2016年06月20日

絵画の使い回し?

UNKNOWN flamand ancien Lazaro Galdiano.JPG


 マドリードのラザロ=ガルディアーノ美術館にイメージの絵画(油彩板絵)がある。
15世紀の無名画家の作品だということである。


   この絵を観たとき、すぐ連想したのは、ベルギーの古都・観光都市  ブリュージュの救世主大聖堂にある絵画とそっくりだということである。

ただ、右下の祈願者が、ラザロ=ガルディアーノのほうは女性で、ブリュージュのほうは、男性である。縦横の比や祈願者の位置などが多少違うがおそろしく似ている。

Christ on the Cross with Mary as Intercessor and a Donor Brugge Salvator.jpg
   だいたいブリュージュの絵も
      聖母子への祈り: 初期フランドル絵画の祈祷者像
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によれば、ロベール=カンパンのコピーだということであるが、それもあまり信用できない。
  ロベール=カンパンの画風とはかなり違うし、原画がないのにどうしてコピーだとわかるのか??
  1922年の本では、ヒューベルト ファンアイク だと推定されてました。
 Fierens-Gevaert,  La Peinture a Bruges, G.VAN OEST et Cie,Editeurs, Bruxelles et Paris, 1922

   この2つが贋作偽作ではなく、15.6世紀のものだと信用して考えると、どうも一つの絵画図像を使い回して、複数の祈願者、パトロンの需要に応えた好例だということではないか?

posted by 山科玲児 at 09:01| Comment(0) | 日記