2017年02月01日

小中華の遺風


human figure.JPG

  なんか、一部のネットで「韓国風お辞儀」「コンス」のことが話題になっているようである。
実は、これは二千年以上前からの中国文明での「礼」の姿勢「拱手」である。「コンス」というのはこの「拱手」の読み方の一つであろう。「小中華の遺風」というべきものである。まずイメージの小さな玉の人形は大英博物館にあるものでオスカー=ラファエル旧蔵の名品:東周以前のものであるようなので2500年以前に遡る。これが、まさにこの礼の作法にのっとった「拱手」の姿勢である。肘をはって、両手を前であわせている(Ref1)。

  また、儒教の礼の図解である三礼図の正装の図にも似たような姿勢がある(Ref2)。


三礼図.JPG



こういう「動作」というものは、言語とともに文明・文化の中心なのでなかなか変わらないものだ。

  ハンチントンのいうように、日本文明は独立孤立しているのだから、当然「礼」も違う。
 この「中華の礼」は、日本の「礼」とは違うものだ。一部の頭のおかしい人々が「明治期にあった」とか言ってるのは真っ赤なウソである。また、日本人が日韓併合時代に朝鮮半島で教えたというのもまたデマ/ウソである。

  一応、小笠原流の「日本礼法入門」(Ref3.)で確認し、明治15年の行儀作法の本、
小学女礼式訓解
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/759086
でも確認した。

  「郷に入れば郷に従え」だから韓国に行ったときはこういう「中華の礼」礼法に従うのがよいのだろう。日本では日本の礼法に従うべきだろう。

   芸能界の一部でアイドルにやらせていて、物議をかもしているようだが、芸能プロダクションやテレビ界ではむかしから韓国系の方々が多かった。「水戸黄門」の監督が韓国系の方だったこともある。だから、そういう人々が「小中華の礼」を持ち込んでいるのだろう。何十年も前にみたNHKの「聖徳太子」は全くムチャクチャなものだった。古代朝鮮語とくに百済の言語は現在の韓国語とは別系統で言葉が通じなかったという文献記録があるのに、無理に韓国語を使わせていた。まるでドイツ語だといってスペイン語を使わせているようなものだった。それ以後、NHKは全く信用していない。

ref1. Jenys,  Chinese Archaic Jades in British Museum, 1951  写真著作権は消失。
ref2 三礼図、康煕年間の通志堂版を乾驫に再版したもの
Ref3. 小笠原清信 (小笠原流三十世家元、 日本礼法入門、ごま書房、1973年


posted by 山科玲児 at 08:03| Comment(0) | 日記