2017年07月21日

クリスティーズと巻子本のあつかい



藤田美術館の六龍図巻などの巻子本を紹介する動画があった。布で包んだ保存法がいかにも清朝宮廷風で良かった。

日本だと一本一本別々の箱にいれるのが普通だが、清朝のやりかたは必ずしもそうではなく、布で包んだ数本を大きな箱
にいれることが多いようだ。勿論、そうでない場合もある。

ところで、この動画で担当の女性が絵にじかに指・爪をつけているようにみえる。これはいかんだろう。
Chinese Art Specialistだということだが、こんな扱いが欧米では標準なのだろうか?
しかも濃いマニュキュアをした指ですよ。
欧米でも素描や水彩などは当然、指跡がつかないように扱うだろうに、どうなっているのだろうか??


青銅器  陶磁器なども含めた紹介動画はこちらです。
http://www.christies.com/features/Important-Chinese-Art-from-the-Fujita-Museum-7942-3.aspx
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2017年07月20日

藤田美術館売り立ての六龍図巻


陳容の龍の絵を検索していたら、藤田美術館 売り立ての中で最も高価だった六龍図巻が検索
にひっかかった。、落札価格は4千896万ドル(約56億円)
まあ、この価格でガラクタということはないだろうから、悪くはないものなんだろう。
http://www.art-annual.jp/news-exhibition/news/65433/

ただ、不思議なことに、藤田美術館にこういうものがあるという事自体、殆ど知られていなかったのではなかろうか?
と思う。相当貪欲に中国絵画を見て回ったつもりの私も全く知らなかった。個人所蔵なら、ともかく奇妙なことではある。

2016年09月27日に、
藤田美術館 クリティーズで売り立て
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/177042669.html
でニュースとして知っていたのだが、まさかこういう話題になるとは思わなかった。

基本的に藤田は、日本美術の佳作と曜変天目を含めてお茶関係の佳作を集めたところで、中国美術は見劣りがしていたので、
致命的な損害にはならないと思っているが、日本経済のデフレからの回復は未だという感じを再度おもうところである。

posted by 山科玲児 at 09:21| Comment(0) | 日記

2017年07月19日

九龍図巻


Boston Nine Dragons.jpg

美術館で開催予定のボストン美術館展で


南宋  陳容
九龍図巻


が公開されるようです。
まあ10mという長いものなので(さらに5mほど跋や題字がつく)部分しかみることはできないでしょうけれど。

当方は、昔横浜で観たときに、その生々しい筆致と古画としての貫禄にうたれました。
それで、別の部分もみたくて二回いきました、


陳容の龍の絵というのは、いろいろあるんですが、大抵は模写かどうしようもない偽物か間違いで
本物とされているのは、ただこのボストンのものだけです。

まあ、あとはカンサスのもの、御物ぐらいかな、多少よいものは。

題字も米フツ風の行書であり、宋人の書としてふさわしいものでしょう。

神戸と名古屋にも巡回するようですね。ただ、展示の出入りがあるかもしれません。

神戸会場
会期:2017年10月28日〜2018年2月4日
会場:神戸市立博物館

名古屋会場
会期:2018年2月18日〜7月1日
会場:名古屋ボストン美術館

posted by 山科玲児 at 09:36| Comment(1) | 日記

2017年07月18日

ブリューゲルとロヒール

Cornelis Cort  engraving  Rogier van der Weyden.JPG

ブリューゲルの世界  森洋子  とんぼの本
http://www.shinchosha.co.jp/book/602274/
  これはとても良い本なんですが、
十字架を運ぶキリスト (ウイーン美術史美術館)
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Procession_to_Calvary_(Bruegel)
の批評 p64−85
の前景右の「嘆きの聖母とヨハネと女たち」のグループについて、
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Pieter_Bruegel_the_Elder_-_Christ_Carrying_the_Cross_(detail)_-_WGA3471.jpg

>「ロヒール ヴァンデア ワイデンの『十字架降下』(これにもとづきコルネリウス・コールトが彫版された版画を通じて?)の深い宗教性を、この画面に意図的に重ね合わせたと考えられないでしょうか。」

と書かれていますがちょっと違うかなあ、、
ロヒール ヴァンデア ワイデンの『十字架降下』は、
PRADO Rogier  van der Weyden  The Descent from the Cross
https://www.museodelprado.es/en/the-collection/art-work/the-descent-from-the-cross/856d822a-dd22-4425-bebd-920a1d416aa7

という身震いするような傑作です。ブリューゲルが十字架を運ぶキリストを制作していたころには、もうスペインへ輸送されていましたが、巧妙な模写がルーヴァンの教会にあったはずだから、それを観ることはできたと思いますし、再模写されたものを観たのかもしれません。

ただ、コルネリウス・コールトが彫版された版画(イメージ)は、ちょっと貧弱過ぎてブリューゲルが模範にしたとは思えません。

どっちかというと、
ゲントにある絵(画家の推定は今は、グース)や
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Justus_van_Gent_-_Calvary_Triptych_left_detail.jpg

ブリュージュにある絵(無名画家の作品:下イメージ)のようなもののほうが近いんじゃないかなあ。。

 森洋子さんは十六世紀ブリューゲルの周囲に集中し過ぎて、ちょっとファンアイクやロヒールやメムリンクやヒューホー ファンデアグースなどには、関心が薄いのかな?

calvery  st salvator master of brugge.jpg



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2017年07月17日

運慶の一族郎党

運慶  願経.jpg

 なんか

があるそうです。

    まあ興福寺北円堂の  世親 無著・ 2体は、興福寺よりも美術館のほうが鑑賞には良いように思ってます。これは光のことと頭部の彩色が剥落しているので、お堂のなかだとどうも見栄えがしないことが問題じゃないかなあ、と思っております。

  その運慶一族郎党が奉納した法華経の写経(イメージは部分)があって、その末尾に延々と名前が書いてあるのが興味深いものです。

  快慶や康円はいうまでもなく、女性の名前(奈良女など)、更に、太郎丸、次郎丸、熊王丸、乙王丸など、御伽草子や狂言にでてくるような名前の人々が、当時は本当にいたんだな、と感慨が深いものがあります。高精細イメージを
wikimediaに投稿しておきましたのでご閲覧ください。
posted by 山科玲児 at 12:27| Comment(0) | 日記

アルハンブラ宮殿の動画

ALHAMBRA 1965 ss.jpg

この イメージに使った本というよりアルハンブラの写真集
Forma Y Color Los Grandes Ciclos Del Arte: La Alhambra: La Casa Real. Gomez ... Published by Editorial Albaicin, Granada, Spain (1965).
ですが、
当方は神田で1000円ぐらいで買ったのかなあ??

そのアルハンブラ宮殿ですが、紹介動画が色々あるようです。
Alhambra - Granada, Andalusia, Spain in HD - YouTube(十五分ぐらい)

が手頃じゃないでしょうか?伴奏音楽も雰囲気あって良いようです

じっくり細かくみるには一時間という長尺の動画
英語版
The Alhambra: From the Sultan Palace, to the legend. (Granada - Spain) Audio in English
同じもののスペイン語 たぶんこちらがオリジナル(声がいいし)
Alhambra - Granada, Andalusia, Spain in HD - YouTube

 アルハンブラ宮殿て、外観は平凡にしかみえません。なんか南欧ロマネスクによくある大きな城や修道院みたい。 ところが中庭や内部は精妙で面白い。
 フランスで半生以上を過ごしパリの自宅で逝去された画家の田淵 安一(たぶち やすかず、1921年5月20日-2009年11月24日)氏の文明論・旅行記 西欧人の原像  1976年、人文書院
に、アルハンブラ宮殿をキリスト教西欧とは全く違うもの、むしろ茶室のような瞑想にいざなうものとして賞賛する文章がありまして、よく憶えています。ただ、動画でみる限りは、本当にそうなのかなあ? あまり賛成できないなあ、と思うところですが、実際に行ったわけでもありませんしね。




posted by 山科玲児 at 08:17| Comment(0) | 日記

2017年07月16日

アルハンブラ宮殿 個人旅行ガイド

ALHAMBRA 1965 ss.jpg


スペインのグラナダの、アルハンブラ宮殿は、スペイン観光の人気スポットということで、
いきなりいっても、観光できないことも多いようです(イメージは 写真集の表紙 1965)。
ミラノのサンタマリア デル  グラーチェ修道院にあるレオナルドの最後の審判壁画ほど混んでるわけではないようですが、それでもまあ混みがちなスポットみたいですね。セットになってるツアーで行くのなら問題はないのでしょうが、それ以外は、困ってしまいます。

スペインの扉という、現地で旅行代理店やってる日本人の方のブログに、
個人旅行でアルハンブラ宮殿を訪ねる色々な技術・手法が解説されておりました。
紹介しておきます。
実は、当方はまだアルハンブラには行ったことはないのですが、このブログ管理人は十分信用できる方ですし、情報も豊富なかたのようですので、あえて紹介いたします。


アルハンブラ宮殿入場券購入の前に知っておきたい5つのポイント
https://www.spainnotobira.com/alhmabra-tickets-reservation-kojin/

アルハンブラ宮殿 希望日完売?!次の手は・・・
https://www.spainnotobira.com/buy_alhambra_products/

Image Source:: Forma Y Color Los Grandes Ciclos Del Arte: La Alhambra: La Casa Real. Gomez ... Published by Editorial Albaicin, Granada, Spain (1965).

posted by 山科玲児 at 10:57| Comment(0) | 日記

画家名のまちがい

伝  陸探微 帰去来  故宮ss.jpg

  美術館にある作品でも、画家の名前がどうみても間違いだろ、というのがある。
 初めから贋作・偽作の場合も多いが、意外に多いのが、後世の鑑定家が間違った、あるいはより高く売るため、あるいは、所蔵家におもねるために有名画家の名前をつけてしまった、というケースである。
  建仁寺の俵屋宗達の代表作:風神雷神図屏風がサインがないように、傑作には意外なほどサインがないことが多い。サインのない立派な絵にもっともらしい画家名をあてるということは頻繁にあることである。

例えば、台北國立故宮博物院の
故-畫-001377-00000
には、解説に
[この絵は絶対に5世紀の画風ではなく、13世紀以後の作品です。]
と書いてある。解説者の苦心を感じるところだ。
陸探微というのは五世紀の画家で 宣和画譜には、名前と作品名だけがのっている(イメージ)。しかし、1点もそれらしい絵画は残っていない。
宣和画譜 陸探微 s.JPG


まあ、五世紀の絵画って、六世紀550年ごろのこの墓室壁画のようなものだっただろうからね。
北斉崔芬壁画
崔feng Mural  文物5 s.JPG

この作品「陸探微 帰去来図巻」、実は私は実物を台北國立故宮博物院で鑑賞したことがある。 これ自体は 元人画  で通りそうな古い立派なものなので、そういうラベルに変えて展覧して 死蔵しないほうが良いと思っている。

 
ルーブルには、ルイ15世時代に購入した由々しい王室コレクション伝来のラファエロ「青い冠の聖母」
がある。
 2009年にルーブルでみたラベルでは、いつのまにか画家名がペンニ(ラファエロの弟子)に変わっていた。しかし、良い作品には違いないのでむしろ新しい良い画家を知ったような気になったものだ。そういう点では画家名の変更はよいのだが、検索するときはラファエロではでてこなくなってしまうので、難しくなるのが欠点だ。

青い冠の聖母

La Vierge au diadème bleu
 Giovanni Francesco PENNI, dit IL FATTORE
Florence, 1488 - Naples, 1528
http://cartelfr.louvre.fr/cartelfr/visite?srv=car_not_frame&idNotice=13850


posted by 山科玲児 at 07:04| Comment(0) | 日記

2017年07月15日

アルチンボルド展 その12 周辺


Palatino Calligraphy.JPG


2017年07月01日
アルチンボルド展 その6 源流
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/180208277.html
で 装飾写本を紹介した。

アルチンボルドの周囲にあった、似たような遊びに満ちた雰囲気のアート
として、写本文字を遊戯的につくるカリグラフィーがある。

イメージは長年親しんでる  DOVER版のカリグラフィーの教科書で、
十六世紀イタリアで出版された三册の教科書(Arrighi, Tagliente, Palatino)をまとめて収録しているもの

Three classics of Italian calligraphy : an unabridged reissue of the writing books of Arrighi, Tagliente, Palatino / with an introduction by Oscar Ogg, 1953

の一部。 ちなみに、このDOVER版は稀覯書ではなく、今でも安く売買されてます。

これは、法王庁で活躍した
Giovanni Battista Palatino ( c. 1515 - c. 1575)
https://en.wikipedia.org/wiki/Giovanni_Battista_Palatino
によるものである。

世代的には10年先輩というくらいの人だが、なんかアルチンボルドと似た感覚があるように想う。
posted by 山科玲児 at 11:23| Comment(0) | 日記

ハンブルグG20 暴動

 ハンブルグG20  で起こった  暴動についてスピーゲル誌の動画がある


わかるのは、暴動の対象がハンブルグ市民の自動車。商店であって、G20じゃない。。ikeyaのショールームのドアを破壊するなんて、何の意味があるんだろうか??

ほんとに暴れているのは全て 黒づくめの制服着用の人々であって、ハンブルグ市民 ドイツ人。EU市民ですらないかもしれない。 明らかに組織された集団だ。

これは、米国内の反トランプ 暴動、 親トランプ系の催しを暴力で妨害したブラック=キャップといわれる連中と同じ装いである。
そもそもドイツ人なのかどうかすら怪しい。
おそらく大型バスで輸送されてきたテロリストたちだろう。米国でもやっていた。
組織された暴力集団で、ISと同じような印象を受ける。

一説によるとジョージ=ソロス George Soros が資金援助している「レフューズ  ファシスト Refuse Fascism」という団体も関わっているという。しかし、衣装も行動も、ファシストの黒シャツ隊、ナチス突撃隊そっくりなのに、こういう名称を使っているということが、現在の言葉のゆがみを明白に表している。




posted by 山科玲児 at 10:18| Comment(0) | 日記