2017年12月16日

切り貼り 




 戦前から日本にあり、三省堂の書エン第二巻五号(昭和13年5月1日)にもコロタイプ縮刷図版が
  紹介されたので、昔から結構知られているものに、東京国立博物館にある
  八大山人 臨河序 六屏 があります。昭和13年当時は山崎節堂所蔵 だったようです。
   http://webarchives.tnm.jp/imgsearch/show/C0037499
  これって、実物みたら、切り貼りなんですね。各行がイメージの赤線のように切られております。
  写真じゃあまりわからない。
  台北國立故宮博物院なんかで、ムチャクチャに大判の画册なんかを観たから、そういう巨大画册装幀だったのかな?
  ただ、実物みてメモしたものがないので、復元は今はできないのが残念。カラー写真でもできなかった。  水平方向の切断線もあるんですが、この幅では、カラー写真でもよく見えないなあ。たぶん「山」の前後で切れてると思います。
  切り貼りだから行を夾んだ文字の対応や一行の章法なんかは、考えることができないことを注意しておきます。
   変な議論をうっかりやってしまったら、大恥になってしまいますね。

 臨河序というのは、王羲之 の蘭亭序によく似た文章ですが、少し違うものです。
これは、世説新語という本の6世紀の注釈に王羲之 の文章として挙げてある
ものです。
 上海博物館にある書画册に、やはり臨河序を書いたものがありましたので、右にイメージをおきます。
章法の参考になるかもしれません。八大山人の 臨河序は、他にも軸物など複数があるようです。


posted by 山科玲児 at 09:52| Comment(0) | 2017年日記