2017年04月02日

軽ーいフーガの技法

BBC BACH フーガの技法cd.jpg


  J.S.バッハのフーガの技法は、古くは「読む音楽」などとよばれて祭り上げられ敬遠(敬して遠ざける)されたものだが、現在では、様々な編成での多くの演奏CDがでて、結構聴かれているように思う。
  東日本大震災後、原発事故進行中の暗澹とした日々には、このフーガの技法だけを聴いていた。
 去年(2016年)、BBC音楽マガジンで新しい斬新なフーガの技法がリリースされたというので、
購入したが、どうも軽すぎるというか軽佻浮薄という感じのする演奏で、あまり肌には合わなかった。
Mahan Esfahaniというテヘラン生まれのイラン系の人の指揮のバロックアンサンブル、クラブサンによる演奏だ。
米国のスタンフォード大学に学んだ人らしい。
イラン人にかかると、このフーガの技法もこういう音楽になるのか?

 プレゼン動画があります。


と新鮮さはあったが、ちょっとイライラしたので、
口直しに、古いカール=リステンパルトERATOのCDをかけてみたが、この方が肌にはあう。

ある意味で革新的なのかもしれないが、成功しているのかは疑問だ。

JS Bach*,  Mahan Esfahani,  Academy Of Ancient Music*  ?? The Art Of The Fugue 
レーベル:
BBC Music ?? BBCMM403
シリーズ:
BBC Music Magazine ? Vol. 25 No. 2
フォーマット:
CD
国・地域:
UK 

リリース済み:
2016 
posted by 山科玲児 at 10:44| Comment(0) | 日記

蘭亭序 と 博物館カタログの解説

書聖 王羲之.JPG



書聖 王羲之 展  図録
           http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1569
を久しぶりに読み返していたら、
 またも、 カタログ番号80番の伝チョ遂良模蘭亭の巻子本が気になった。これは、明成化5年ごろの陳鑑刻本なのだが、従来の解説を踏襲して「宋拓」としている。 1万歩譲っても明時代中期の陳鑑以降の刻本である。宋拓なんてありえないのである。国立博物館主催特別展のカタログでも、このようなわかりきった嘘が平然と述べられているのは残念だ。これは2013年の展覧会だが、既に2009年に刊行された
陳鑑本と陸継善本蘭亭序 - J-Stage

で、これが明以降のものであることは立証されているのにね。
   古いラベルを盲信する傾向が強かった台北國立故宮博物院でさえ、現在は大幅なラベル変更や時代変更を果敢にやっているのだから、日本の国立博物館もがんばって欲しい。


この巻子本については、

2016年02月21日
東京国立博物館蔵 蘭亭序巻子本の解剖
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/174146839.html
で細かく書いておいた。

   実は、去年の二月に書いたのをすっかり忘れていて、また同じことを書くところだった、危ない危ない。。

 これの原色写真の全貌は、
E0029204 チョ模蘭亭序(宋拓) - 東京国立博物館 画像検索                      


posted by 山科玲児 at 08:18| Comment(0) | 日記