2017年03月09日

オリエンテーションズの「追悼」欄

  香港の英文 古美術雑誌  オリエンテーションズの最新号(vol.48 No.2 March/April 2017)が来た。いつも真っ先に読むのは目次、 巻末のニュースと「追悼」欄である。

今回は、久しぶりに考えさせられた2つの追悼記事がのっていた。

一つは、ディズニーの「バンビ」を描いた チャイナ系米国人 Tyrus Wong(1910-2016dec) が106歳で逝去されたという記事である。
今や中国資本が経営するニューヨークタイムズにも訃報がのっていた

 106歳!!! キッシンジャー(93歳で活躍中)にしても、デヴィッド=ロックフェラー(>101歳以上 存命)にしても、米国のセレブ(あるいは国際的セレブ)の長命はすごいですね。なんか深い隠微な裏を感じますね。

  ディズニーの絵には、好きでないところや違和感があり、現在アニメDVDでみているのは「ファンタジア」だけである。
 そうか、「バンビ」はチャイニーズのセンスだったのか、、


 もう一つは エドワード=チューのチキンカップを1999年に買ったスイスのコレクター・実業家 Dr. John Rudolph Stephen Zuellig(1917-2017Jan)   この人も99歳100歳である!!。スイス人だが、植民地フィリッピン生まれ(コロニアル?)で、実業家としてはどちらかというとフィリッピンで活動した人のようである。

  この人と、このチキン=カップについても、いうべきことは多そうだ。

  フランスのシラク大統領も観に行ったとかいうMeyinntang Collectionという中国陶磁コレクションは、この人と親族の収集のようであるし。

 普段は表に出ない欧米の富豪の顔が、チラとみえるところが、こういう「追悼記事」「お悔やみ記事」の面白さでもある。



posted by 山科玲児 at 08:14| Comment(0) | 日記

2017年03月08日

辛子めんたい風味いか茶漬け

イカ明太子 茶漬け.JPG

 博多に用事でいったとき、天神南の明太子というより「めんべい」で名をあげた福太郎本社売店にいきました。
ここで買ったのがイメージの「辛子めんたい風味いか茶漬け」です。
これは、美味しいですね。C/Pも良い。なんか福太郎の第二のヒットになるかもしれないなあ.

辛子めんたい風味いか茶漬け|福太郎の自信まんまん通販
http://www.fukutaro-shop.com/SHOP/22881.html

なんか、福太郎は、明太子 それ自身というより派生商品・関連商品が得意のように思います。
私が福太郎を知ったのも「めんべい」がバスターミナル売店で売ってあってそれがよかったからだしね。
 この本社売店の脇には、お食事コーナーがあって海鮮丼のようなものが人気らしく、繁盛していたようです。
 福太郎は料亭割烹も営業してるみたいだから、結構いけるのかな。
 https://www.fukutaro.co.jp/shop_information/%e6%9c%ac%e7%a4%be%e5%a3%b2%e5%ba%97
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2017年03月07日

アカデミー賞なんて知らないよ


今回のアカデミー賞受賞会TV放映は視聴率が非常に低かったそうですが、
中身もムチャクチャで、

第89回アカデミー賞、まさかの作品賞間違いで大炎上!

一番重要視される、あのオスカーの作品賞 発表を間違うって、もうどうしようもないな。

つーかさ、映画俳優とか一般の俳優なんか、民間会社のイベントとか見本市とかの司会にでたりしなかったけ。そういう専門職なのにこんなひどいミスをやっちゃ、商売あがったりなんじゃないの。

普通の会社の株主総会とか記者会見でも、こんなことやったら経営が傾くんじゃないの。というか最近「アカデミー賞作品だから観に行く/TV放映を待つ/DVDを買う/ネット配信を買う」とかいう人は、そう多くないんじゃないのかな。もはや映画業界の内輪の賞に近づいているんじゃないかしら。

「芥川賞」作品だから、買って読むとかいう人と同じで、そういう人々はだんだん少なくなるんじゃなかろうか、と思っています。

こういう賞には、新人発掘とか「功労賞」とかいう意味合いはあるとは思うけど、本当に面白い作品が選ばれているのかどうかは疑わしいと思いますね。

「直木賞」の隆慶一郎なんかは面白い作品を残してくれましたが、直木賞作家が全てそうかというとどうなんでしょうねえ。



posted by 山科玲児 at 09:10| Comment(0) | 日記

電子書籍は印税が高いそうだ


  どこかで、きいたのですが、一部あたりの印税は、電子書籍のほうが高いそうです。
 伝聞なうえ、根拠が怪しいので、確言はできないので、よかったら知ってる方の情報よろしくおねがいします。

  そりゃ、印刷・輸送・配布・架蔵のコストがないか少なく、販売人件費も少ないわけだから、
制作・編輯費用のみでできるといってもいいから、そうなるのかな。

  大部な本や参考図書事典、シリーズマンガなんかおくところがないので電子書籍は歓迎してますが、どうもこういう別の側面もあるみたいですね。




posted by 山科玲児 at 08:43| Comment(0) | 日記

2017年03月06日

古代の公文書は楷書か?

陸ジュン  最澄 v6n6.JPG


  ある本を読んでいたとき、奈良時代や平安時代前半ごろの公文書や正式文書は楷書であるべき、、という固定観念を文中に読み取りましたが、それはちょっと違うのでは?

  奈良時代は唐の影響が強い時代でしたから、公文書の様式も唐風だったでしょう。ただ、そもそも唐の公文書がそもそも楷書とは限らないものだったようです。
 例えば、唐後期に, 伝教大師 最澄の出入国について、地方官吏陸ジュンが書いたものは見事な草書です(上イメージ)。
  また、辞令書でも行書で書いたみたいですね。これは模写本らしいのですが、小野道風みたいな豊麗な行書です。
   唐 張令暁告身 その1
     http://reijibook.exblog.jp/7247864/
  似たような行書の辞令書は敦煌からも出ています。

  正倉院の東大寺献物帳は大体は見事な楷書ですが、大小王真蹟帖は行書を交えてますね。
戸籍なんかはきちんとした小字の楷書だったみたいだし、江戸時代の公文書のように、皆お家流の行書というわけではないでしょうが、本家の唐がこうだったんだから、公文書=楷書とはいえないと思いますよ。


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2017年03月05日

鑑定団「曜変天目」の科学検査

曜変天目  君観台左右帳記.jpg

徳島市男性の「曜変茶碗」 化学顔料ほぼ検出されず   2017/2/28 14:10
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2017/02/2017_14882573150769.html

詳細な報告を読むことができないので、なんともいえないのですが、なんか、見当違いの意味の無い検査をやってますね。蛍光X線検査でわかるのは釉薬の元素組成です。その天目茶碗だけみていてもわからないのではないの?
偽物の同類と指摘された現代中国のおみやげものと比較してどう違うのか、を検査しなければ意味がまったくないでしょう。ちなみに藤田美術館の曜変天目は蛍光X線検査したことがあるはずなので、その結果と比較する議論をやらないのかな。

  非破壊的に陶磁器の年代を測定する方法は私は知りません。破壊的なのはフレミング法ですね。ほんの少しですが高台の下あたりから破片をとる必要があります。

  それに、百万歩ゆずって12世紀南宋建窯の陶磁器だったとしてもですよ、そういう天目茶碗は「禾目」「油滴」など多数あるわけで、あの斑紋が「曜変天目」だとは到底みえないんですけどね。ちなみに私がまえ言っていた黒釉白斑なら、白の釉薬はアルミを含む藁ですし、唐時代からある釉薬だからこの化学分析とも一致しますけどね。


>奈良大学サイトの情報::
奈良大学 魚島 純一うおしま じゅんいち
研究テーマ・領域文化財保存環境の管理、特に低酸素濃度処理等を中心とした簡便で実用的な文化財加害害虫の管理に取り組む一方で、非破壊分析による銅鐸などの保存科学的調査を行い古代のわざの解明を目指している。

また、
KAKENの資料では
レバノン共和国所在壁画地下墓の保存修復研究(U)2010-04-01 – 2015-03-31
に参加されている方で、文化財修理の専門家のようですね。

   どうも古い陶磁器にこころえのある専門家とはいえない人のようです。 なんか化学成分検査を依頼されてやりました、、という感が強いので、魚島教授には、ちょっと気の毒ですね。

イメージは 君観台左右帳記の曜変天目の記述です。



posted by 山科玲児 at 15:54| Comment(0) | 日記

楷書を「隷書」と称していた


朝侯小子  気.jpg

  楷書と隷書について、事情を更に更にややこしくしているのが、唐時代とそれ以前には「現在の楷書(イメージ右)」を「隷書」という名前でよんでいたらしいということです。他に「正書」「真書」ともよんでましたが、「楷書」って言葉はあまり使われていなかったことなんですね。
  で、「現在の隷書(イメージ左)」は「八分」とよんでいたらしい。
清末の金石学の集大成のような葉昌熾、語石(1910)
の巻8には、「今の所謂楷書は、古人が隷書と謂ったものである」
と書いてあります。

 また、孫過庭書譜箋証 の引用からさらに孫引きですが、、
宋時代の王應麟「玉海」には、「唐以前には、皆、楷書を隷書といった」
明の李卓吾も「今、古法帖の隷書をみると、全て現在で謂う小楷書である」


実際、
唐時代ACE759ごろ(玄宗後半期?)活躍していた張懐カンの「書断」は法書要録、巻七に収録されてます。そこで、各書体を得意としていた有名人をあげているんですが、、

古文、大篆、チュウ文、小篆、八分、隷書。章草、行書、飛白、草書
なんですね。

あれあれ「楷書」がない!!!

  つまり、当時は今の楷書を「隷書」とよんでいたわけです。そうじゃないとかんがえられないでしょ。
だから、古い文献で「王羲之は隷書を得意とした」と書いてあるのを読んで「王羲之の隷書が存在しないのはおかしい」とか議論するのは全く的外れなのです。もう、中国書道史研究をやってる相当真面目な大学教授でさえ、間違ったことを書いてるぐらいこの問題は混乱しております。

「王羲之の隷書」てのは「楽毅論」(下イメージ)のような楷書のことです。

REF.  葉昌熾、語石(1910)(中文)、台湾商務印書館、1976年2版
REF.  張彦遠, 法書要録, 人民美術出版社, 北京, 1984
REF、朱建新(1905-1967)、孫過庭書譜箋証 、上海古籍出版社、1982


楽毅河出P1.JPG
posted by 山科玲児 at 09:11| Comment(0) | 日記

楷書と隷書

朝侯小子 上.jpg朝侯小子  気.jpg




 先週、楷書と隷書のことで、言い争いになったので、この件をちょっと書いておきます。
まあ、書体の名称や実体については、印刷業界やデザイン業界の人や書道関係の人ぐらいしか意識しないのではないかと思います。したがって、学識ある高齢の人でも、書体の名前については無知なことが多いし、わけがわからないことになりやすいものです。

  また、印刷書体としてのゴシックや斜体などはまた別物で業界用語も多いので「ナール」とか、、ますます言葉が通じにくくなります。

ゴシック体.jpg

  まあ、一般の日本人で楷書と隷書の区別がついている人は1%いないのではないか?と思っています。
 上イメージに左は典型的な隷書;朝侯小子残碑(後漢後期 2世紀)、右は楷法の鉄則とさえ賞賛された楷書の典範:九成宮醴泉銘(唐 7世紀)の例を比較させておきます。

 書体について議論するときは言葉ではなく、実物をみながらやらないと無理でしょう。電話で打ち合わせなど無理です。
posted by 山科玲児 at 08:27| Comment(0) | 日記

2017年03月04日

大唐展

次の繭山龍泉堂の展覧は「大唐展」だそうです。


3月17,18,19の東京アートフェアのブースN28で、プレビユーするそうですから、
本展は、またそのあとなんでしょうね。

得意な唐三彩が中心みたいですね。古い出土伝世品で信頼ができるものを紹介するというスタンスでしょうか。


posted by 山科玲児 at 18:30| Comment(0) | 日記

シャンピニオンのマスタード風味

マッシュルーム サラダ (1).JPG


  新鮮な白いフレンチ マッシュルーム(シャンピニオン)を買ったので、久しぶりに「シャンピニオンのマスタード風味」をつくりました。新鮮だと中身もほとんど真っ白で、表面がつぶつぶというか細かいまくり上がりがあるのが特徴ですね。こういう新しいマッシュルームならサラダにできます。
  この料理はみかけがきれいなのも特徴ですね。白・緑・赤が鮮やかですので写真をとりました。

もともと
A Tavola Nell'Antico Pallazzo(侯爵夫妻のイタリア料理) by Luigi e Olga Tarantini Trojani di Mareggio, 1986, Roma (下イメージが表紙、文字だけ、写真なしの料理書)

にあったレシピなんですが、この本のレシピで、ずっと作っているのは、このサラダだけですね。

レシピ::
シャンピニオン(フランス種)200g、セロリの芯、酢漬けピーマン少し、
レモン1/2,パセリ少々、
マスタード1teaspoon,ワインビネガー1teaspoon,ニンニク1/2片、オリーブオイル4teaspoons.
前日にニンニクをオリーブ油に漬けておく。
シャンピニオンを洗い、レモン汁を混ぜた水をはったボウルにいれる。変色を防ぐためである。
シャンピニオン、セロリを極薄くスライスする。酢漬けピーマンをjulienneに切る。
セロリとシャンピニオンとピーマンを混ぜる。ニンニクをオイルから除き、オイルと
マスタードと塩とワインビネガーを加えてよく混ぜる。そして、シャンピニオン、
セロリ、ピーマンの上に注ぐ。供する直前に細かく切ったパセリとセロリの葉を
上に撒く。
A TAVOLA nell ANTICO PALAZZO.JPG
posted by 山科玲児 at 09:51| Comment(0) | 日記