2016年09月08日

盗賊と十字架:クラーナハのこと

narbonne.jpg


今年の4月 偶然、ヤフー知恵袋でみた質問に触発されて色々調べてみたことがある。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11157998996
従って、このアイディアは私自身のものではない。敷衍調査しただけだ。
 「西洋絵画のキリストの磔刑図で、同時に磔となった2人の盗賊が描かれていますが、ほとんどの絵ではキリストの手は釘打ちされているのに、盗賊の手は腕木に縛り付けてあるだけで釘打ちされていない。これはなぜなのか?」

   という問題である。言われるまでは気が付かなかったが、確かにそうだ。

 15世紀初期フレマールの画家(ロベール カンパン?)の フランクフルトにある「盗賊」もそうであるし、
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Robert_Campin_004.jpg
 14世紀の国際ゴシック様式のナルボンヌの掛け布(イメージ)では、もっと極端で盗賊の腕が後ろ手にしばられているかのようですらある。 
http://www.louvre.fr/oeuvre-notices/le-parement-de-narbonne

 じゃあ、釘打ちは全くないのかというとそうでもなく、フラアンジェリコの絵では、複数の例があった。
FRA ANGELICO
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Fra_Angelico_-_Crucifixion_with_Mourners_and_Sts_Dominic_and_Thomas_Aquinas_(Cell_37)_-_WGA00551.jpg

 しかし、縛り付け図像が圧倒的に多いのは事実である。

  で、ここからは、少し私の独自発見かもしれないが、、
 最近、クラーナハ展が日本であるという話をきき、ルカス=クラーナハのことを調べていたら、
クラーナハの重要な磔刑図で盗賊が描かれているものは、皆、釘打ちであることがわかった。
なぜ、突然変異的に、ここで「釘打ち」図像がでてくるのか?全く理解できない。宗教改革となんか関係があるのだろうか???
CRANACH, Lucas the Elder
Crucifixion



 

posted by 山科玲児 at 09:24| Comment(0) | 日記

ドゥテルテ大統領

  ドゥテルテ大統領の暴言に潜むフィリピンの怒り 根深い社会問題と鬱積する不満




フィリッピン人の心を体現した、すばらしいリーダーだと、再認識した。

ただ、国際社会では、表面の取り繕い方、おためごかし、礼儀作法も、また必要だ。

それさえあれば、オバマよりトランプよりクリントンより、素晴らしい大統領になると思う。

posted by 山科玲児 at 08:31| Comment(0) | 日記