2017年04月28日

米上院議員がホワイトハウスで秘密会議

日本のマスコミは無視しているが、重要な会議だ。
百人の上院議員がホワイトハウスに招かれて「秘密会議」で大統領他内閣と北朝鮮問題を話し合った。
RARE = 極めて異例なもので、ヤルタ会議などと同じ、、

これで、決まったといえるだろう。


posted by 山科玲児 at 20:11| Comment(0) | 日記

ヒエロニムス=ボス作のバベルの塔

Bosch 2001 Boymans SS.JPG


2017年5月号(04月25日発売) 芸術新潮は、
ボイマンス 「バベルの塔」展 特集だ。
http://www.fujisan.co.jp/product/692/?gclid=CJKiqPbVxdMCFZArvQodTjMP7Q
そのなかの記事に、

 偉大なる建設のヴィジョンと神の怒り
 「バベルの塔」のパラドックス
 文 森洋子

という優れた文章があり、熟読したら、ちょっと気になったところがあった。

ハプスブルグのスペイン王:フィリペ2世のコレクションに、「ヒエロニムス ボス」のバベルの塔があったというのだ。
  スペイン王室コレクションの文書の所蔵目録・台帳は、かなりよく残っていて、研究論文もあるので、
確認は難しくない。
Pilar Silva Maroto, Bosch  in Spain On the Works recorded in royal inventories
Paul Vandenbroeck, The Spanish inventries reales and Hieronymus Bosch
という2つの英語論文が,2001年秋のボイマンスでのボス展の際に出版された
Hieronymus Bosch New Insights into His Life and Work, 2000, Luiden, Rotterdam (イメージ)
に入っている。ここでは、この件については、より詳細なファンデンブローク論文による。
  それによると、1614年(フェリペ2世死後16年)の王室所蔵目録に、「王妃(マルガレーテ・フォン・エスターライヒ(ただし、1614年には既に死去していて不在) 」の部屋の所蔵品として、あげてある。
英語からの重訳である(旅行会話程度もあやしいので、17世紀のスペイン語はわからない)が、ざっと訳してみた。

 >もうひとつの油彩のキャンバス画があり、ヒエロニムス ボスの絵のコピーである。バベルの塔と呼ばれている。金と銀の額縁に入っている。

 また同じ目録の付録に、

>もうひとつヒエロニムス=ボスのバベルの塔の絵があり、たいへん古い。額縁つき。


 また、ファンデンブロークによると
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/176941419.html
で紹介した女性
ドンナ メンシャのところにも「バベルの塔」があったそうだ。ファンデンブロークは、ここで、「従来は細密画にしかなかった【バベルの塔】という画題をタブローにもちこんだのはボスだ」という面白い主張をしている。 ボス−>ブリューゲルという様式図像伝承はブリューゲルの雇い主&義父であったヒエロニムス=コックを介してかなりあったと思うので、この新説はかなりよさそうだ。


  これらの記録をみると、どうもこのスペイン王室にあった「バベルの塔」はそう良いものではなかったのではないか。というのも、まず「コピー」であるのが明らかなものである。そしてキャンバス画である。実はこの王室目録には「キャンバス画のボス」てのが相当多いのだが、現在、キャンバス画のボスは1点も残っていない。不思議なことである。どうもタペストリー代わりにキャンバスに大きくボス風の絵を描いたものがかなりあって、粗略に扱われて摩耗消滅してしまったのではないか?

   エスコリアルにいたホセ  シグエンサ神父の記録やフェリペ=デ=ゲバラの記録も英訳で読むことが出来る。
James Snyder(editor). Bosch in Perspective, 1973, Prentice Hall, USA 
に収録してある。この本はなかなか貴重で1899年にCarl Justiが刊行した19世紀末でのスペインでのボス作品調査見聞エッセイまで英訳されている(もとはドイツ語)。現在でも安い古書(10ドル以下)なのでボス研究やってる人は買っておいたほうが良いと思っている。

ところが、これらの記録には、「バベルの塔」はない。あまり重要視されていなかったようだ。

   ただ、ボスが「バベルの塔」を描いたということは大いにありうることだろうと思う。現代の画家が想像して復元してみたら、さぞかし面白いだろう。大友克洋さん、やってみませんか。


posted by 山科玲児 at 08:20| Comment(0) | 日記