2017年07月10日

二刷になりました

ブリューゲル 森洋子.JPG


ブリューゲルの世界
森洋子/著
http://www.shinchosha.co.jp/book/602274/


  長崎で買ったら、二刷になってました。

 バベルの塔 展 の 便乗出版の中では 特に素晴らしい本でしたから、売れてるのはいいことですね。
 コストパフォーマンスも良く、内容も良いと思います。

 とんぼの本とはいえ、こういう立派な本が 刷を重ねるのは嬉しいことですね。


posted by 山科玲児 at 11:12| Comment(0) | 日記

ブリューゲル 版木と版画

 The_Wedding_of_Mopsus and_Nisa.jpg


Lebeer, Louis. Catalogue Raisonne Des Estampes De Bruegel L'ancien (1969)
を読んでいたら、かなり変ったものがメトロポリタン美術館にあるのをみつけました。

カタログ番号NO.79で、
上のブリューゲル版画「モプスとニサの結婚」 の別版で、木のブロックに素描して彫刻が未完成で放り出してあるという
版木です。
The Dirty Bride or The Wedding of Mopsus and Nisa

  1932年に購入したものです。

  一応、ブリューゲル自身の素描なんじゃないか??というようなふれこみなんで、ブリューゲルの急死のため放置された版木という設定にはなっております。でも、どうなんでしょうねえ。一つおかしいのは、この版木の横幅が41cmと上の版画の幅29cmよりずっと幅広く大型なんですね。
とすれば、上の版画の下絵では、この木版を作ることはできないんじゃないでしょうか? しかし人物や髪や衣装なんか細部に到るまで同じです。樹木は多少ちがいますが、、下絵または版画から機械的に拡大したんでしょうか??

ただ、ブリューゲル版画で唯一の木版画とされる「オルソンとバレンチン劇」  の幅がやはり41cmなので、当時の規格にはあっているのかもしれません。

また版木がリンゴの木というのも珍しい気がしましたが、結構あるらしいです。ただリンゴの木はあまり大きな板がとれないので
266x416mmというこの大きさが普通なのかどうかはよくわかりません。木があるので年輪年代法やC14検査で真贋がわかるかもしれません。

展示歴が極最近の2016年のものしかないので、メトロポリタン美術館でもずっとお蔵入りしてたんじゃないか?と思います。

New York. The Metropolitan Museum of Art [The Met Breuer]. "Unfinished: Thoughts Left Visible," March 18–September 4, 2016.

 本来の有名な方の、22x29cmサイズの銅版画の精緻な図版はボストン美術館のサイトが見易いとおもいます。

posted by 山科玲児 at 09:57| Comment(0) | 日記