2016年09月17日

イスパニアの甘美な憂鬱 まとめ

machault  biblioteque (1).jpg

2015年12月31日に、
イスパニアの甘美な憂鬱
  ルネサンス後期のスペインの作曲家 ディエゴ=オルティツの変奏曲集を紹介しました。
  基本的にはヴィオラ ダ ガンバを中心として演奏するのだが、リコーダーでやったり、色々な演奏もある。どうも、まとまったCDはなかなか出ないようなんですが、短い曲の集成なので、ライブで1.2曲演奏することは、多い。
  そういう動画を最近集めてみました。
 まず、破天荒なスペインの団体のものから。なんとヴォーカルがはいる。しかし、こういう舞曲は、もともとはイメージのように歌に合わせて、みんなで踊るという形態をとっていたはずだから、それほどは的外れではないかもしれない。イメージは14世紀後半のフランスのギョーム=ド=マショーの歌曲Dame a vousの写本挿絵です。
  More Hispano. Yr a oydo. 02. Passamezzo antico - YouTube
    https://www.youtube.com/watch?v=oglHM2WyBC8
   万雷の拍手というかスタンディングしそうな反響ですね。スペインは熱いなあ。

 次は、一番 正統的というか、長年この曲を弾き続けて、普及に貢献した ジョルディ=サヴァールの名演奏:
  RECERCADAS - Diego Ortiz
     https://www.youtube.com/watch?v=gl2rFJMorhw
  アムステルダムでの重厚な演奏会 Jordi Savall & Xavier Diaz-Latorre: Ortiz, Marais, Sanz 13 May 2015 Amsterdam
            https://www.youtube.com/watch?v=leiWCzIiW5Q
   少し重厚すぎて安易にBGMにはし難い感もあります。


次は、イタリアの団体らしいが、
  CONCERTO SCIROCCO
     https://www.youtube.com/watch?v=g0WhkCLWhaM
  右側のガタイの大きめの黒服の人Giulia Geniniはなんと女性だった。なんかイタリア人というより地中海人種という感じですね。
  古式のファゴットDulcian と後半はリコーダーで主役をやっている。

 次は、割と普通な緩い落ち着いた演奏です。こういうのは安心できる。
ドイツ系かな?
   Two recercadas (both prima) by Diego Ortiz with Luthval - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=10hatrGAMVk&list=RDg0WhkCLWhaM&index=5

次は、
  前半はヴィオラ ダガンバが主旋律、後半はリュートが主旋律をやるという、ソロと伴奏が入れ替わるという趣向です。 スペインの人みたいです。
 Contrastes Barrocos - Dos Recercadas (Diego Ortiz
   https://www.youtube.com/watch?v=Il4v4dEXL4o

次は、元気の良いお嬢さんのリコーダー、フランクフルトでの演奏ですね。
  Diego Ortiz Tratado de Glosas - Recercada primera and segunda - YouTube
   https://www.youtube.com/watch?v=SShxeYVzyRA

 最期にスペインに戻ってみます。このCapella de Ministrersのヴァレンシアでのライブはオルティッツの曲は最初と合間合間に演奏するだけなんですが、その自由な変奏ぶりは何度も聴きたくなります。
楽器は弓奏ヴィウイエラとなっていて、いわゆるガンバとは違うみたいですが、ピチカートを多用する演奏は面白いものでした。歌手には悪いけど、器楽だけつまみぐいして聴いてみたくなるな。
  Capella de Ministrers Fantasiant música i poesia per a Ausiàs March - YouTube
   https://www.youtube.com/watch?v=ddk4B4Svnbk




posted by 山科玲児 at 10:53| Comment(0) | 日記

同じ事をどこかでだれかが考えている

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 自分が独自に考えたことでも、世界では何人かが同じようなことを考えているものである。
 歴史を振り返れば、何度も何度も起こったことで、全く独立の発明で、特許出願が1日遅れて敗退した、とかいうような逸話が結構語り継がれてきたものだ。逆に全く独自の時代に先行しすぎた考えは「他人に全く理解されない」ので、評価されず埋もれ消滅するか死後何百年後に評価されるという本人にとってはあまりメリットのないことになる。


2016年06月19日
快楽の園 と ゲント祭壇画
  http://reijiyamashina.sblo.jp/article/175747408.html
 で、
ボスの「快楽の園」の構図 構想に、ファンアイク兄弟の「ゲント祭壇画」の中央下部 「神秘の子羊の礼拝」の影響があるのでははないか? 少なくともボスが観た可能性は高いし、、
  という仮説を呈示しておいたが、、

イタリアの評論家 ズッフィが書いた
   名画の秘密 ボス《快楽の園》(イメージ)
   ステファノ・ズッフィ 著/佐藤直樹 訳
        http://www.nishimurashoten.co.jp/book/archives/4546
にも、同じような言及があった。この本は、あまり面白い本ではないが、この点だけは、ちょっと気にとめている。



 
posted by 山科玲児 at 08:46| Comment(0) | 日記