2016年11月20日

古代ギリシャの陶器画


長崎県美術館 古代ギリシャ展ss.jpg

長崎県美術館の古代ギリシャ展
古代ギリシャ ─ 時空を超えた旅 ─(2016年10月14日(金)〜12月11日(日)長崎県美術館 )
http://www.nagasaki-museum.jp/exhibition/archives/439
http://www.greece2016-17.jp/
関係で、11月19日(土)にレクチャーがありました。

 「ギリシャ神話と陶器画」
11月3日の 「古代ギリシャ彫刻」が面白かったので、また行きました。今度は、「陶器画」「壺絵」の話です。この陶器画については昔、専門書を読んでもよくわからなくて放り出したことがあります。それで、今度はわかりすい概説を期待していきました。少なくともお話はわかりやすかったと思います。


 長崎県美術館学芸員の森園敦氏の話ですが、自分の意見、自分の見方を率直に話す方ですので、たいへんわかりやすい。基本的には初期から中期の作品、黒絵のエクセキアスの画家、赤絵のアンドキデスの画家を高く評価するというスタンスのようです。ヘレニズム期に近い群像を描く陶器画には低い評価なのが面白かった。

「古代ギリシャの遺物のなで陶器程多く残っているものはない」といわれるほど多いので、逆に何をみていいのかわからないわけで、ランドマークになる作品や流行の変遷について教えてもらわないと、多くの作品の中で迷ってしまいます。

  この講演を聴いて、陶器画の中に文字がかなり書いてあること(人物の名前など)を再認識しました。これは陶工の中に文字が書ける人がいたということでしょう。紀元前五世紀という古代での識字率を考えると、陶工は社会的身分として結構上だったんでしょうかね。

  ちょっと下世話な興味をひいたこととしては、イタリアのエトルリア遺跡から盗掘され密輸された大きな容器がメトロポリタンの名物になっていたのですが、イタリアから訴えられたりしたのか返還されたそうで、そのためにメトロポリタン美術館にいってみようと思ってもみつけることができなかったという話です。
これの写真はwikimedia にあります。
Euphronios Krater
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Euphronios_Krater_(ca._515_BC)_(1254643894).jpg
  調べてみたら、1972年に、あのあくの強いお騒がせ館長トマス=ホーヴィングが100万ドルで買ったもののようですね。2006年に返還の合意ができて、今はローマの考古博物館 Villa Giuliaにあるようです。ホーヴィングってお騒がせしかしないのかな? 業績はいろいろあるはずですが、むやみに吹聴するから私はあまり好感がもてないな。たしか、あの古代エジプト神殿をメトロポリタン美術館内にもってくるという大プロジェクトには貢献したはずだと思います。ジョルジュ=ド=ラトウールの「bonne diseuse」を買ったのもホーヴィングだったかな。なんかああいう大きなことが好きな人だから躓くこともあっただろうし闇の世界にも関係あっただろうな。

  もともとイタリア クリヴェテリのエトルリアの墳墓から盗掘されたものだということになっています。イタリアにはギリシャ植民都市も多かったし、陶器がエトルリア都市にも多量輸出されていたようです。ただ、これはあまりに綺麗な絵だったので贋作疑惑もでたという話を学芸員さんがしてました。実際 エトルリア陶器、ギリシャ陶器の贋作は非常に多いので、門外漢にはまったく手を出せない状態です。

これに関する経緯は、
Stolen Beuty
http://www.nytimes.com/2009/07/08/arts/design/08abroad.html


posted by 山科玲児 at 14:34| Comment(0) | 日記

セブンイレブンの安ワイン

wine 2 Seven Eleven label.jpg


 今、セブンイレブンで売ってる安い赤ワインでは、上イメージの2つが気に入っています。
 どちらも税込み600円以内なのに、悪くない。
 左のほうがシチリア産 シビリア 結構良いネロ・ダーヴォラという品種の葡萄での醸造です。
 右は、チリ産のワインでキンタ ラス カブラス  これは定番のカヴェルネ  ソヴィニオンによるものですが、更に安い上に水準はキープしてます。

 故 邸永漢氏が言ったように、あまり同じものばかり飲むのは危険なので、こればかり飲んでるわけではないのですが、金欠なこともあり、ときどき買っております。


posted by 山科玲児 at 09:27| Comment(0) | 日記