2016年09月30日

グールドの半音階的ファンタジー

グレングールドが、 J.S. Bachの半音階的ファンタジー BWV903を演奏している動画を視聴した。
音質が良いとはいえないが、推薦。


Glenn Gould BWV903 Bach Chromatic Fantasy - YouTube

posted by 山科玲児 at 07:29| Comment(0) | 日記

2016年09月29日

木版画と拓本

金石索 石索三.jpg

東方書店の宣伝紙「東方」の最新号428号に
  中国古版画散策 第21回 瀧本弘之
という記事があり、
「金石索」をとりあげている。
 道光年間に刊行された、木版画による金石図録で、画像石拓本を木版画で再現している(上イメージ)

 瀧本氏は、その「再現」の味わいについて、なかなか穿った、味わいのある評価をしている。
「但しそこには乾骼梠繧ノ編纂された四庫全書の精神が良くも悪くも反映されている。」拓本と比べると
「原作の図像の荒削りなところや不揃いなものが刈り込まれ、もとの金石の味わいがより典雅な方向に向けられているようだ。つまり当時の文化人の好みが自然に滲み出ているのである。」
というのは、誠に好ましい批評だと思う。
 更にいうと、こういう「金石索」図像の味わいは、日本の漢学者にも好まれたらしく、よく挿絵や表紙に採用されている。
 国会図書館デジタルコレクションでも閲覧できるようです。


 ところが、ちょっと気になったのは、瀧本氏が「拓本」として採用している図版である。これは、原拓の拓本ではないかもしれない。原拓の写真(下イメージ)と比べると、背後の縦筋がないし、殆ど見えないはずの始皇帝の袖の筋がみえたり、かなり変である。 これでは、「拓本」と比較しているとはいえない。ひょっとしたら石版図録の漢画集からとったものではないだろうか?

 これは、現シカゴ大学教授の巫鴻氏の著書「武梁祠」(2006、三聯書店)によるものという。
 巫鴻氏は、図像学的研究(イコノロジー それが何を描いているのかを研究する)を詳細に解説するのが主眼であるから、原資料が原拓だろうが重刻であろうが、描きおこしであろうが、かまわないのかもしれないが、他の人が拓本の資料として採用するのには注意が必要だと思った。

武氏拓本.JPG
posted by 山科玲児 at 09:22| Comment(0) | 日記

ちょっと失礼だろ


東方書店の宣伝紙「東方」の最新号に、
悩まない心をつくる人生講義―タオイスムの教えを現代に活かす 2016/3/7
チーグアン・ジャオ (著),    町田晶 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/dp/4861852153
の書評を、日本女子大学の某教授が書いていた。

老子を米国人むけに講義した本の内容、書評の内容は、別に問わないが、
評者が、著者「趙啓光」氏のことを「本書表紙にチーグアン・ジャオとあるので、本稿ではチー氏と呼ぶことにする。」というのは、ちょっと失礼ではなかろうか。

普通ならジャオ氏だろ、そりゃマジャール人とか、ピカソの本名とか、いろいろ姓名がわかりにくい外国人の名前は少なくないが、この場合はチャイナの人であることは明らかなんだから、よほど無知な人でなければジャオ氏か趙氏というだろう。

この評者は、年齢も高く学会でも高名な方のようだから、あるいはチーグアン・ジャオ氏を個人的に知っていて、あだ名的に使っているのかもしれないが、これは一般に流布する文章で、個人メールでも手紙でもない。


posted by 山科玲児 at 08:38| Comment(2) | 日記

ボス展のカタログを読む その16 工房作の定義

Bosch Prado 2016.JPG


プラド美術館の学芸員 Pilar Silva Marotoおばさんの論説
Bosch and His Workのうちカタログページ46pに、「工房作(WORKSHOP OF BOSCH)」という言葉がBRCPで乱用されていると嘆いておられます。

BRCPカタログでは、1510年から1520年ごろとされる作品で、「工房作(WORKSHOP OF BOSCH)」にしているものがあり、1516年以後の作品を「工房作(WORKSHOP OF BOSCH)」にするのは、
「画家が墓の中から蘇って制作しているかのようだ」

と皮肉っています。いうまでもなく、この言葉の背景にはキリストの墓からの復活や、最期の審判のときの死者の復活を背景にしています。
つまり、用語の定義 使用法が厳密でないと「真贋論争」とかいってもむなしいだけで、意味の無いものになるということです。

Silva Marotoの議論を当方が整理・敷衍したのが以下のような分類です。

*ボス生前の、画家が全部もしくは主要な部分の制作をしたオリジナル
 (小生:二人以上の画家の共同制作というのもあるかもしれません。例えばQ.マーテイエスとパテニールの共同制作やルーベンスとヤン=ブリューゲルの共同制作は有名です。また、ゲントの祭壇画は二人の画家が引き継いでます。ボスが未完成で残したものを弟子が完成させたものや、あとで大幅に弟子もしくは他の画家が描きなおしたもの(St Wilgefoltis Triptiqueの両翼がかなり怪しい)をどう扱うか?という問題は留保します)

*ボスの直接の指導のもとに協力者や弟子が制作した工房作「工房作(WORKSHOP OF BOSCH)」

*ボス生前・死後を問わず、弟子や協力者が独立して制作した「弟子の作品」(pupils)

*ボス生前・死後を問わず、ボスと面識もない別の画家がボスの画風に倣って描いた「模倣作(after Bosch)」「ボス派の作品」followers of Bosch /Boschian

 を、分けて考えないといけないということです。勿論、判別することが難しいケースが多いでしょうが、最初からグチャグチャにしていてはどうしようもない。


posted by 山科玲児 at 06:41| Comment(0) | 日記

2016年09月28日

サムスンは飛行機持ち込み&手荷物  禁止にすべき 【訂正】

  最近、サムスンのスマートホンで発火爆発が何十例もあって、リコールされているようですが、
国際線の飛行機内で 発煙・過熱 が、複数機種で起こっています。 これらはリコール対象外の機種です。

これでは、少なくともサムスン製品のモバイル機器・スマートフォンの航空機持ち込み 手荷物とも全面禁止にするしかない。

サムスン製品を使っている人は、お願いだから飛行機や新幹線など公共交通機関に持ち込まないで下さいね。迷惑ですから。どうせそのうち、飛行機では全面禁止になると思いますが。。

つまり、航空機 とくに国際線に乗るときはサムスンはもっていけない、ということを示しています。
これはサムスン電子にとって大打撃でしょう。

何百回に一回のリスクでしょうけれど、航空会社は大きな損失を覚悟でサムスン電子をサポートするわけにはいかないでしょう。
サムスン製品 全面禁止にするのが一番簡単です。

これの解決にはサムスン電子が航空会社を買収して営業すれば良いと思いますね。


9月27日
サムスンのタブレット発火でデルタ旅客機回航

  こちらは座席での発火です。
   この座席はビジネスクラスかファーストクラスのようですから、お金持ちか社用での利用客でしょう。
 詳細をみると、どうも座席のシートカバーの下にいれてしまい押しつぶした可能性もなきにしもあらず。
 かなりバカな客のようですが、金と地位はあるようですね。この件はサムスン電子の言い訳のほうが正しいかもしれません。

 
9月24日
インド旅客機内で発煙、サムスン製スマートフォンから
乗客の手荷物に入っていた「ギャラクシーノート2(Galaxy Note 2)」から「小規模な煙」が出て、対応に当たったという。
  これは、つまり 手荷物で預けたものが、荷物倉庫で 頭上の収納トランクにいれていたものが発煙してしまったという怖ろしい事態です。当然、充電中だったわけはない。

posted by 山科玲児 at 10:28| Comment(0) | 日記

2016年09月27日

橋下徹と豊洲

 橋下徹元大阪市長が、東京の築地市場の移転に賛成の弁論を煽っているのはなのは、なぜなんだろうか?

 たぶん、築地跡地に、橋下徹のパトロンであるマルハンが、カジノを建設するつもりなんだろう、と想像している。

 あるいは、他のパトロンの御意向かもしれないね。

 結局、築地の豊洲移転というのは、市場自身の改善なんかどうでもよく、

・その跡地;銀座に近い一等地を地上げして、関係者が暴利をむさぼることが第一の目的
・豊洲市場建設で、建設関係企業から支援を受ける、ことが第二の目的

 豊洲の維持費は、築地の二倍以上というから、使用料金の値上げは避けられず、移転した業者も廃業は続出するでしょう。場所的にも前より悪くなるわけだからね。

  築地の豊洲移転計画そのものが、東京都による地上げであった、ということだ。どうりで、もと山口組舎弟であった内田茂が活躍するわけですね。




posted by 山科玲児 at 13:14| Comment(2) | 日記

藤田美術館 クリティーズで売り立て


 大阪の藤田美術館がクリティーズで2017年3月に中国美術の売り立てをするようだ。
 たぶん、財政問題だろうと思う。
  http://www.christies.com/presscenter/pdf/2016/RESULTS_ASIAN_ART_WEEK_NEW_YORK_SEPT_2016.pdf
 both important Chinese archaic bronzes and works of art as well as exceptional Chinese paintings.
だそうだから、青銅器と中国絵画が目玉らしい。藤田の青銅器で有名なものは所謂熟坑のもので、少し手を入れすぎたもので、どうも私には感心しなかったので、まあいいか?といえないこともない。中国絵画では、確か「伝」李公麟の優れた 九歌図が売りに出るとしたら、これは残念に思う。
藤田美術館には、中国の仏像、金銅の優れた鳥に乗る交脚仏などもあるので、もし売り立てらるなら、これはかなりつらい感じもする。
下見会
New York – October 21-24 & November 11-16
Taiwan – November 12-13
Hong Kong - November 24-29
Tokyo – December 8-9
Osaka – December 12


posted by 山科玲児 at 09:20| Comment(0) | 日記

ダムにセシウムが貯まる


<高濃度セシウム>福島第1周辺のダム底に堆積
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160925-00000011-mai-soci


この件は、2011年ごろに、似たような問題を当方が書いておりました。
2011年12月08日
阿武隈川の浄化
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/51539324.html

 私は、むしろダム湖の浄化なり、一部に放射性物質を濃縮したダムをつくることによって、阿武隈川、阿武隈川周囲の山林 の浄化を図ることができるのではないかな、と思っています。
posted by 山科玲児 at 08:31| Comment(0) | 日記

2016年09月26日

東美特別展

 東美 特別展 .JPG



  10月の東美特別展(10月  14,15,16日)に石山切が2点でています。谷庄(伊勢集)と甍堂(貫之集下)ですね。
 総じて、落ち着いた質の良い日本美術がでてきているようですね。
 中国陶磁でも、繭山龍泉堂が、萬暦赤絵の昔から日本で愛好されてきたタイプを出しています。
 バブル的な怪しいものが少ない(ないとはいえないが)ので、かなりいいんじゃないでしょうか

posted by 山科玲児 at 10:26| Comment(0) | 日記

2016年09月25日

ボイマンス美術館 展

東京(2017年4月)と大阪(2017年7月)で ボイマンス美術館 展をやるようである。


いづつやの文化記号

に教えていただいた。


目玉はブリューゲルの「バベルの塔」で、まるで1点展みたいな広告であり少し不愉快だ。
当方はむしろそれ以外のものに期待している。

なぜなら、一応、同時代の関連絵画を中心に90点というから、
例えば、「処女のなかのマリアの画家」の受胎告知とか、シントヤンスの神秘的な聖母子とかにお目にかかる可能性がなきにしもあらずだからだ。

勿論「バベルの塔」も傑作だと思うよ。

posted by 山科玲児 at 15:08| Comment(2) | 日記