2016年10月17日

古代文字の解読

古代文字の解読IMG_7617.JPG

古代ギリシャ ─ 時空を超えた旅 ─(2016年10月14日(金)〜12月11日(日)長崎県美術館 )
http://www.nagasaki-museum.jp/exhibition/archives/439
の展示に、クレタの古代文字を刻んだ陶器や、粘土板があった。粘土板というから、板かと思ったら、なんか棒みたいなものが出ていて、板なのかなあ?と思いました。
どうも、クレタの聖刻文字と線文字Aは未だに解読できていないらしく、学問が一見進んでいるような、この二十一世紀にも、遅々として進まない分野もあるのだなあ、と呆れました。

イメージに出した本は長年愛読している

高津・関根「古代文字の解読」
http://www.amazon.co.jp/dp/400000753X
ですが、1964年初版のもので、もう50年以上たってます。この本を読むとかなり解読の見込みがありそうなのに、未だに線文字Aも聖刻文字も未解決なんですね。

一方、メキシコ・グアテマラのマヤ文字の解読はかなり進んでいるようで、
マイクル=コー「マヤ文字の解読」
http://www.amazon.co.jp/dp/442220226X/

を読むと、二十世紀末(1970-1990年代)ごろの学者達の努力によって、半分以上、三分の二ぐらいは読めているようです。これは、マヤ語が相当な変化はあったにせよ、一応、現在まで生き残っていることが大きいのではないかと思います。


線文字A,クレタ聖刻文字が、どうしようもなくなってしまったのは、なぜ??

門外漢の想像に過ぎないが、もとになる言語がわからないというのが致命的なのかもしれません。
古代文字の解読というのは「文字をどう読むか」「その意味は何か」の両方が必要なんで、「発音」と「言語」の両方がわからないとダメ。機能性文盲という用語があります。文字は発音できても意味がわからないというものです。これではどうしようもない。

  線文字Bが読めたのは、古代ギリシャ語より更に古い形の言語とはいえ、一応ギリシャ語だったからです。線文字Bは、ギリシャ語を書く文字としてはかなり使いにくいものだったようなので、ギリシャ語を喋る人々が、別の言語をしゃべる人々が使っていた文字を借用したものでしょう。

 線文字A,クレタ聖刻文字がその「別の言語」を書いているんじゃないでしょうか?? 線文字Bは「ひらがな」「カタカナ」のような音節文字だったので、英語やドイツ語のような子音だけの連続がありません。線文字Bは「カタカナ」で英語の発音を表記しているような形になっている。「カタカナ」で英語を表すとBOOKがブックになるように「ク」でKを借用して[KU]のUを読まないようにしないといけません。

 線文字A,クレタ聖刻文字を使っていた人々の言葉は、日本語のように独立した子音がほとんどない言語だったんでしょう。ちなみに日本語の場合、「ん」が独立した子音だと思ってます。

 言語が違うということは、民族が違うということなので、エーゲ文明を作った人々はギリシャ人ではなさそうです。






posted by 山科玲児 at 07:31| Comment(0) | 日記