2016年06月26日

ウイーンで ボス展


 あの最後の審判の三連祭壇画がある  ウイーンアカデミー絵画館で、ボスの展示をやるようです。

 2016年12月17日〜2017年2月26日

 プラド美術館のボス展が9月半ばに終わったあとですから、作品がこちらへ移動することもあるかもしれません。プラドででなかったブリュッセルやアンデレヒトのものや、ゲントの「十字架を運ぶキリスト」とか、、

 詳細は全くわからないのですが、ハプスブルグつながりで、それなりの展覧になるのかな?

 あの最後の審判は、1970年代ごろは、コピーとか模倣作とか不自然とか悪口いわれていたのに、今や堂々たる真蹟ですからね。当方は左翼上方の反逆天使の墜落が非常に美しかったので、それだけで十分評価していましたが。 そういう評判のせいか、当時は、あまり画集にカラー図版が多くなくて残念に思ったものでした。リンフェルトは高評価していたので、それだけで十分リンフェルトの本を持ち続けていたようなものです。
    ウイーンなら、kunsthistoricheが有名なので、てっきりこの「最後の審判」もそこにあるとばかり思っていたのですが、実は美術大学絵画館という別の美術館にあったことは、かなり後で知りました。
 ウイーンなら、ブリューゲルの代表作が別の美術館kunsthistoricheにどっさりあって門外不出状態だし、いっても損はないでしょうが、どうなんでしょうね。

当方は、マドリードで資金がなくなったので無理です。

ソース::

ウイーン観光局のニュースが元ネタらしいです。

  Hieronymus Bosch 500: The Last Judgment in Vienna, is on show from 14 December 2016 to 26 February 2017


posted by 山科玲児 at 18:12| Comment(0) | 日記

ボス作品の謎


プラド美術館のボス展をみて
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/175579195.html
2016年06月18日
ボス作品の制作年代
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/175737480.html

2016年06月21日
ボス展のカタログを読む
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/175768488.html

など、色々書いてきたが、
謎の謎というべきボスとされる作品群とその制作者については、ここ15年の研究・科学機器の駆使の結果、
かえって謎が深まり混迷に陥っているように思う。

 たぶんベルギーオランダの研究者を中心とするBRCP(Bosch Restauration and Conservation Project)は総カタログを創ったが、BRCPの主張にプラドやゲント美術館が反発して北ブラバント美術館特別展への作品貸し出しを止めたり、物議が多かったようだ。

 BRCPの浩瀚高価な総カタログを読んでいるわけではないが、周辺から色々ニュースやネット報告を読んだりしていると、ある程度 推察はできる。BRCPカタログは決定版ではない。未だ試論というべきだ。

 さしあたり、昔からボス作、ボス作品のコピー、ボス派作品、とされている絵画群、素描群、版画群があるのは確かだ。それは15世紀半ば〜16世紀後半ブリューゲルの時代までまたがる長い期間の制作になる。ただし、14世紀に遡ることはないし17世紀に降ることはない。

 ここで重要なのは、従来のステレオタイプなコピーや流派作の概念が通用しないということである。従来の概念とは、こういうやつだ。一人の天才的画家がでて質的にも構想・技術においても素晴らしい作品を創造する。その工房では弟子がコピーを作るし、天才画家が下絵や仕上げをするが大部分弟子が制作した作品も生産販売する。同時代に、天才画家の模倣をする画家が続出し、様式的には似た紛らわしい作品を生産する。こういう模倣者は天才画家の死後にも連続して生産する。。。

 ボス関係の作品群は、どうも、こういう概念にあてはめにくい。スヘルトーヘンボスに1450年ごろに生まれて1516年に逝去したヒエロニムス=ファン=アーケンにうまくあてはめるのが困難である。

 流派作とされるものが、明らかにボスがまだ若いごろに制作されたものか? とされたり、、、これって流派というんじゃなんでないの??  拙い絵のほうが晩年作になったり、わけがわからない。

  そうすると、一番安全な道は、初心に戻り、画家の生涯というのを忘れて、現存する絵画を(下書きも含めて)様式的に再分類し、年輪年代も加味しながらグループ分けすることだろう。
 そうすると、快楽の園を描いた画家に帰属させる絵画は意外に少なくなってしまうかもしれないが、それでもしょうがないだろう。

例えば、
  快楽の園の画家
  七つの大罪の画家  
  ブリュージュの最後の審判の画家
  ヴァレンシアの受難祭壇画の画家
  ミュンヘンの最後の審判の画家
 というような感じで、、



posted by 山科玲児 at 11:56| Comment(0) | 日記

21世紀の植民地主義:グローバリズム とEU離脱


 20世紀後半に、新植民地主義というのが指摘されました。20世紀前半以前のように、植民地をもってそこから搾取するのではなく、欧米の銀行や大企業が、旧植民地で今は独立国家になっている国の中の銀行・企業の株式をもち、金融などの方面を経由して間接的に富を吸い上げるシステムのことを指していたと記憶しています。
  現在も、そういうシステムは生きてはいるのですが、20世紀末ごろから、新しい搾取ルートが活発化し、それが現在の経済混乱と、最近の英国のEU離脱の背景になっています。

 それは、いわゆる先進国 そして中国の資本のグローバル化が行きすぎてしまい、資本の出自国そのものも植民地とみなすようになってしまったためです。
  最近の移民問題は、グローバル資本がEU諸国家自体を効率的低賃金の奴隷が働く植民地にしようとしたことが原因なのでしょう。

 資本自体はケイマン諸島とかヴァージンアイランドとかいうタックスヘブンへ逃避して脱税する傾向も強くなりました。国家と資本の分離が極端になっているんですね。SFで支配層が月や宇宙都市にいて、汚濁した地球を搾取するという設定がありましたが、ちょっと近いものがありますね。

  そういう奴隷化に文句をいう英国民やフランス国民や日本国民を黙らせるために、御用マスコミが活躍しているわけですね。それに移民をどっさりいれれば、国民の中身そのものが奴隷ばかりに変わるわけで、グローバル資本に文句をいう旧弊な国民が少数派になりますからね。

posted by 山科玲児 at 10:04| Comment(2) | 日記

英国EU離脱 と マスコミ


  今回の英国EU離脱 国民投票結果は、欧米マスコミの多くにとっても、想定外で、欧米マスコミ自身にとってよくない結果だったらしく、さっそくネガティブキャンペーンが行われております。

  【EU離脱】高齢者に怒り、悲痛な声をあげる若者たち なぜ?
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160625-00010000-bfj-int

 ガーディアン  など、残留熱烈支持派のマスコミ記事ばかりだすと、こういう報道になります。ソースのマスコミの姿勢を注記せず、誤った印象を日本人に与えようとする記事ですね。

 似たような報道が、大阪  都構想  住民投票が否決されたあとでも、行われておりました。
 これもひどい捏造だったんですね。
  2015年05月19日
   都構想投票 世代別グラフの捏造:朝日+辛坊
      http://reijiyamashina.sblo.jp/article/131945907.html

 メディアリテラシーが国民一人一人に必要だとは、困った時代になったものです。

posted by 山科玲児 at 08:58| Comment(0) | 日記