2017年01月23日

週刊誌サイトにでた曜変天目


なんでも鑑定団・国宝級茶碗に陶芸家「どう見てもまがい物」

  ようやく週刊誌とはいえ、マスコミに出ましたか。

 この件に限り、日経新聞・産経新聞・共同通信は週刊誌以下の見識しかないということがはっきりしました。テレビ東京から頼まれたんじゃないの??

 中島誠之助氏なら一目みてひどいとわかるような茶碗なんだから、あの鑑定はおかしかった。TV局のプロデューサーやプロダクションに無理強いされたんだろうな。事前にリークして煽って視聴率を13%以上にあげたのもいかにもTV局のしわざくさい。

消えていた動画も再アップされたようです。裏で話がついたのか多少訂正したのか、よくわかりません。
  URLが変わっています。過去のブログも訂正しなけりゃいけなくなりました。動画にクレームつけたであろう首謀者は人に迷惑かけておいて、、ほんとにいいかげんにしてほしいね。

偽物?なんでも鑑定団 曜変天目茶碗 長江惣吉

posted by 山科玲児 at 10:51| Comment(0) | 日記

南海の道




頭塔Image1.jpg  borobdur  total  birdeye.JPG




 何十年も前から、注目し親しんできた、奈良の頭塔(上左イメージ)が簡単に見学できるようになったようである。

「奈良のピラミッド」頭塔、観光客に人気 常時公開で 
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG21H1Q_R20C15A9000000/
 >隣接するホテルウェルネス飛鳥路の受付で協力金300円を払えば、気軽に立ち寄れるようになった。
 九時〜17時ということなので、夏などあまり遅く行くと断られるかもしれない。ライトアップもないと思うので、暗いと意味がないだろう。

 頭塔は規模こそ違え、ジャワのボロブドール(上右イメージ)を連想させるものなので、南海から設計図などが伝来したものだろう。

ところが、
古美術 第3号 1963年10月25日 
杉山二郎   頭塔ー天平時代の石造浮彫の一例ー
を読み返したいたとき、最後に  頭塔の建設者の、東大寺の指導的な僧であった「実忠」に対して「わたしは実忠を新羅系帰化僧と考えている」といきなり出てくるのにうんざりした。こういう「帰化人」「渡来人」認定は、1963年当時では信じる人も多かっただろうが、現在では馬鹿馬鹿しい感じしかしない。
  まあ、東南アジア=上座仏教(小乗仏教)だから大乗仏教的な奈良時代の建築とは関係ない、だから朝鮮半島や中国からだと思いたいのだろうが、間違いである。現在の東南アジア=上座仏教だから古代もそうだったのだろうという固定観念が未だにあるので、1963年当時のこういう世代の知識人
杉山 二郎(すぎやま じろう、1928年9月14日 - 2011年11月30日)
が間違ってもしょうがないのかもしれない。

1977年刊行の、永積昭、東南アジアの歴史、講談社現代新書
は、中世近代以降の東南アジアの歴史を中心とした希有な本だが、これを読むと東南アジアが小乗仏教中心になったのは10世紀以降であり、それ以前は大乗仏教やヒンズー教などが入り交じった状態であったことがわかる。モンゴル侵攻当時のジャワの王は密教に凝っていた。
  仏教史的には古い時代に属する「小乗仏教」なので、「小乗仏教⇒大乗仏教」という発展史観進化史観に毒されてしまい、逆の「大乗仏教⇒小乗仏教」という歴史があるなんて、考えもしないのである。
  事実として、
    インドのベンガル地方出身の僧 カルナカラチャルヤ KARUNAKARACARYA が設計者だとつたえらている、ジャワ島のシャイレーンドラ朝の780年〜792年ごろのボロブドゥール遺跡は大乗仏教の遺跡だし、
 アンコールワットにバイヨンを築いた英主ジャヤーヴァルマン7世(1125年 - 1218年?/1220年?)は大乗仏教の信者であった。また、唐僧  義浄がインドネシアのスマトラ シュリービジヤを訪れたときそこの寺院は大乗仏教寺院が多かったようだ。
  ところが、その後カンボジアの宗教は「上座部」(小乗仏教)になっている。またタイが上座仏教(小乗仏教)になったのはスコタイ朝以後であるから13世紀以降という新しい時代のことである。
全く逆なのだ。

  したがって、頭塔が建設された当時、東南アジアには大乗仏教の学僧や関連技術者が多かったわけだから、ボロブドールを構想した人々の同類や南海に留学した唐僧、さらに唐僧に学んだ日本の僧侶などが日本にプランを伝えても少しもおかしくない。

写真ソース::頭塔:当方撮影
写真ソース::春山武松 ボロブヅゥルの建築と彫刻、仏教美術社、昭和3年 (写真著作権は切れてます)
ウイキメディアの ボロブドゥール Borobudurの写真
https://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Borobudur?uselang=ja





posted by 山科玲児 at 06:57| Comment(0) | 日記