2017年02月13日

十七帖の勅字と押署

十七帖末尾.jpg

十七帖については、

  2014年08月10日
  ペテルブルク十七帖の存在価値
   http://reijiyamashina.sblo.jp/article/102272531.html

   十七帖の翁萬戈本と中村不折本
    http://reijibook.exblog.jp/24593991/
   2007年3月12日
  十七帖の翁萬戈本と中村不折本は同石(同版) 
     http://reijiyamashina.sakura.ne.jp/17jho/17jho.html

などということを書いていたんですが、週末にも色々文献を覗いていました。
最近ではペテルブルグの件が一番面白いですね。
 ところで、古い文献読むと末尾の署名や押署(イメージ:東京国立博物館の江川・王文治本)、とくに褚遂良の押署があるからといって尊重する人がいるけど、この押署はデッチアゲでしょ。
 奈良時代の公文書や敦煌西域出土の公文書でも末尾の署名はみーーーんな、一行に細字で長ったらしい役職名を書いてその下にサインをいれるのが定番です。 役職名がこれでも比較的短いけれど、台北國立故宮博物院の王羲之模写本の末尾署名(イメージ)の様式が普通でしょ。十七帖の押署はいかにもひどいよな。

平安何如奉橘 押署.jpg

  ところで、十七帖の「勅」字については、故 中田勇次郎先生が玄宗皇帝の「勅」字(下)と同じと指摘してましたが、それはそうだよな。指摘されてみたらもっともですね。ちなみにこの墨跡「鶺鴒頌」(台北國立故宮博物院)は模写本っぽいけど、伝経大師最澄が寺に納めた「書道手本」の目録にも「大唐石摺」として「鶺鴒頌」という名があるし、唐末ごろには「書道手本」として結構普及していたものらしいです。


鶺鴒頌 勅.jpg


posted by 山科玲児 at 09:35| Comment(0) | 日記