2017年06月14日

コーヒーカンタータ【訂正 年代問題】


かかし朝浩の、クラシック音楽漫画
ムジカの第2巻
http://www.gentosha-comics.net/story/mujiker.html

 ポトツカ夫人が「コーヒーカンタータ」のアリアを歌う場面があります。考えてみたらこのマンガの舞台はライプチッヒなんですね。コーヒーカンタータが初演されたのは、ライプチッヒのコーヒハウスだとされています。シューマンのころでは、バッハはとっくに逝去しているとはいえ、バッハがコーヒーカンタータをやったのと同じようなコーヒーハウスでの光景だということになります。  偶然じゃないでしょうね。かかし朝浩は「暴れん坊少納言」でも、なかなか勉強家のところをみせてましたからね。

  この作品は、バッハには珍しくコミカルなものとして有名なんですが、真面目に通して聴いた事がなかったので動画で聴いてみました。実は喜歌劇 オペラ  ブッファ  として演奏されることが多いようですね。
  J.S. バッハの作品としては、相当不思議な、珍品だと思います。

 1978年のベルリンでの上演が動画になっておりました。
Bach: Kaffee-Kantate (Nossek, Nau, Büchner, Schreier)  Opernsänger DDR
https://www.youtube.com/watch?v=Cw_C2LvK80Q
  キュートな舞台、演出、歌手ともに良いんじゃないでしょうか
  ただ、ところどころにマタイ受難曲のようなメロディが混じるのでなんか違和感がありますが、これは現代の聴き手が先入観でそう思うだけで、当時の聴衆には違ったでしょう。この辺には学者さんなら論文がどっさり書けそうな音楽史の深い深い問題点がありそうですが、当方は追求しません。やりたいかたはやってみてください。

   しっかし、この演出だと、ペルゴレージの「奥様女中」  と同じようなオペラ=ブッファなんだなあ、、と実感しました。ただ、ペルゴレージのほうがたぶん早いので、バッハのほうが模倣したんでしょう。現在聴くとバッハのほうが古くペルゴレージのほうが新しく聴こえます。
  世代的にはペルゴレージのほうが一世代若いのですが、奥様女中(1733 AUG)はコーヒーカンタータより早いのではないか?と思います。

 
 そのペルゴレージの奥様女中の動画の例 (イタリア  マルケ州 Lapedonaでの上演)
  Francesca Salvatorelli - Stizzoso mio stizzoso, La Serva Padrona, G. B Pergolesi - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=Xzh0Ea9Ww8w
  
  奥様女中の古典的な名演  レナータ=スコット とブルスカンティーニも聴く事ができます。これはもう著作権消滅してるかもしれないなあ。1960年だから。
  https://www.youtube.com/watch?v=eX5LWKEjF_M
  コメントが殆どイタリア語なのが「笑い」です。

コーヒーカンタータに戻って、
J.S.バッハ時代のライプチッヒのコーヒーハウスでの演奏に近い演奏形態は、
アムステルダムの手勢を率いたコープマンの上演です。ちょっとオケの人数が多い気がしますけれどね。
https://www.youtube.com/watch?v=Ougfizf6sZw

オランダの地方都市の歴史的建造物カフェの中で演奏・収録したもののようです。


 
posted by 山科玲児 at 07:48| Comment(0) | 日記