2016年09月15日

もんじゅ は廃炉へ



もんじゅ廃炉で調整=核燃サイクルに影響−1兆円超投入、稼働250日・政府
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016091400914&g=eqa
  ようやく、もんじゅ が廃炉工程にはいりそうだ。

   間違った政策も多い安倍首相だが、この件は評価したい。

    敦賀の渕上隆信市長は、「もんじゅは研究開発の役割を十分果たしておらず、廃炉にすべきでない」と言明した。
    敦賀市長「廃炉前提ないと信じる」 もんじゅ存続を求める姿勢崩さず
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160914-00010000-fukui-l18

  しかし、この人は、原子炉も「もんじゅ」も何もわかってない、それどころか経営者指導者としても失格な利権政治家なのを、ここで暴露している。 初稼働から21年も経っているのに、殆ど成果を出さない施設なんか、よほど特殊な観測施設以外は廃止でしょ。普通。 アポロ計画は10年間でしょぼい大気圏外有人宇宙船からはじまって月面着陸までの成果を得た。 21年間で一応稼働したのは7ヶ月だけ。しかもその停止はひょっとしたら近畿地方全体が汚染されるかもしれない悲惨な事故によるものだった。2回の事故をとにかく押さえ込んだのは現場の実力だと思うし、とくに2回目の引き抜き技術は素晴らしいものだと思ったが、あまりに危険である。そもそも事故対処方法が「もんじゅ」の研究成果というのはあまりに情けない。

1995年(平成7年) 8月29日:発電開始
12月8日:ナトリウム漏洩事故発生
2010年(平成22年) 5月6日:10時36分運転再開
5月6日・7日:放射性ガスの検知器が誤作動
5月8日:10時36分臨界確認。試験として約1時間後、19本の制御棒のうち2本を挿入し未臨界とした。
8月26日:原子炉容器内に筒型の炉内中継装置(重さ3.3トン)が落下。長期の運転休止となる(炉内中継装
置の引き抜きは2011年6月24日に完了)。

 当方も過去に下記の記事を書いている。
2013年05月14日
もんじゅ は廃炉へ
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/67387153.html
2015年10月10日
もんじゅ は廃炉へ(再)
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/165386991.html
2015年11月03日
もんじゅ の廃炉は意外に安全
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/167022904.html

   百万歩ゆずって 高速増殖炉が必要だとしてもですよ。「もんじゅ」を稼働させる意味はない。もはや新しい高速増殖炉は「もんじゅ」型ではない。 「もんじゅ」型は実用化されることはないのだ。実験炉としての使命は終わったのだから廃炉経験を積むための最後の使命を果たして欲しい。核爆弾用のプルトニウムが欲しいのなら、何十年も前に技術的には確立しているCANDU炉や黒鉛炉を作るほうがよっぽど早い。
  廃炉にして、稼働費用を新しい研究炉 核転換専用炉や 高温ガス炉や溶融塩炉などなど、場合によっては英国が必要とするかもしれないプルトニウム消滅のためのPLISM炉への援助にふりむけるべきであろう。
 なんなら、「もんじゅ」歓迎の敦賀市に新 研究炉を建設すればいい。
  廃炉技術については、フランスがスーパーフェニックスを廃炉した経験があるから、日仏提携してみたらどうだろう。

 だいたい「もんじゅ」が消費している電力は、この瞬間にも約1万キロワットである。
 東日本大震災で、停電・節電にみなが努めていたときも1万キロワット消費し続けていたのである。停電しないように苦心し続けた北陸電力だって忸怩たるものがあるだろう。なんで電力を食うだけの施設に苦心して都合つけた電気をやらなければいけないのか?とね。  まあ、やらなければメルトダウン暴走するからしょうがないのだが。

 馳文部科学省が総理官邸に「もんじゅ存続」を願ったそうだが、この人は、 たしかスポーツ出身のはずで「科学」はなにも知らないのだろう。予算削減を懸念している省益しか頭にない文部科学省官僚に後押しされてスピーカーやっているのはあまりに情けない。予算が欲しいのならILC(国際リニアコライダー)計画を上申してもっと多くの予算を獲得すればすむことではないか。

  科学を知らない文部科学省、環境をないがしろにする環境省、マクロ経済を知らない財務省(実際かれらは東大法学部出身だ経済学部ではない。)など看板と中身が違い過ぎる省庁が多いと感じている。

 

posted by 山科玲児 at 09:08| Comment(0) | 日記