2016年11月22日

ボス展のカタログを読む 20 ヴェネチアの4枚組

Bosch venezia 2panels.jpg


  ヴェネチアにあるボスの作品のなかでも、この4枚組はかなり有名である。それは、4枚のなかで「上昇」(上イメージ左)が本のカバー 挿絵などいろんなところに使われているからだろう。
 確かに、
  ヴェネチアにあるボス作品
    Bosch in Venice
   http://boschproject.org/bosch_in_venice.html
のなかで群を抜いて独創的だ。臨死体験の本の表紙にもあったな。天使が妙に下ぶくれ顔なのが親しみやすい。

  この4枚、学生時代にヴェネチアのパラッチオ ドッカーレに行ったときに、展示されておらず、係員にきいても「ラボにある」の一点張りで観ることが出来なかった恨みを未だに憶えている。その後2001年 ロッテルダムのボイマンス美術館におけるボス展で実見することができた。そのときは「荒れた画面だなあ」「保存がよくない」と思ったものだ。 今回のプラドでもみることができたが、かなり修理されきれいになっているようだ。今は、Palazzo Grimaniというところで展覧されているらしい。
どちらにせよヴェネチア市の所有物のようである。

 そもそも、この4枚が本当にセットなのかどうかという疑いは、当然おこる。今回のカタログの記述によると、周りの切断はなさそうだということから、サイズが一致していること、更に裏側の塗り方が3枚は一致していること、などによって、少なくとも一つのセットであることは疑いないようである。年輪年代も伐採年代が1482年以後ということで、まずまず問題ない。ボス作ということに疑った人もあまりいないようで、私は知らない。
 この4枚が翼画面だとしたら、当然、真ん中は「最期の審判」だっただろうと、カタログ記述にもある。メムリンクのダンチッヒ祭壇画やロヒールのボーヌ祭壇画の中央画面のようなものだったろうと想像できる。

 この4枚のうち「墜落」「地獄?」は画面が暗すぎて何が描いてあるのかわからない、というのが実見した感想である。写真でもまたよくわからないのだが、1949年という古い出版物
  Source: Jean Leymarie Jerome Bosch  Edition Aimery Somogy, 1949, Paris
に、描きおこししたのかはしらないが、多少わかりやすくした「墜落」図版があったので、上イメージ右においておいた。
posted by 山科玲児 at 09:17| Comment(0) | 日記

福島原発 地震  津波

2016年11月22日 5時59分ごろ福島沖でやや大きな地震があり、

福島原発地域でも震度5になり、3m程度の津波が予測されています。
3mの津波なら、原子炉設置地面まで届くことはないので、直接的な被害はないでしょうが、、

問題
・ 港に近いところに滞留しているはずの、汚染された海水が福島沖へ再び流出する可能性
・ 冷却が停止することはないのか
・ 震動による機器の破損の問題

が懸念されるところです。
posted by 山科玲児 at 06:18| Comment(0) | 日記