2017年07月11日

アルチンボルド展11 静物画の誕生

ARCIMBOLDO 2017 ss.jpg

 アルチンボルド展
のカタログを読んでいたら、やはり静物画の誕生と関連して議論していたイタリア人学者がいた。
 ジャコモ ベッラ 「アルチンボルドの『寄せ絵』と『上下絵』の頭部、そして静物画の誕生」183-187p
 アルチンボルド−>ガリチアの静物画−>カラバッジョの果物籠 まで続く系譜を推定している。

 地球の上には、同じようなことを同時に考えている人が2人以上はいるものであるなあ、、と再度認識した。 ただ、下記で指摘したような、「注文主側の意識が変わった」ということは書いていないようだ。これは、カタログを読まずに当方が書いた文である。
2017年06月26日
アルチンボルド展
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/180161171.html
>3.マドリードの「春」をみて、これはヤン=ブリューゲルの花束と技術的には変わらないのではないか?と思い、静物画の誕生という問題を考え直しました。この春は1563年であり、ヤン=ブリューゲルやカラヴァッジョが静物画を開拓した時期の半世紀も前です。つまり静物画の技法自体は半世紀前にできていて、問題は静物画というジャンル画題が「絵画」として認められているかどうかという問題、芸術家側ではなく、注文者側、鑑賞者側の問題であるということです。「静物画」を注文し、売買する人々が一般的になるかどうかという社会的な問題でした。
 そういう点でいうと、カラヴァッジョの「果物籠」をもち、ヤン=ブリューゲルのパトロンであった フェデリコ=ボロメオ枢機卿という人物が「静物画誕生のキーマン」だったのかもしれません。
>

カタログを多少読んで書いたのが、これ、、

2017年06月29日
アルチンボルド展 その3 静物画
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/180190456.html

いやー、女流静物画家のフェーデ ガリチアが、アルチンボルドの知り合いだなんて、驚きでした。

展示の最後の素晴らしい静物画もお見逃しなく。。

posted by 山科玲児 at 10:52| Comment(0) | 日記

大学で免疫学を

  最近、茶のしずく石鹸事件 というのがあり、 石けんを使って 小麦アレルギーになってしまったという一種の薬害事件だった。
最終報告によると七割が完治したようだが残りは治療中のようである。

 こういう事件があると、大学の教養課程の生物学で、免疫学というか免疫のメカニズムの概略に触れていてよかったと思っている。

実は、免疫メカニズムの概略・初歩を知っていると理解しやすい事件や病気がたくさんあった。

エイズ AIDS がその代表だが、

癌治療の色々な新提案新療法の報道がある都度に、理解しやすいことが多かった。

エボラ出血熱のときも、理解が容易であったし、

また、
サリドマイドと自己免疫型疾病(潰瘍性膿皮症など)との関係の理解も容易だった。

 じゃあ、本で読めばいいじゃん、と思うかもしれないが、免疫系というのは複雑で、なかなか理解しにくく途中で飽きてしまうのである。DNAを中心としたセントラルドグマのような明解さがない。大学で単位をとるために無理に憶えさせられる、という強制がないとなかなか学びにくい。 全体を学ぶ前に放り出してしまいがちである。

おまけに派手さがないので、医学薬学専攻の人以外では、学ぼうという意欲が湧かないものである。

  しかし、多少なりとも知っていると、必ず役にたつので、大学教養課程の人で一単位程度でいいので受講されることをお薦めしておきたい。生物学の講義で、タンパク質の立体構造の話がでれば大抵免疫系のレセプターの話になるのでそういう講義とか、免疫系の初歩を教えてくれる講義があれば、よい。 まあ、B細胞とか好中球とかレセプターとかいう言葉を知るだけでもいいと思うよ。







posted by 山科玲児 at 08:37| Comment(0) | 日記