2017年03月29日

エスケナージ

Eskenazi 1977.JPG

   オリエンテーションズの最新号(vol.48 No.2 March/April 2017)でスイスのコレクター・実業家 Dr. Jhon Rudolph Stephen Zuellig(1917-2017Jan) の追悼記事を書いているジュゼッペ=エスケナージ

Eskenazi ,
one of the world's most respected dealers in Chinese art, is based in Mayfair, London W1,
http://www.eskenazi.co.uk/

は、日本のバブル時代1970年代80年代ごろから、ロンドンを根拠地として中国美術東洋美術の一流古美術商として高価なものを売買して活躍していた。ニューヨークのメイヤー コレクション売り立て(1974)でもバイヤー(落札者)となっていた。

  ただ、どうも大きな派手なものを売買するのを好むせいか、日本の古美術商には必ずしも信用されているとはいえなかったと思う。エスケナージ好み、と揶揄されていた。より若い世代のベルギー、ブラッセルの古美術商ギセール=クロエスも派手好みで同様の傾向がある。 勿論、優れたものもあって松岡美術館の明初釉裏紅水注はエスケナージからの購入だそうだ。

  初めのころは、日本のコレクション、欧米の古いコレクションが売却されたとき、それらを売買していた。白鶴や大倉からの処分品を売買したこともあるようだ。バブル時代には、出所不明のものが多くなり、なかには問題のあるものも少なくなかっただろうと私は思っている。その後、またより慎重になったようで,  21世紀になってから、ここ15年ぐらいは比較的堅実なやりかたをしていたようだ。現時点では、まあまあ信頼できるほうかと思う。
  しかし、one of the world's most respected dealers in Chinese artってのは自画自賛が過ぎるだろう。ちょっと日本人にはできないなあ、こういう広告は。

 そういう意味ではエスケナージのカタログ掲載品は「保証書」「鑑定書」にはなりえない。むしろそのなかで出所の良いものがあるので メイヤーとかWessen、 StockletとかそういうProvenannce(旧蔵者の記述)を根拠にすると良いだろうと思う。
  エスケナージのカタログは大判でカラー写真が美しいものなので。実際エスケナージ以前の古いカタログではモノクロで粗悪な写真の場合が少なくない。

 イメージは1977年のカタログ、Mikenhof collectionを中心とした売り立て目録

Eskenazi 
Ancient Chinese bronze vessels, gilt bronzes, and sculptures : two private collections, one formerly part of the Minkenhof collection
 June July 1977, London


posted by 山科玲児 at 08:42| Comment(0) | 日記