2017年12月24日

クリスマスイブには ダニエル物語

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 1958年1月、ニューヨークのメトロポリタン美術館分館クロイスターズのロマネスクホールで
 中世の典礼劇が800年ぶりで再演された話を,ずいぶん昔きいて、米国も馬鹿にはできない、たいしたものだ、と思って、それ以来、米国の美術館音楽家学者などにも一目おいている。

 その典礼劇;ダニエル物語の末尾が、なぜかクリスマス用(天使がキリストの誕生を告げる::年代が完全に無視あるいは予言なのかなあ)になっているので、そこを毎年イブには聴いている。
  1959年の録音だが、可愛らしくてなかなか良いと思っている。

  それにしても、アンティファのようなファシストたちの脅迫のせいか、米国で「メリー・クリスマス」を遠慮して、「ハッピー・ホリディ」と言っているとは、なんという怖ろしいことだろう。こういう言論統制は、ファシズムそのものじゃないのかな。メトロポリタン美術館の動画サイトでもMerry Christmasを冠したものが、ここ数年はないようである。

1958年での上演の記録・解説があるメトロポリタン美術館のサイト
https://www.metmuseum.org/blogs/now-at-the-met/features/2013/medieval-drama

2008年ごろ、また上演されたときの抜粋動画
Daniel
https://www.metmuseum.org/metmedia/video/concerts/play-of-daniel-balthasars-feast

posted by 山科玲児 at 17:21| Comment(0) | 2017年日記

アートギャラリー テーマで見る世界の名画

集英社  テーマでみる名画ss.jpg




ARTGALLERY アートギャラリー テーマで見る世界の名画 全 10巻 - 集英社
https://www.shueisha.co.jp/artgallery/
肖像画・風景画・ヴィーナスがでてまして、図書館でざっと観ました。色合わせはかなり良いほうだと思います。

肖像画については、
2017年09月25日
西洋の肖像画 コメント増補
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/181100940.html
で四ヶ月前に、個人的にセレクトしてみました。。
肖像画については8点しか重なってませんでした。ファイユームやアンチノエーから出た蜜蝋画の多量の肖像画が無視されているところが、残念でした。結構よいものあるんですけどね。来年のルーブル展にも1点展示されるそうです。あの有名なものではないんですが、そう悪くないものです。
図版ではアルチンボルドの「ウェルトゥムヌスとしての皇帝ルドルフ2世像》 」のカラー図版、なんか綺麗すぎ美化し過ぎです。実物はニスの黄変のせいか、かなり褪せた感じです。クリーニングすれば、きっとこの図版のようになると思います。
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_rudolf/
に、行く人はがっかりしないように。。
荒木飛呂彦さんがエッセイを寄せていて、ローマ時代ポンペイの夫婦肖像の眼のハイライトについて述べてました。このへんはさすがですね。ただピカソ「泣く女」が好きってのはよくわからないなあ。

ヴィーナスについては、
意外にも、このテーマでのセレクションは難しいものだな、、と感じました。もっと簡単だと思ったんですけどね。ボッテチェルリやスプランヘルは定番です。ドレスデンのジョルジョーネは意外と良い図版が少ないので、今回はよかったかな。

風景画については、
  風景画とは何かという点で、この本の解説は、あまり承服し難いというか、現実にある絵画作品と矛盾しているような苛立たしい解説でした。ケネス・クラークの風景画論もわかりにくいものでしたが、この解説もどうなんですかね。そもそも風景画って自然描写だけじゃないでしょう。 建築や都市景観、田園風景(自然と人事の合作)て自然なんですかね。

  モンス=デジデリオの作品も入れてほしかったし、パティニールの聖ヒエロニムスはプラドのものよりルーブルのもののほうが良いと思います。 クロード・ロランもロンドンNGのほうが良かったのでは。。
当方は、 この機会にカナレットをまたみなおしたくなって別の本を借りてきました。

 現代の画家の場合、著作権が切れていない人も多いので、Wikiなどネットにはのせにくいし、こういう出版物でのせてくれるのはありがたいものですね。キリコの「街の神秘と憂愁」は、とても有名なものですが個人蔵の上、著作権問題もあり、あまり写真がつかえないので、こういうとこに収録してもらえるのはありがたいことです。
  エルンストなら、「雨後のヨーロッパ」でも良かったかな。




posted by 山科玲児 at 11:10| Comment(0) | 2017年日記

焼失した松方コレクション目録が発見


  戦前、ロンドンの倉庫で焼失した松方コレクションの美術品の目録が発見されたようで、
  西洋美術館のサイトに、概要が紹介されていた。

  1939年10月の火災だから、ドイツ軍のロンドン空爆とは関係がない。

 どうも、同時代の英国の画家ブラングインFrank Brangwyn (1867- 1957)の作品が半分を占めるもので、それ以外のもので 注目すべきものはマネの闘牛士、サージェントの2作ぐらいのようである。
  ブラングインの画風は、どうも私には感心しないものだ。ヘンデルのハープ協奏曲をバックにブラングインの絵を紹介している動画がある。
 ちょっと興味をもったのが、彼はウェールズ人だが、ベルギーのブリュージュ生まれで、英国に帰った人だということだ。また、ウィリアム  モリスと関係があった人らしいので、モリス商会のサイトには紹介がある。

  まあ、焼失したものがこれだけだったのは、不幸中の幸いとしかいいようがない。
 これで、一応、松方コレクションの西洋絵画部分の全貌は、おおよそつかめたといえるだろう。

posted by 山科玲児 at 08:58| Comment(0) | 2017年日記