2017年10月31日

中部電力 中国古陶磁大量購入問題



  もはや旧聞になってしまった話題だが、実業家が陥りやすい 古美術収集失敗の例
として、

中部電力 中国古陶器大量購入問題

をあげておきたい。

この件は、私は、最近 偶然 中部電力のネット プレスリリースを観て知ったもので、同時代に知ったことではないので、私にとっては初耳だった。

中部電力の公式プレスリリースでは、
定例記者会見(2004年) 2004年9月28日
資料1 中国古陶磁購入に関する調査結果およびその対応について
https://www.chuden.co.jp/corpo/publicity/interview2004/0928_4.html
が  確実な文書である。
>平成11年6月から同14年10月まで7回に分けて、計262点、584百万円の中国古陶磁を購入した
たぶん相続などのさいに資産評価をするとき税務署がやる鑑定にかけたら1億程度の評価だったので会社に4億円以上の損害を与えたというので、購入をすすめた当時の会長と裁判になったようだ。

鳥瞰としては、個人ブログの
2007年12月14日 
中電・古陶器訴訟が和解
http://blog.livedoor.jp/tsujiakihiko/archives/51112955.html
がまとまっているので紹介させていただくが、このブログ主は、古美術売買収集の経験がない人らしく、

「中間に、古美術商を挟んだようですが、古美術商って人によってはブローカーですから、大企業が頼るべき相手ではないですね。ちゃんとした企画会社を挟まないと。」
という見当外れのことを書いているのが欠点ではある。

このブログ記事にも書いてない、収集した「中国古陶磁」のその後だが、
中部電力の公式プレスリリース
中国古陶磁等の寄付について  2010年3月26日
https://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pub_release/press/3024117_6926.html
によれば、香港の隣、深センの深セン博物館に計263点を寄付している。なぜか1点多いが、1点中部電力所有のものを追加したのかもしれないし、1組のものを2つに数えたとか、2点が組み合わさって1点になっていたものを離して2点に数えたのかもしれない。

 いずれにせよ、純粋に会社経営者の観点からすると、前述の1億円の評価であっても市場でオークションにでもかけて売却したほうが良いし、寄付するにしても国内の公立の博物館にすれば、企業として宣伝にもなったはずである。なぜそうしなかったのだろうか。

 また、当時、古美術界でも、何の話題にもなっていなかった。

  もう訴訟も和解決着して10年になるし、憶測を書いても問題になることもないだろう。

  おそらく、収集品の価値は、評価額よりずっと下であり、偽物だらけで、どの公立美術館からも受けいれを断られ、オークションに出したら中部電力の恥になるということだったのではなかろうか。それで、中国の、それも北京や上海ではなく、深セン博物館に寄付して隠蔽してしまったのだろう。上海博物館あたりならそれなりに優れた鑑定家がいるからばれてしまい歓迎されることはないからだ。また、2010年3月というのは、民主党政権であり、尖閣事件が起こる前であり、日中関係が悪化していなかったことも背景にあるのだろう。

 太田会長に売ったのは名古屋の一古美術商だったそうだが、当時、名古屋に中国陶磁の目利き・有名古美術商がいたという話はまったくきいたことがない。
 推測にしか過ぎないが、中部電力の当時の太田会長は、「人を買う」ことに失敗したのだろう。大企業のトップは人材を抜擢することが主要な仕事のはずなのだが、この点では「人を見る眼がなかった」のだろう。
 伝説の古美術商:広田不孤斎は著書「骨董 裏おもて」で「物を買う前に人を買うべし」と薦めている。これは特に企業の重役、資産家で中年以後にコレクターになった人には、特にあてはまる教訓であろう。

 ここ100年の優れた古美術コレクションをつくった人の大部分は優秀なブレイン・古美術商を抜擢し使いこなすことによって成功している。大和文華館を作った近鉄の種田虎雄社長が矢代幸雄を使ったのは時期も良かったが成功例であろう。根津美術館の根津嘉一郎、藤田美術館の藤田伝三郎などは皆、優秀な古美術商を抜擢していた。

 中には安宅コレクション(現在、大阪市立東洋陶磁美術館)の安宅英一氏のように本人自身が優れた鑑識眼をもったコレクターもいるが、それはやはり少数の例外である。大きなコレクションで、ときどき一分野だけ酷すぎる状態のことがあるが、それはたぶんそれを担当した古美術商がダメだったのだろう。



posted by 山科玲児 at 07:51| Comment(0) | 日記

2017年10月30日

Westaway & Westaway

westaway.JPG1980London.jpg


 イメージは、最初にロンドンに行ったとき、大英博物館の前のウール専門店Westaway & Westaway で買ったタータン ウールの ネクタイです。なんかマフラーみたいなネクタイです。 下が店のカードなんですね。ほんとにこういう店でした。

 あのあたりも、かなり店の消長があり、2006年にいったときは、昔セーターとネクタイを買ったこのWESTAWAYがなくなっていました

 右イメージは1980年夏のロンドン
  
Westaway & Westawayは一時スペインへ本拠を移し、現在は、ネットで衣料品を売る会社になっているようです。

タグ:ロンドン
posted by 山科玲児 at 07:59| Comment(0) | 日記

2017年10月29日

フィリピンのドゥテルテ大統領 来日できたのか?



フィリピンのドゥテルテ大統領が今日(二十九日)に来日するという話だったが、
台風で羽田空港がほとんど欠航する状態なのに、

果たして、飛行機が日本にたどりt受けたんだろうk?

遭難したら喜ぶ悪人は多いだろうが、、、




posted by 山科玲児 at 19:52| Comment(0) | 日記

韓珠船本 蘭亭序



最近、蘭亭序の古文献を精読していたら、
台東区書道博物館所蔵の韓珠船本には、興味深い問題があることに気がついたが,
あまりにも枝道に走る話題なので、書学書道史学会のプレゼンにはいれないことにせざるをえないだろう。

posted by 山科玲児 at 09:39| Comment(0) | 日記

中まで赤いブドウでワイン

Laya Espagna Vino ss.jpg


周知のように、巨峰などブドウは外は紫色の皮だが、中身は白いですね。
赤ワインは皮といっしょに発酵醸造します。
あれ、葡萄ジュースって色ついてるのは、どうなってんのかな? レシピみると皮ごと火をとおして潰し漉すようです。

富山県氷見市にある山里「うめだん」。 里山でとれた葡萄を使ったジュース
https://www.youtube.com/watch?v=uruLVUaNVIU

ところが、スペインのガルナッチャ ティントレラ という葡萄、中身まで赤いんですね。
これは珍しい。

ガルナッチャ ティントレラ (ワインメーカーのサイトの解説で、葡萄の中身表示がありました 英文)
http://www.tintoralba.com/en/garnacha-tintorera/

これで作ったワインがイメージの

アタリア  ラヤ
というもので、1500円ぐらいのワインなんですが、結構重厚で良かったようです。



posted by 山科玲児 at 07:08| Comment(0) | 日記

2017年10月28日

9曲もあった

sain-cyr.jpgCharpentierSavall  s.jpg



ローザ  ミスティカ
https://plaza.rakuten.co.jp/yamashinareiji/diary/200809270001/
で紹介したシャルパンティエのリタニーだが、
>たぶんイタリアの聖母マリアゆかりの地:ロレートと関係がありそうだ。
シバ神やヴィシュヌ神の多数の名前を連呼する祈りのように、聖母マリアの色々な尊称を連呼して加護を願うものである。
と書いておいたが、やはりロレートの聖母の祈祷 ロレートの連祷
Litaniae Lauretanae
というものだったようだ。
  このロレートの聖母の奇跡は、カラヴァッジョの名画でも有名である。

 シャルパンティエの曲 リタニー、はなかなか美しいがサヴァールの演奏(上右)とこちらのサンシールの娘達(上左)の演奏ではなんか違うなあと思っていたら、なんと違う曲だった。
サヴァールのほうは H.83  サンシールのほうはH.86

同工異曲で、同じ曲の違った演奏かとおもうくらい似ている。

 これはモンテヴェルディ「聖母マリアの夕べの祈り」に収録された2つのマニフィカートが曲想がよく似ているようなもので、兄弟なんだろう。

その場その場で、用意できる楽器や歌手にあわせて同じ曲を作り替えたヴァリアントのようなものではなかったか?

ネットで作品目録をみると、なんとこのリタニー9曲もあった。
ただ、上の2曲から類推すると、かなり似たもの同士の兄弟なんじゃないかな、とおもうところである。

Litanies de la Vierge. H 82 (1682)
  Dates de composition : 1681-1682
Litanies de la Vierge. H 83 (1684)
  Dates de composition : 1683-1684
Litanies de la Vierge. H 84 (1690)
  Dates de composition : 1688-1690 ?
Litanies de la Vierge. H 85 (1691)
  Dates de composition : 1690-1691 ?
Litanies de la Vierge. H 86 (1693)
  Dates de composition : 1692-1693 ?
Litanies de la Vierge. H 87 (1693)
  Dates de composition : 1692-1693 ?
Litanies de la Vierge. H 88 (1693)
  Dates de composition : 1692-1693 ?
Litanies de la Vierge. H 89 (1694)
  Date de composition : 1694 ?
Litanies de la Vierge. H 90 (1696)
  Date de composition : 1696 ?. - 1re execution : mars-avril ?, 1696 ?

このリタニーの演奏、YOUTUBEでも色々あるが、かなり出来不出来が激しい
なおSt CyrのものはYoutubeにはなかった。
まず、私がDVDまで買った、サヴァールのヴェルサイユでのライブ
Charpentier Litanies de la Vierge a 6 voix et 2 dessus de violes, これはH 83
https://www.youtube.com/watch?v=r8xWzvjvZ2w

意外に良いウィリアムバード アンサンブル こっちはH 86
Europeen William Byrd Ensemble
https://www.youtube.com/watch?v=M46NMycve3M

女声だけの演奏 Ensemble Polhymnia
M.-A. Charpentier - Litanies à la vierge これもH.86
https://www.youtube.com/watch?v=WCZejX9CmtU

なぜかモスクワの演奏、ロシアの団体というのも特異だが、なんか普通でおもしろみはない。こっちはH 83
https://www.youtube.com/watch?v=bHiJMyUojW8

録音が悪いのかまるっきりしょうがないニューヨークでの演奏。こっちはH 83
Marc-Antoine Charpentier's Litanies de la Vierge H.83
https://www.youtube.com/watch?v=-Lgr9v4evj8

posted by 山科玲児 at 09:28| Comment(0) | 日記

フィリッピン ミンダナオで、ISを鎮圧



8月23日に
フィリッピンでのIS戦争
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/180741918.html
で書いた戦争はなんとか終戦したようです。

フィリッピン、ミンダナオ島のマラウィを占領したシリア帰りのISが市街戦の末、鎮圧されたようです。
 首謀者のハピロンは戦死しました。

  
  ミンダナオ戦争が終ったので、デュテルテ大統領がまた日本に明日(10月29日)来るそうです。今上の天皇陛下に拝謁したいとか。。
      http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_005179.html
  謁見は、予定されてるみたいです。この人、顔は怖いけど意外にまともだから天皇陛下の前では普通だとおもいますよ。

posted by 山科玲児 at 07:36| Comment(0) | 日記

2017年10月27日

モロー美術館 再開


Musee  Gustave Moreau ss.jpg

パリのギュスターブ モロー美術館が2015年から再開していた。
イメージは2009年に訪れたときに買ったパンフ。
かなり長く修理のために閉鎖していたが、ある意味良かったかもしれない。
傍若無人の中国人団体があの狭い空間に押しかけることは、考えただけでも怖ろしい。
最近は多少マナーがあるようなので、被害は緩和されるだろう。
http://musee-moreau.fr/
当方が2009年10月4日に訪ねたときの感想

Gustav Moreaux Musee 16;00-17;00
 地下鉄トリニテからなら比較的近いし、表示盤もあり分かりやすい。モロー邸をそのままみせているところ、小さなデッサンや水彩など準備作を切手の展示のようなパネルを開く形で大量にみることができるのがすばらしい。勿論、大作も多いが未完成という感じのものが多い。ここでも中国人がフラッシュを使おうとして注意されていた。
もともと、ここを訪れる外国人は日本人ばかりという評判があったが、2009年当時はあまりおらず日本人のモロー好きは、少し衰えてしまったのか?と思ったものだ。

なお、修理改装で、またもあの呪うべきホワイトキューブになってしまうのかと恐怖したが、多少は、その傾向はあるとはいえ、まあまあ、あの作品がむせかえるようなアトリエの気分は保存されているようだ。


修理前の紹介動画だと思うが、館長の年輩の女性が解説している。フランス語がとても丁寧で外国人にも聴き取りやすいように話しているところがうかがわれて好感をもった。

Le Musée Gustave Moreau à Paris (Full HD) - YouTube
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2017年10月26日

清酒  黎明


清酒 黎明 原田商店.JPG清酒  黎明.JPG

長崎市岩川町の酒屋: 原田商店に、「黎明」という大きな額があります。
この「黎明」という名前の日本酒は、長崎では、私の子供のころからよく知られていた酒なのですが、日本酒の現物はいつのまにかみえなくなってしまいました。

最近、近くの酒屋で、少し高い吟醸酒で「黎明」という銘柄の酒を買いました。

  酒蔵では買えないお酒「黎明」完成!  諫早もりあげガールズ
これは株式会社杵の川が作っています。

日本の酒蔵巡り:長崎県の酒蔵巡り
http://sanoya.jizake.com/c76.html
によると、
>株式会社杵の川は1980年に長崎県内にあった丁子屋酒造と黎明酒造が合併、雲仙酒造(島原市)、呉竹酒造(鹿島市)の営業権を引き継ぎ出来た蔵元です。

なるほど、そういうことですか。

posted by 山科玲児 at 09:32| Comment(0) | 日記

2017年10月25日

ポリ社のグラッパグラス

Poli Grappa Glass Murano.JPG

  6月に、東京の友人の奥様からブランデー・コニャックをいただいた。
   普段はブランデーは飲まないので、
  ブランデーを美味しく飲むグラスを研究してから開けようと思っていた。

   おすすめブランデーグラスの選び方
     http://brandydaddy.com/enjoy_02_glass.html
  で、絶賛されていた、
グラッパメーカーのポリ社が自社用に作らせているらしいヴェネチアングラスのグラッパグラスが欲しいなあ、と思っていたら売り切れ/品切れで、ずううと開ける機会を失っておりました。
    最近、ようやく、このグラスが再入荷したので1個注文ゲットしました。
     https://item.rakuten.co.jp/aquamint/10000189/
 など
     が、、まあ小さい。一杯に水いれて40ml。
    確かに、少量のブランディーを愉しむのだから、大きなグラスはいらないわけだよな。
    極端なこといえば大きなグラスだと、グラス内面にくっついて飲めないブランデーがもったいないという感じもありますね。

    このグラスは、グラッパ メーカーがテイスティング用に社内で使っているもののようです。  
   ポリ社のCMでグラッパ樽の側で試飲してる人が皆、このグラスを使っています。
   このCM動画、なんと日本語です。営業に熱心なんだなあ。動画としてもなかなか良いですよ、ヴェネチアの近郊のいかにもイタリア的な街を覗くこともできます。
    Poli Distillery and Poli Grappa Museum (日本語) YouTube

posted by 山科玲児 at 06:37| Comment(4) | 日記