2016年09月18日

ボス展のカタログを読む その12 技法の問題

Prado Cat Adoration Magi detail.JPG


 プラド  カタログ のプラド美術館の学芸員 Pilar Silva Marotoおばさんの論説
Bosch and His Work に、ボスの技法のことが書いてありました。
 抄訳的に紹介しますと、
 ちょうどボスの時代に、フランドルでは油絵技法の変化があったらしく、地の上にのせる絵の具の層を薄くし、層の数も少なくするようになったそうです。それによって絵の具乾燥時間が短くなり、速く制作できるようになるし、絵の具も節約できるということだそうですね。で、ボスがそのパイオニアだなんだそうです。
 そういえば、カレル・ヴァン・マンデル (Karel van Mander、1548年5月 - 1606年9月2日)の画家列伝のボスの項目にも、下地の上に素描してその上に薄く透明な絵の具をかける、素描が上から少しみえる効果も生かした絵画だ。というようなことが書いてありましたね。

 ただ、そういう技法だけでなく、上塗りにハイライトを使って輝き立体性を強調する技法(上イメージ 三賢王礼拝の祭壇画〔プラド〕)も頻繁に使っているそうです。どっちかというと薄塗りはより若い晩年の時期に多いようなことも書いてました。

  こういう薄い透明な彩色層というと、ブラッセル王立美術館にある クエンティン=マーチエスQuentin Matsys (1466–1530)の聖アンナ祭壇画(1509)の、なんか洗って漂白したような色合い(↓ 下イメージ)が、そういう流行を反映しているのかな?と思うところもあります。 やや後輩、半世代あとですが、まあ同時代ですからね。1509年というのは、ボスはまだ活躍していたらしい年代です。


MassysStAnn_Alter.JPG
posted by 山科玲児 at 16:33| Comment(0) | 日記

二つのボス展の批評文があった

 大盛況のプラドのボス展も9月25日まで、あと一週間になったが、
 
 ボスの画集を編集している ペンシルベニア大学のLarry Silver氏が北ブラバント美術館とプラド美術館のボス展の批評を書いていた。

 現在のボス研究の対立混迷を反映してるような、見通しの悪い文章だと感じた。

 たぶんSilver氏自体は、あまり自説を強く言うほうではない調整役のような人なのだろう。できるだけ公平に書こうとしているためかえって、文章が見通しにくくなってしまったという感じを受けた
posted by 山科玲児 at 15:23| Comment(0) | 日記

フォーを入れてみました

フォー トムヤムクン風 みそ汁.JPG


マルコメ が出してる
トムヤムクン風 みそ汁

に、ヴェトナムの麺、フォーを入れてみました。

これは、なかなか美味しい、軽食になります。

フォーは、5分ほどゆでていれますから、一手間かかるんですが、かなり安いものですしね。

トムヤムクン風 みそ汁.JPG

posted by 山科玲児 at 11:05| Comment(0) | 日記