2016年10月28日

マスコミのクズっぷり

毎日新聞::
宮崎えびの:鮫皮巻の大刀出土 国内最古 - 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20161025/k00/00m/040/106000c
>宮崎県えびの市教委などは24日、同市の島内地下式横穴墓群139号墓(6世紀前半、古墳時代後期)で出土した大刀(たち)が、柄(つか)に朝鮮半島特有の装飾「鮫皮巻(さめがわまき)」を施したものしたと ..としては国内最古であることが判明

>朝鮮半島特有の
 という言い方が気になったので、ちょっと調べてみたら、

 中国の唐代の百科事典(西暦801年に上進   杜ユウ  著)の「通典:礼23」をみると、
天子、諸侯、武人の 佩用の刀の装飾・柄として「鮫皮」が使われている。
朝鮮半島特有なんてことはない。著作が完成した時代は801年だが、これは古来からの習慣礼制を書いたものなので、非常に古い時代からの伝承を伝えるもので当時の流行衣装を伝えるものではない。

更に酷いのは、日経で、
     国内最古の鮫皮巻大刀 宮崎で出土、朝鮮半島製 
           http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG25H0V_V21C16A0CR0000/
いきなり、これだよ。日経は円城寺会長のころは古美術にも熱心で見識が高かったのだが、最近は見るも無惨な状態である。朝日新聞のほうが、かえって良いくらいだ。
   大体、「通典:食貨志」によると、鮫皮の産地は、福建省、浙江省、広東省、ベトナム、で、朝鮮半島や東北区は関係ない。
 (ソース:成瀬正和、正倉院宝物の素材、2002)
  つまり、鮫皮の産地じゃないのだから、「朝鮮半島固有」というのは戯言だ。
  百済の武寧王陵から出土した文物は殆どが中国南朝 南京に都を置いた梁王朝のもので、陶磁器ですら梁の製品だった。朝鮮半島の遺跡で鮫皮巻の刀剣が出たかどうかは知らないが、出たとしても輸入品である可能性もある。

  一方、「西日本新聞」は、「中国から発して東アジアに広まった」とまともなことを書いている。みなおした。
    国内最古の鮫皮巻大刀 宮崎・えびの市で発見 [宮崎県]
       http://www.nishinippon.co.jp/nnp/miyazaki/article/284217


posted by 山科玲児 at 09:06| Comment(0) | 日記

トレドのオルガン

toledo  orgel.JPG

   6月1日にトレド大聖堂を訪ねたとき、大オルガンを仰ぎ見た。
  スペインのオルガンのお約束ながら、派手にトランペット管が前方へ向けて何十本もどっさり飛び出ていて面白かったので撮影した。

  このトランペット管は、主にバッタリア(戦争)という曲目で軍隊の進撃ラッパを模写するときに活躍するようである。このバッタリア(戦争)というカテゴリーの標題音楽は、イタリアにもフランスにもあるが、騒々しい感じもあり、あまり好きではない。しかし、トランペット管を派手に使っているらしい演奏の動画が他に見つからなかったののでしょうがない。

 トレド大聖堂でのコンサート動画はないので、トレドではなく、やはりスペインの古都のヴァヤドリードの古いオルガンによる演奏動画を紹介しておく。トランペット管が活躍している。

  皇帝のバッタリア(戦争)ホアン カバニレス(とされているが異説あり カスパル ケルレかも?)

Batalla Imperial, J.B. Cabanilles. Arturo Barba. 1784 historic organ. Valladolid
https://www.youtube.com/watch?v=Kk6egDC8mOM&index=1&list=PLZfbOm7b3u8D5XCQJSg9VpUmieNiy-Z8q

  同じホアン カバニレスの作曲でもチエント(トッカータ、即興曲)では、ここまで落ち着いて真摯な音楽になっている。同じくヴァヤドリードのオルガンだが、上記オルガンとは別のオルガンで演奏したもの。
J.B. Cabanilles, Tiento I de falsas. Arturo Barba, 1706 historic organ. Valladolid
Juan Casado Valdivielso historic Organ (1706), Monasterio de las Huelgas Reales, Valladolid - Spain 2013
https://www.youtube.com/watch?v=qi9-e5qQ5aY&list=PLZfbOm7b3u8D5XCQJSg9VpUmieNiy-Z8q&index=9

posted by 山科玲児 at 06:49| Comment(0) | 日記