ただし、これは高価でもあり受注生産ということにしているらしい。

 もともとは、南画大成の一部みたいに、長い折り込み本で出版するつもりで、新聞にも広告を出していたんだが、下記のように変更したという事情らしい。
 勉誠出版株式会社
  「山寺国宝絵巻典籍集」刊行形態変更のお知らせ
   http://bensei.jp/?main_page=wordpress&p=7209

 こういう高価な複製は、印刷の調子や精細度だけでなく紙の感じや手触り、表装の問題もあるので、見本に触れないと、大失敗することがある。 また、場合によっては出版前に出した予約用見本のほうが質が良く、納品されたものがよくないということもある。私は昔、友人に灌頂暦名の複製刊行を紹介したが、納品されたものの印刷精度やトーンが案内の見本より良くなかったので、友人に迷惑をかけたことがあった。 十分注意が必要であろう。


posted by 山科玲児 at 09:33| Comment(0) | 日記

2016年05月14日

鳥獣人物戯画 乙巻

鳥獣人物戯画 (4).JPG

10年以上前、神田の一誠堂で買い損ねて以来、なんとなく欲しかった、大和絵同好会版の鳥獣人物戯画 「乙巻」を入手した。
甲巻は、そのとき一誠堂で買ったのだが、脇にあった乙巻は、次にと思っていたら買い損なったのである。
中央公論社の日本の絵巻 の鳥獣人物戯画

をもっているから、いらないと思っていた。しかし、この本は原寸影印ということにこだわっているのは良いのだが、洋装本の2Pにいれるためにどうしても、横長画面を無理に切ることになり、絵画の脈絡がつかみにくいのである。

そういう点で、この原寸で巻物型のモノクロ複製は、良い。

甲巻の複製は「値段のことをいわなければ」、長い間、販売されていたが、乙巻は、なかなかない。たぶん学研か講談社で甲乙巻二本セットで黒塗りの豪華箱にはいっているものが販売されたことがあるので、それを買って甲巻を売ってしまおうかと思ったこともあるが、そういうものは高価でもあるし、大和絵同好会版には紙も含めて味わいがあるので、やりかねていた。

そうはいっても四巻セットならとても高価である(⒛万以上)、おまけに丙巻後半の複製をもっているので到底手を出す気にはなれなかった。

巻子型の把握という意味では便利堂の縮小影印本も悪くはないと思うが、乙巻だけというのは古書では出ないし、意外に高価である。

 とはいえ、縮印を嫌っているというわけでもなく、蕪村の奥の細道図巻は、縮印で結構楽しめている。

今回、
少々 痛みがあったので廉価で買えたのは良かった。
少しずつ補修して観賞している。

この鳥獣戯画

乙巻の象は若冲画や普賢菩薩が乗る仏画の象の古い例でもある。
鳥獣人物戯画 (3).JPG

posted by 山科玲児 at 10:11| Comment(1) | 日記

2016年05月13日

休み

今日は多忙で、なんとなく書けませんでした。

スペイン語のCDブック を 借りてきて履修してますが、やはりNHKより白水社のほうができが良いね。。

posted by 山科玲児 at 22:32| Comment(0) | 日記

2016年05月12日

米国第一  アメリカファースト

トランプ候補が言ってる「米国第一」というのは、

第二次大戦前、アメリカで  反戦とヨーロッパの戦争不介入を主張した

Ameria First Committee
(日本語版がないということは、ほんとは日本人は米国に関心ないんだな)

の主張なんですね。 大西洋横断の飛行家のリンドバークがスポークスマンをやっていました。

会費を出す 会員が、最盛期で80万人という巨大政治団体でした。

アメリカの国益第一で、欧州はほっておけ。ドイツとは中立条約をしよう。。

この思想は、米国にはずっとあって、パッド=ブキャナンが湾岸戦争のとき、

「石油をおさえているグローバル資本家のために戦争するのは間違っている」

と主張したのが、最近の例。


posted by 山科玲児 at 11:50| Comment(3) | 日記

忘れてた

Jan _Brugel terre.JPG


昨日 言及した  ヤン=ブリューゲルの四大元素のうち、「地」については、

2009年にルーブルで、みていた(部分イメージ)。あまり印象が強くなかったのか忘れていた。


posted by 山科玲児 at 10:17| Comment(0) | 日記

2016年05月11日

ナポレオン軍 イタリア略奪品


2016年04月23日 に紹介した
ネーデルラント美術の魅力
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784756615428
の  
 第6章 ヤン・ブリューゲル(父)の〈四大元素〉シリーズ──《火の寓意》をめぐる一考察  廣川暁生
  で、ようやく、ナポレオン軍 イタリア略奪品でルーブルに留まっているもので重要なものをみつけました。
 なんとヤン  ブリューゲルの四大元素(地水火空気)のセットのうちの2つ 空気と地がルーブルにあります。
 これはヤン=ブリューゲル 得意の銅板に描いたもので、特に空気が傑作ですね。
 ただ、これ、2005年にルーブルで観た覚えがないんですが、出張中だったのかもしれません。
 これの対の水と火は、もともとあったミラノのアンブロジアーナで実際に観ました。このときヤンは本当に花の絵が優れているのか疑問に思うとともに、こういうアレゴリー絵画が優秀だと思ったものでした。
posted by 山科玲児 at 12:27| Comment(0) | 日記

2016年05月10日

修理の功罪

bosch  flood Reverse Boymans.JPG




保存修復の技法と思想: 古代芸術・ルネサンス絵画から現代アートまで   :
2015/4/10
田口 かおり (著)
  http://www.amazon.co.jp/dp/4582206433

という、イタリア絵画の保存修復の問題を論じた堅い本がでてましたので、
思い出したのが、
2001年にみて修復を残念に思ったボイマンスにある ボッスの洪水 板絵です(上イメージ)。この黄色い破損部分は地の木が直にみえているので痛ましく思いました。ここまでやることはないのになあ、   
   Source: Hieronymus Bosch: The Complete Paintings and Drawings  2001/9/1 , by Jos Koldeweij, & Paul Vandenbroeck


 1949年以前の状態は、古い本の図版にでてきます。1949年出版本の図版を出してみます(下イメージ)。
Source: Jean Leymarie Jerome Bosch  Edition Aimery Somogy, 1949, Paris
  だんだん、こういう修理前図版をみるのが難しくなるのではないか?と憂えるところもあります。

 これみると、あえてあそこまで洗い流す必要はなかったのではないかと惜しくおもいました。こういう問題については、色々問題がからんでいますので、またとりあげたい。
Bosch Flood Boymans Rev Medallions 1949 (1).JPGBosch Flood Boymans Rev Medallions 1949 (2).JPG

posted by 山科玲児 at 07:17| Comment(0) | 日記

2016年05月09日

【さらに補足】トランプの外交政策演説


 トランプの外交政策はNATIONAL INTERESTでの講演

について、長年ワシントン駐在している産経新聞の古森義久記者が、興味深いレビューをしています。

注目のトランプ「外交政策」、やはり中身はなかった

「見出しとイントロ数行」と「中身」がこれだけ乖離している記事は珍しいでしょう。朝日新聞の福島原発 記事に匹敵するほど見出しと内容が違います。

 内容は、かなり踏み込んだ解説になっていて、演説の内容がよくわかります。また最後に3人の立場を異にする人からの批評があって、これもまた意味のある記事ですね。

 この変な異様な見出しは、産経本社編集委員や米国マスコミなどの攻撃を避けるための古森記者の保身かもしれませんね。
 見出ししか読まない人も多いからね。


posted by 山科玲児 at 06:55| Comment(0) | 日記

2016年05月08日

【補足】トランプの外交政策演説

トランプの外交政策はNATIONAL INTERESTでの講演


をマスコミのフィルターを通さず、直接聴く限り、
   「同盟国は金をだせ」
  「米国は世界最強でありつづけねばならない」
   「ロシアとの関係は継善できるだろう」
   「ISは敵」
   「盗賊の中国には対峙」
  「国家を中心にやるべきで国際機関やグローバリズムはダメ」

というような調子でした。

posted by 山科玲児 at 20:42| Comment(4) | 日記

トランプの外交政策演説


 大統領になるかもしれない ドナルド  トランプ氏の 体系的な外交演説が、
  National INTEREST団体主催で行われました。聴衆も知識階級・政治家などが多いせいか、
  おちついたまともな演説で、大変聴き取りやすいものでした。
  https://www.youtube.com/watch?v=Zkfcmvf8cGE
   これなら、大統領の演説といってもいいでしょうね。

  これを日本語で解説したものが。
  米国通の藤井嚴喜氏の解説があります
 https://www.youtube.com/watch?v=Yy2V4TDqEyo
posted by 山科玲児 at 14:52| Comment(0) | 日記