2016年09月09日

ボス展のカタログを読む その10 サイン



Bosch Prado 2016.JPG


プラド美術館の学芸員 Pilar Silva Marotoおばさんの論説
Bosch and His Work に
「ボスのサイン」 という一節がある。
そこで「初期ネーデルランド絵画で、サインが多いのはヤン  ファン アイクとボスだけ」、
という貴重な指摘があった。

確かに、そういえば、やや先輩のメムリンクの絵画にも事実上サインはない。その前のロヒール ファンデアワイデンなんか全くない。

ヤンファンアイクの麗々しいサインは、この時代ではかなり特異である。
とはいえ、ボスの代表作「快楽の園」はサインなし、リスボンの「聖アントニウスの誘惑」。プラドの「三賢王の礼拝」にはサインあり、である。妙なことに 偽物。流派作と思われるものに麗々しくサインがあることが多いが、それでも、他の画家に比べたらサインがあるほうだろう。

   確かに、ボスのサインは、現代で考えるサインというより、「ブランド表示」的であり、「シャネル」や「ルイヴィトン」のマークみたいな用途だったのではなかろうか?と思われるところもある。もっとも。1560年ごろに「絵画コメント」を書いた蒐集家フェリペ=デ=ゲバラは「偽のサインをいれた絵が多い」と指摘しているから、1560年当時では「画家のサイン」という意識はあったのだろう。またボスの絵が高価だったからなおさら鑑別が意識されたのだろう。

この2人に共通するものはなんだろうか?

ブルゴーニュ宮廷の金羊毛騎士団という貴族社会と関係が深かったことが共通するのではなかろうか、と思い至った。
        REF 金羊毛騎士団
         http://reijibook.exblog.jp/1527600


posted by 山科玲児 at 10:06| Comment(0) | 日記

クラーナハ 専門 サイト

CRANACH 世界の素描 (2).JPG

  既におしらせしたように、ルカス=クラーナハの特別展が 東京と大阪であるそうです。

クラーナハ展―500年後の誘惑

そのクラーナハの専門サイト  画像  資料 アルカイーブをみつけました


ただ、これはドイツ語なので、絵画画像ギャラリーの部分だけのURLを紹介したほうがいいようですね。
私もドイツ語は苦手なんで、このサイトは使いづらいのです。



 実は、私はクラーナハは、それほど好きだとはいえないのですが、
なぜか素描集(世界の素描 講談社の1冊)はもっています(イメージ)。
素描家としては評価しているということでしょう。
また、35年ぐらい前、たぶん奈良県立で プラハ美術館特別展があったときに、

 聖クリスティーナという上品な作品をみたことがあり
その印象と、他の有名なクラーナハ作品が違いすぎて違和感があるということも背景にあります。

宗教改革500年の関連催しとして、クラナーハ展は、世界の他都市でも開催されているらしく、
  プラハでも、クラーナハ展をやってるようです。





posted by 山科玲児 at 08:06| Comment(0) | 日記