2017年01月11日

蔡英文とエバー航空


  蔡英文 台湾総統が訪米して、テキサスのヒューストンで、去年の大統領選でトランプと最後まで共和党候補を争ったテッド=クルーズ上院議員と会談したそうである。
https://www.theguardian.com/us-news/2017/jan/08/ted-cruz-meets-taiwan-president-china-trump
  中米の国へ訪問するために、ヒューストン空港を中継に使ったようだけど、入国しないで税関の前の空港の特殊な領域での会談をしたのではなく、米国に正式入国してホテルで会談したようである。ストップオーバーの多い空港だと入国前の領域にも立派なホテルや倉庫・施設があるところが多いのでそれを使ったのかと思ったら違った。この「保税倉庫」と呼ばれる微妙な領域が美術品密輸や脱税に関わっているという話は前述べたことがある。
 米国側も随員や他の議員、テキサス州知事なども揃えていて、ガーディアンの写真でみるように公式外交会談の形式である。

 ちょっと驚いたが、よく考えると 前任の馬英九前総統も訪米してワシントンで政治活動しているので、米国としてはそれが何?というところである。犯罪人あつかいで入国さえさせないような日本のほうがおかしいのだ。まあ、中華人民共和国の脅迫に対して軍事的に対抗できるかどうかの違いであろう。
 最初、このニュースを知ったのはナント ロシアの官製ニュースのスプトーニクだった。
   https://jp.sputniknews.com/entertainment/201701093220945/
 面白いのは使っているのはエバー航空(長栄航空)の飛行機 それもハローキティ機であることだ。
  http://www.evakitty.com/tw/
  あれ、台湾のナショナルフラッグって中華航空じゃなかったけ?
 おそらく、これは安全保障上の問題だろう。なぜなら、中華航空は国民党が設立した航空会社であり、エバー(長栄)航空は、台湾民間資本系の航空会社である。国民党には残念ながら中華人民共和国の工作が入っているのは明らかだから、中華航空を使うと暗殺の危険だってある。偶然の飛行機事故にあう可能性も高い。そういえば、ハマーショルド国連事務総長も偶然飛行機事故にあったなあ。
  だからこそ、エバーを使うんだろう。

 当方も、台湾へいくときにエバーを使いたいと思ってはいたが、昔は、残念ながら、良い時間帯での便がなかった。これは国民党系の中華航空が政治力によって、日本便の良い時間帯をとってしまっていたからだろう。福岡ー台北便はいまでも中華航空じゃないと便利な便がとれない。
 どうも、羽田ー台北松山 便についてはエバーも良い時間帯をとれているようで、この点 東京が羨ましい。
   http://flyteam.jp/airline_route/hnd_tsa/flight_schedule

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2017年01月10日

曜変天目のこと


昨年12月21日の鑑定団にでて、「国宝級」で「2500万円」という評価をえた「茶碗」について、

長年、曜変天目の再現に努力され、ある程度の成果を達成されている長江氏が
Youtube動画を上げられているようだ。

偽物?なんでも鑑定団 曜変天目茶碗 長江惣吉  

妥当な議論ばかりである。まあ「偽物」というより「鑑定の間違い」だろうけど。

私が知らなかった情報も多かった。

また、中国現地の研究家たちの意見も2つ最後につけくわえていて、これがまた説得力がある。

あまりにも自明なこの件をいつまでもとりあげるのは馬鹿馬鹿しいように感じているのは確かだが、

この件では、ネットユーザーの古美術リテラシーの低さを痛感したので、あえて再度出してみる。

posted by 山科玲児 at 09:31| Comment(0) | 日記

暴れん坊少納言 無料連載

暴れん坊少納言.JPG

Yahooの無料マガジンに、
暴れん坊少納言 (無料連載)
http://bookstore.yahoo.co.jp/free_magazine-684433/
が連載されているようです。
期限切れの分は、閲覧できないんでしょうが、少し読んでみて気に入ったら色々な形で購入するという形式をとってくださいね。ということでしょう。
気に入ったマンガなだけに、一応紹介しておきます。

この かかし朝浩さん、けっこう面白いマンガを描く人ですね。ギャグの混ぜ方が上手い。
最近ではクララ=シューマンを題材にした「ムジカ」を読みました。


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2017年01月09日

ペヤング わかめMAX

わかめ MAX.JPG


 東京圏でファンが多く、九州ではあまり売っていないペヤングやきそば だが、ネットで「ワカメの量が凄い」というので話題になっていたので、食べてみた。
ペヤング わかめMAX やきそば
http://www.peyoung.co.jp/products/589/

 「凄い凄い」と煽られていたので、そうでもないじゃん、というのが感想である。ただ、お湯を入れたあと磯の香りがかなり強くでて、いかにも「ワカメ」という感じがあるのがよい。
  味的には普通かな、あまりヤキソバ的ではない。 醤油味なので、ペヤング独特の甘いソースの味がないのが評価が分かれるところだろうね。
  女性のYoutube動画では、野菜・食物繊維をたくさん食べられるのが良い、と評していたが、そんな感じだ。
  長崎ではあまり売れていないのか、セブンイレブンで在庫一掃商品になってしまい90円で売られていた。

   ただ、パクチーmaxやチョコレートやきそば より親しみやすいんじゃないかな。
 ちなみに、パクチーmaxはタイ料理に使う スイート チリ ソースを入れると美味だそうです。
 マルカ食品はスイート チリ ソース小袋を付ければいいのにね。

posted by 山科玲児 at 06:03| Comment(0) | 日記

茶碗では暴走気味



 ヤフオクにも数万円で出ているような茶碗を「曜変天目茶碗」とか煽っていた中島誠之助氏だが、最近は「茶道用の茶碗」については暴走気味のようだ。

 長崎では、1月8日 昼に放映された[開運 なんでも鑑定団]では、高麗茶碗の一種「とと屋の茶碗」と鑑定して100万円つけていたが、どうなんだろう。まあ質の良い写しや雰囲気の良い新作でも結構値がはることがある(例えば  対馬の窯では30万ぐらいで売っていたりする。売れるかどうかはまた別だが。)のでゴミ同然の値段ということはないだろうが、「17世紀 李氏朝鮮の茶碗」と堂々と宣告してましたからね。その後の20世紀の陶芸家作の水盤では高めだが法外でない評価をしていたようだ。あまり問題のある評価を繰り返していると持ち込んだ人々を不幸にしてしまうことがあるんじゃないかと人事ながら心配になる。

  例えば、「いわゆる曜変天目」の所有者が資金が必要になって、売りたいと思って道具屋にもちこんでも、2500万円じゃ買うところはないんじゃないかな。TV局が裏で手を回せばともかく。また融資の担保や、相続財産の一部、税の物納などに使われたりすると問題になるだろう。結局TV局が火消しにまわりこっそり買い取って口止めするということになって、ばれたら、えらい問題になると思う。

 もともと、中島氏は茶道具屋の息子だそうだから、茶碗を知らないはずはない。ただ、茶道具屋の因習や恣意的な値付けには反感をもっていただろう。だからこそ茶道具屋はやらず、青山で古伊万里 蕎麦ちょこを中心の店を出し、筆がたったので骨董小説や随筆を書いてマスコミでの知名度を得た。因習的な業界への反感からTVという道具を使って暴走しているのかもしれない。

 落語の「はてなの茶碗」ではないが、確かに茶道具には恣意的で不合理なところが多いのは事実である。

 自分で別のスタンダードを作りたい、李氏朝鮮の雑器茶碗の中から名物茶碗を見出した千利休のように「おれが新基準を創る」と意気込んでいるのかもしれない。
  ただ、本人が全部 評価額で買える自信があるのかな? 別に自分が所有しなくても転売したりオークションに出したりしてその値で売れる自信があるのかな?  万一のとき尻ぬぐいできるのかな、と思っている。

 

posted by 山科玲児 at 05:37| Comment(0) | 日記

2017年01月08日

シントヤンスの影響

nativitygeertgen.jpg


昨年のクリスマスで紹介したヘルトーヘン=トート シントヤンス https://en.wikipedia.org/wiki/Geertgen_tot_Sint_Jans
の神秘的な聖誕図をもう一度あげてみます。そしてその派生作らしいものをあげてみます。

まず、直接的なコピーらしいものがバルセロナの司教区美術館にあるようです。
Copy  Gertotogen tot SintJans Nativity Barcelona.JPG

この光輪や衣の星は、後で入れたものみたいですね。それを除くとますます似ています。こっちのほうがまわりの屋根などがみえ、少し大きいので、最初の作品は少し周囲が切られているのかもしれないそうです。
 REF. L'art Flamand dans  les Collections Espagnoles, Brugge, 1958 No.22 45x31cm

これほど直接に似ているわけではないですが、少し似ているものがブリュージュのグロニンヘン美術館(市立美術館)に無名氏作品としてあり、結構良い絵なのでよく憶えています。

Anonymous Nativity GroeningMuseum.JPG
REF, Dirk de Vos, Groeningen Museum Bruges, Ludion, 1987, Brussel  91x59cm

天使が右からくるので、ちょっと違うけれどCDのイラストに入っていて印象深いものが、ウィーンのKUnsthistoriche Museumにあるようです。これは、ヘラルト ダヴィッドの作品とされているようですね。
Gerard David Kunsthistoriche Vienna.jpg
ちょっとこれは、サイズなんかがわからないんですね。美術館サイトでないところにあったイメージなもんですから。










 





posted by 山科玲児 at 08:28| Comment(0) | 日記

香り高いチョコレート

meiji チョコレート エレガント ビター.JPG



 このチョコレート、かなり香りがありますよ。もし香料や香辛料を併用しているのではなくカカオだけで出しているとしたら、大した物だと思いました。
 明治製菓のサイト

  エレガント  ビターというものです。

 ちょっと買い占めにいこうかな。

 明治製菓は、昔、有楽町と京橋交差点の間に、チョコレート専門ショップをやっていました。
今も健在みたいですね。

 何十種類もの小さなチョコレートを並べていて、その中には 唐辛子入りのアズテック というのまでありました。よく考えれば、チョコレートはメキシコの古代文明の遺産だし、唐辛子は中南米原産だし、当たり前と言えば当たり前です。買って食べてみたけどそれほど刺激的じゃなかったなあ。
  しかし、その新製品開発意欲には感心して、それ以後は明治のチョコレートには一目おいています。


posted by 山科玲児 at 06:12| Comment(0) | 日記

2017年01月07日

面白くない中国絵画の本


 中国絵画の入門本・概論本で、中国語からの翻訳本はどうも面白くないものが多い。なんでか
と思うくらいである。各論の画家研究なら結構面白い物もあるんだけどね。
概論・総論になるとなんであんなに無味乾燥になるのだろう、と不審に思っている。

  最近、日本在住歴があり、日本語もできるらしい研究者王 凱 (Wang Kai)
の下記の本を覗いたが、これまた無味乾燥な文章で、内容は悪くないのかもしれないが、読む気になれなかった。
清王朝の宮廷絵画   2016/4/26
http://www.amazon.co.jp/dp/4864293635
王 凱 (Wang Kai)
  ジュゼッペ・カスティリオーネ郎世寧の話なんで、結構面白いかと思ったんだがダメでした。

こういう経歴で、早稲田にいた人なのにね。
1959年中国杭州市に生まれる。早稲田大学大学院芸術学専攻博士後期課程修了。文学博士。現在、中国・杭州師範大学教授。文部科学大臣賞、外務大臣賞、芸術文化賞、芸術功労賞、中国大使館賞、南京国際現代平和美術賞、アジア現代美術展優秀賞、早稲田大学美術史学会賞(小杉賞)など
同じ著者の次の本も同様に魅力がない
中国絵画の源流
http://www.amazon.co.jp/dp/488265542X
なんでなんだろうね。

  絵画そのものに対する愛情や執着があまり感じられないんだな。活字文献資料を扱うかのような突き放した感じがする。この二点の本より、清時代や中華民国時代の蒐集家鑑賞家たちの記録を漢文で読んだほうがよほど感情や思い入れを感じる。例えば、顧復の平生壮観とか。香港 朱省斎の省斎読画録とか。

  日本の東大教授:鈴木敬氏の「中国絵画史」は、日本的独断や偏見がひどいもので呆れる記述が多い本ではあるが、少なくとも絵画に対する情熱や愛情は現代中華人民共和国の研究者たちより感じることはできる。特に鈴木氏が得意な浙派の研究書「明代絵画史研究・浙派」は良いものだと思っている。新藤先生「山水画とはなにか」も良い本だった。 壮年で亡くなられた新藤先生のこの本は推薦したい。古書も入手容易のようである。 このような情熱は、中国絵画ではないが、最近繙いている高橋誠一郎「浮世絵二百五十年」にも横溢している。

 中華人民共和国のもとで書かれた本で、これらに並ぶ情熱を発散しているのは、楊仁ガイ「國寶ジョウ浮録」で散逸した清朝宮廷コレクションの書画の行方・運命を丹念に追い、再評価をも試みたもので、楊氏の自伝的な経験も織り込んだ傑作である。しかしこれは概論書とはほど遠いものだ。

  中国人が画の六法とか「原則」とか振りかざして書いた本は、悉く面白くないといっていい。
  日本人としては、
「ジュディの中国絵画っておもしろい」http://www.amazon.co.jp/dp/4544020174
でいいんじゃないの?と思うところである。

 当方も「私の中国絵画入門」
      http://reijibook.exblog.jp/i7
を書いてみたが腰砕けになってしまっている。


タグ:中国絵画
posted by 山科玲児 at 10:19| Comment(0) | 日記

2017年01月06日

ボス展のカタログを読む 21 ヴェネチアの4枚組 続

bosch Venezia 4 panels  rev S.jpg

2016年11月22日
ボス展のカタログを読む 20 ヴェネチアの4枚組
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/177771600.html
を書きました。
    Bosch in Venice
   http://boschproject.org/bosch_in_venice.html
に良いイメージがある作品のことです。

  ヴェネチアにあるボスの作品のなかでも、この4枚組はかなり有名ですが、この板絵の裏はイメージのようになっています。これは、このカタログで初めて良い図版をみました。BRCPの総カタログにあるかどうかは知りません。

 最近、フラ=アンジェリコの本を覗いていたら、フラアンジェリコのサンマルコ修道院のフレスコ画「影の聖母」の下に よく似た装飾があることに気がつきました。

 un geste figural  Fra Angelico 1  pour un atlas des figures  Mathieu Bouvier
  http://pourunatlasdesfigures.net/articles/symptoma-visibilite-de/figures-du-paradoxe/un-geste-figural--fra-angel.html

 これはどういうことなんでしょうか。この裏はイタリアで塗ったものなのかなあ???


posted by 山科玲児 at 08:32| Comment(0) | 日記

2017年01月05日

ラトゥール英語版 品切

LaTour Prado.JPG



プラド美術館の売店サイトから、ジョルジュ ド ラトゥール展の英語版カタログがなくなりました。
 http://www.tiendaprado.com/es/386-libros

1年半ほど前、2015年05月24日
石川美子「青のパティニール 最初の風景画家」(みすず書房)
で紹介した
石川美子「青のパティニール 最初の風景画家」(みすず書房)
http://www.amazon.co.jp/dp/4622078449
の中で、著者が プラド美術館のパティニール展カタログの英語版を探して四苦八苦する話が書いてありました。世界中に問い合わせてもなかなか入手できず、最後に東京の大学図書館にあったというオチになるのです。

 確かにプラド美術館の展覧カタログの英語版というのは、もともと発行部数が少なく、いったん売り切れてしまうと入手が難しくなるようです。そのせいか、英米の本屋、アマゾンでも英語版をイメージにあげて、スペイン語版が売られていたりする。これ詐欺なんじゃないの。
  このジョルジュ ド ラトゥール展の英語版カタログは現地で昨年6月初めに買ったものなのですが、うっかり譲渡しないようにしないといけませんね。
   確かに、マドリードの美術館なんだからスペイン語のものが殆どなのは当たり前ですし、スペイン語そのものが中南米を主としてスペイン語人口は多いのだから、スペイン語版を残すというのはわかるのですが、日本にいてスペイン語が旅行会話程度の当方にとっては英語版が欲しいところです。
  また、プラドの売店サイトには妙なところがあって、国際送料がムチャクチャに多くなることがありますので注意。クララ ペーテルスの英語版カタログを買おうとしたら、28ユーロ程度の本に50ユーロの送料って、いくらなんでもウソだろう。国際宅急便の速いものでみつもっているんでしょうが、これはちょっとどうかと思ったものです。

 
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