2016年10月08日

フリーアの宜興陶磁

紫泥清韻ss.jpg



 香港中文大学分文物館で、1997年に開催された、康煕年間の 宜興陶磁の有名作家 陳明遠の図録があります(イメージ)。
 紫泥清韻 陳明遠陶藝研究 Themes and variations : the Zisha pottery of Chen Mingyuan
   今は絶版のようです。
 この展覧会は、当時、知らなかったので行っていないが、惜しいことをした。近年でも、うっかり見逃した展覧は多いのかもしれない。ボス展は2年も前からねらいをつけて何が何でもいこうという構えだったからいけたのだが、他の場合はなかなかそうはいかないもののようです。
 最近、ちょっと発心して、台湾の書店から通販で買ったこの本を、再読していたとき、面白いことをみつけました。
 清末民国始めの絵画書法の大コレクター虚斎と号したホウ元濟(1864?1949)が、1916年にC.L.フリーアに絵を売ったとき、一緒に宜興陶磁器を2個つけたという逸話です。 しかも虚斎名画録(これは有名)じゃなくて虚斎名陶録というのがあって、記載されているのが皆、宜興陶磁だというのだ。 そうするとその陶磁器は、当代きってのコレクターから出たものだということになります。しかも、少なくとも1916年よりは古い。
 その2つが、これ。
なんかさ、これ、時大彬風なんじゃないの? わりとしっかりしたものですけど、時代性はどうなのかな。
陳明遠 の印があるが、もう一つ「陽羨」の印があるみたいです。これはあまり例がない。

水洗
http://www.asia.si.edu/collections/edan/object.php?q=fsg_F1916.577a-b
いくらなんでも、この陳明遠の印はダメでしょう。
つくりも粗雑です。

 こういうのが、清末民国始めの絵画書法の大コレクターのものなのか?
 どうもね、このとき大コレクター虚斎はギャンブルの借金が嵩んで、それを返すために絵を売ったということだそうです。そういう状況のときは、そうひどいと思っているものを売るわけではないんじゃないかな。金にしないといけないからね。
 どうも、当時のコレクター間でも、既に陳明遠については、怪しくなっているのではないのかな。
 また、困ったことに、1920年代30年代でも、当時の名人と呼ばれ、現代では作品が高価に取引される顧景舟などの作家も贋作を作っていたらしい。

 フリーアの2点、どっちも、陳明遠ということだけど、下のイメージの栗のほうが、良いんじゃないの。

栗  宜興 陳明遠.JPG


posted by 山科玲児 at 18:46| Comment(0) | 日記

今日はお祭り

コッコデショ.JPG

今日は、長崎の「おくんち」という祭礼の日です。
イメージのような「コッコデショ」という
出し物がありました。

これは、本来、樺島町の出し物なのですが、6年に一度ぐらいなのに、人気が近年高いので、
上町でも、是非やりたいということで、やることにしたのだそうです。


タグ:長崎
posted by 山科玲児 at 16:31| Comment(0) | 日記