2016年08月18日

ボスの周囲の有名人 その3 楽譜写本とスパイ


alamire.JPG

 ボスの晩年1514年に アラミレ(1470??---1536 メーヘレン)
【Pierre Alamire (also Petrus Alamire; probable birth name Peter van den Hove】
という有名な楽譜写本制作者が楽譜写本をボスも所属していたヘルトーヘンボスの聖母マリア同心会に納品した記録が残っている。
 つまりアラミレが当時、ヘルトーヘンボスかその近くにいたことは間違いないだrとう。
 このアラミレという人は、数々の美麗な楽譜写本を制作したので有名で、原物も現在多数残っている。
上記イメージのようなCD

アラミレ写本 - フランドル和声の財産
http://ml.naxos.jp/album/8.554744
  まで発売されていた。

ところが、このアラミレ氏は晩年は、英国国王ヘンリー八世のスパイとして活動していたらしい。
楽譜写本制作者 しかもスパイ
Henry VIII, the choir book and Alamire the spy
http://www.bbc.com/news/uk-england-london-29693410

 フランスに逃亡?していた英国王位継承権をもつ人(Richard de la Pole 1480-1525)を監視するのが役割だったそうだ。この人はヨーク家の後裔で、確かに英国王の資格はあるんだよな。こういう人をフランス王が後援して、宿敵の英国に侵攻させるというのは、歴史上何度も起こっていることだから、そりゃスパイしたくなるだろう。メアリー=ステュアートの軟禁のあげく処刑というのもそういう背景がある。

 音楽家ってのは、王室など権力者のもとに近寄りやすいのでスパイとして有能だということもあるのだろう。
 時代は降るが、ヘンデルが英国に渡ったのは、ハーノヴァー家が英王室を継承しそうだったので、ロンドンのアン女王を見張るスパイとして送り込まれたという説が古くからあるぐらいである。

posted by 山科玲児 at 08:40| Comment(0) | 日記

2016年08月17日

複製油絵はメイドインチャイナ



を所蔵しているロンドンのダリッチ美術館で、メイドインチャイナの複製画を混ぜて飾って比較してみようという展示会が去年あったそうである
   ネットなどで、また店頭でも販売されている肉筆の油絵複製画は、中国製が多いということは、何十年も前から仄聞してきたところであるが、ついに、英国最古の美術館ダリッチにまではびこったか?という感慨がある。

深センの大フンはこういう複製村として有名なようである。たぶん他にもこういう生産拠点があるのだろう。
http://www.another--world.com/archives/38262602.html

動画も結構ある。Dafeng oil paintingで検索すればでてくる
例えばこれ、
https://www.youtube.com/watch?v=O0_8F_znXnU

  何百年も前からコピー  複製 絵画を大量生産してきた伝統のある国なので、西洋の油絵のコピーにも容易に適応して産業化しているのだろう。
  日本人は複製油絵を買う場合は、ほぼ確実に中国製であると思っておいたほうがいい。

posted by 山科玲児 at 08:24| Comment(0) | 日記

2016年08月16日

長崎のボルダリング ジム

ボルダリング ジム.JPG


 昨日、偶然、ボルダリング ジムを見学しました。
 長崎駅の直ぐ近くにあります。
 下には、厚さ30cmぐらいの柔らかめのマットがしいてあります。壁は4m30cmぐらいの高さでした。
    ロッククライミング・ボルダリングをするならブラボークライミング福岡天神・長崎・福岡西
      http://bravoclimbing.com/

 このボルダリングというのは、ロッククライミングを人口壁で練習していたのを発達させたもので、色とりどりの石をはめた人口壁を登るスポーツです。

  【初心者向け】『ボルダリング』を始める前に知っておきたいこと【フリークライミング】     http://matome.naver.jp/odai/2129697474677091501
 類似競技が、四年後の東京オリンピックで種目に選ばれているようです。
  はや過ぎる…東京五輪で追加される「スポーツクライミング」が超人スポーツだった
    http://matome.naver.jp/odai/2147026835311176601

    ちょっと料金が高い気もしますが、全国の同じようなジムの料金を調べましたが、ほぼ同じようなものでした。公的施設としては、長崎では油木町に無料施設があるそうです(靴などのレンタルはないそうですし、インストラクターもいないようないるような)。式見の高校にもあるとか、ききました。

  ただ、このスポーツ、一番はじめはちゃんとしたインストラクターの解説指導がいるようにおもいますから、最初はこういうインストラクター常駐施設で指導うけたほうがいいかもしれません。危険がないわけではないし。。





posted by 山科玲児 at 09:21| Comment(0) | 日記

2016年08月15日

ボス  三賢王礼拝の祭壇画の派生作

Bosch Epiphany Prado.jpg



英国ナショナルトラストのサイトをみていたら、上に示すプラド美術館 ボス  三賢王礼拝の祭壇画とよく似た、 派生作をみつけた。


中央画面はよく似ているが、上部が切り取られたようで、屋根の上の羊飼いもいない。
両翼は全く違っている。ただ、米国の二箇所に分散されているクラインバーガー=ジョンソン祭壇画というのが、これにかなり近い。

この作品は新発見かと思ったが、1967年の
Mia Cinotti, Tout Oeuvre peint des  Jerome Bosch, Paris
, Flammarion, 1967
に既に記載されていた。
このMia Cinottiの目録は古いものだが、非常によく調べていると再確認したものである。

三賢王礼拝の祭壇画の、とくに中央画面の模写は非常に多く、16世紀ごろ、歓迎された作品で、しかも人目につくところに、原作なり、忠実な模写なりがあったと推察できる。

posted by 山科玲児 at 08:14| Comment(0) | 日記

2016年08月14日

ボスの周囲の有名人 その二 超低音

La Rue Ave Maria alamire.JPG


 ヒエロニムス=ボス(1450?--1516)と面識があったというか、同じ町でボスの最盛期に教会に歌手として働いていたのが、
ピエール ドラリュー
Pierre de la Rue (c.?1452 ? -- 20 November 1518)
1489-1492 に ヘルトーヘンボス勤務です。 まさに ボスが快楽の園や三賢王礼拝などを制作していたころじゃないですかね。
イメージはメーヘレン コアブックでたぶんラリューの「ミサ  アヴェ  マリア」です。この写本を作った人もまたかなり不思議の人 アラミレなんですが、それはまたあとで。
 このラリューは、大作曲家オケゲムの逝去の際の挽歌に、次の世代の作曲家 オケゲムの弟子筋として、ジョスカン、ブリュメル、ピエルション、コンペールと4人あげられているうちの一人ピエルションだとされています。
 晩年ハプスブルクに使えたのでハプスブルク関係の図書館に写本がまとめて残っていたせいか、この時代としてはかなり多くの曲が残っています。
このラリューの得意技は、「超低音」です。

 代表作とされるレクイエムも 音符をそのまま演奏するとバスがとても歌えない低さになるので、
現在 演奏するときは、大抵高く移調して演奏されます。
しかし、最近は歌手を選んで超低音で演奏する例もかなりでてきました。
これでやるとテノール、バリトン、バス、コントラバス みたいな組み合わせになります。
Youtubeでどうぞ、ただコンピュータやIPHONEのスピーカーによっては再生不可能だったりブルブル震えて変な振動共振を起こすことがあります。ヘッドフォンや少し高いイヤフォンのほうがいいかもしれません。
Pierre de La Rue ≪Missa pro fidelibus defunctis≫ (REQUIEM) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=r0XxREaz_JU&list=PLP0aRFKfzvyj8YnntCTw3Kd8e1VRRIi1E


  ジョスカン デプレの作品といわれていた曲ですが、最近はピエール ドラリューの作品だということになっている、
アブサロム フィリミ
もまた、超低音が必要になる曲です。
Absalon Fili Mi (Pierre de la Rue) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ujBN9FfOKCg

  これは、前も言及した米国のEXTREME SINGINGという超低音を売り物にしたグループの演奏です。
 しかし、ピエール ドラリューは、よほどバスに自信があった、というより優秀なバス歌手だったのでしょう。確かイタリア人が「フランドルのオルガンのようなバス」と記述しています。
 ちなみに私もバスと高い声の二種の声です。喋るときは高い声になりがちですから、バスが裏声なんですかね。それも超低音まででるバスなので 上のアブサロム フィリミの超低音ぐらいならついていけました。

 なかなか、ボスの周りにも個性的な人がいたようです。

 
posted by 山科玲児 at 17:43| Comment(0) | 日記

十七帖の翁萬戈本と中村不折本

十七帖の翁萬戈本と中村不折本
http://reijibook.exblog.jp/24593991/

アップしました。

9月の雑誌「墨」は十七帖特集だそうで、なかなか面白そうです。

posted by 山科玲児 at 11:12| Comment(0) | 日記

2016年08月13日

涼しいガムラン

あまりに暑いので、涼しくなる音楽を紹介します。

青銅の輝く雨 ソロ マンクヌガラン家のガムラン1 

の第一曲に、上品なCGをつけたものです。


もともと「雨を呼ぶ」という神秘的楽器のせいか、涼しくなる感じをうけます。

インドネシアは、確かに暑いそうだからなあ。

中部ジャワ/マンクヌガラン王宮のガムラン
http://www.kingrecords.co.jp/cs/g/gKICW-85057/
という二枚組ででているようです。
posted by 山科玲児 at 17:22| Comment(0) | 日記

フランス人作のシャーロック・ホームズ

EloquentP1080421.JPG



シャーロック・ホームズの気晴らし  2014/9/25
ルネ・レウヴァン
http://www.amazon.co.jp/dp/433605827X
というのをほぼ読んだのだが、やはりなんか違うなあ、と思うところがある。ただ、翻訳で読んでいるのに過ぎないので、ぎりぎりのところでは評価に不確定性はでることを明記しておく。
 モーリスル=ブランの「ルパン対ホームズ」にみえる対抗意識まるだしの悪意に満ちた描写とは違って、この本は、真面目にパスティーシュを書いているのだが、やはり英国風ではなく欧州大陸風の雄弁・饒舌がめだつ。冒頭のアドルトンの悲劇はかなり英国風に仕上がっているとは思うけれど。

 ま、これはこれで特色がある。イメージはフランス人彫刻家ブールデルの「雄弁」である。福岡博物館の庭にある。フランス人のイメージする雄弁というのはこういう感じなんだろう。

 ただねえ、やはり英国のジューン=トムソン女史の文体のほうが、より英国風というかコナンドイルの原典に近い。そういう意味では、先日紹介した日本人 北原氏の力作のほうがより英国風に近いと思う。

 この英国風と大陸風の違いについて
 ハンガリー移民で英国に帰化したジョージ=マイクス(日本ではミケシュと読んでるが、それなら名前もハンガリー風に読まないと。。)のユーモラスなコラム How Not to be Clever
を思い出した。下に原文から、適当に翻訳した。

ヨーロッパ人は素晴らしい景色をみたときにこういう、
 「この景色はユトレヒトを思い出す。ユトレヒトといえば1713年4月11日にスペイン継承戦争の平和条約が署名されたところ。あの河はグアダルキヴィール河を連想させる、シエラデカソーラに源を発し650kmを流れ太平洋に注ぐグアダルキヴィール河、おお大河よ、、、パスカルはなんと言ったっけ、、Les rivieres sont les chemins qui marchant...

英国人は、2.3時間じっと観賞して沈思黙考したあげく、こういう
"It is  pretty, isn't it" (拙訳 素敵じゃない?)





posted by 山科玲児 at 08:57| Comment(0) | 日記

サメは長生き?


400歳のサメか デンマークの大学などが発表
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160812/k10010633461000.html
 軟骨魚類は、寿命がわからないから「不死」とかなんかいう人すらいたみたいけれど
 長寿のサメがいるんだなあ。
posted by 山科玲児 at 07:43| Comment(0) | 日記

2016年08月12日

ノーベル文学賞


中国の小説家 莫言 がノーベル文学賞をとったあとの話が東方にのっていたので、
[ノーベル文学賞]というのを思い出した。
 物理学賞 医学生理学賞、化学賞がまともなので、他のノーベル賞まで
おなじくらいまともで、世界の賢人に認められた世界最高のもの、と勘違いしやすい。
 あのノーベル平和賞の惨憺たるありさま、
 ノーベル経済学賞をとった学者が参画したファンドが倒産したという事実
これらを思い出すと、ノーベル賞というだけで平伏する必要はない。
 もともと、文学には言語の壁があるので西洋言語では美しく響く作品でも翻訳したらどうしようもなくなることも多いわけだ。だからノーベル文学賞なんかはスウェーデン学士院の趣味だろうと思っている。

をみると、知らない文学者が多いし、ユルスナールのように入っていて当然と思う人がいない。趣味的選択なんだろうな?と思う所以である。
   ノーベル文学賞作家と知らないで読んでいたのは、シンケヴィッチ とかヘルマン=ヘッセとかである。
芥川賞などと同じく、ノーベル文学賞 作品というので本を売るためCM活動としか思えないところがある。私が、ノーベル文学賞というのでのせられて読んだのは ガルシア=マルケス とゴールディングだったが、どちらも愛読書にはならなかった。翻訳の問題もあったかもしれない。
言語の壁が厚い、東洋の作家にはあまり色目を使わない方がいいのでは?と老婆心ながら思うところである。


posted by 山科玲児 at 19:21| Comment(0) | 日記