2017年12月28日

私的宗教画リスト 未完成稿



テーマで見る世界の名画 全十巻の第四巻
http://gakugei.shueisha.co.jp/artgallery/
https://www.shueisha.co.jp/artgallery/vol04.html
宗教画
に触発されて、私的セレクションしてみます。7点ぐらいしか重複しておりません。
30数点程度で、まだ、完成稿じゃないんですが 一応アップしてみます。

西洋絵画で、キリスト教絵画というふうに限定されたものだと解釈するのが普通だろうから、それを前提とします。
セレクトするのは、キリスト教的題材であれば宗教絵画といえるだろうか?また宗教絵画でも美術的に稚拙で美術的価値のないものは、絵馬とか御札とかいくらでもあるのだから、そういうものは除きます。
また美術的価値が高い傑作でも宗教的思想的訴えや感情が薄いものはいかがなものか、と思います。

例えば、
は、傑作ではあるでしょうが、どうも宗教絵画にはいれたくない。

一方、図像としては部分的でも、
カスパールダヴィッドフリードリッヒ  山上の十字架
アルブレヒト・デューラー  祈る手の習作
は、優れたキリスト教絵画だろうと思います。

アンドレイ  ルブリョフ 至聖三者のイコン トレチャコフ美術館、モスクワ
 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Angelsatmamre-trinity-rublev-1410.jpg

ランブール兄弟  いとも豪華な時祷書、コンデ美術館、シャンテイー
 聖母戴冠
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Folio_60v_-_The_Coronation_of_the_Virgin.jpg


ローアンの時祷書、パリ国立図書館
フラ  アンジェリコ  受胎告知(大、壁画) サンマルコ修道院、フィレンチェ、  フレスコ

ヒューベルトとヤンファンアイク兄弟:: ゲント祭壇画

ロヒール 十字架降下  プラド美術館


ボッテチェルリ  マニフィカートの聖母  ウフィッティ
ボッテチェルリ 《神秘の降誕》ボッティチェリ,サンドロ  ロンドン  ナショナルギャラリー

メムリンク  ヨハネ祭壇画 中央画面、メムリンク美術館、ブリュージュ
メムリンク  乙女たちを保護する聖ウルスラ、メムリンク美術館、ブリュージュ

カルロ  クリベッリ モンテフィオーレ祭壇画(ブリュッセル、ロンドン、モンテフィオーレデルアッソに分蔵)

ポントルモ カポーニ礼拝堂壁画 サンタ  フェリチタ  フィレンチェ


ヘールトヘン=トート=シントヤンス 聖誕  London NationalGallery
http://www.wga.hu/frames-e.html?/html/g/geertgen/nativity.html


ボス  十字架を運ぶキリスト  ゲント美術館
 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Jheronimus_Bosch_or_follower_001.jpg
 画家の帰属について最近異論がでているようだが、仮に伝になったとしても、傑作には違いない。

ボス  聖アントニウスの誘惑  プラド美術館
 リスボンの聖アントニウスの誘惑は傑作だが、宗教画というより象徴・寓意画のようにみえる。

ダヴィッド ミルク粥の聖母子、ブリュッセルの王立美術館

デューラー  祈る手の習作 アルベルティーナ  ウイーン
http://sammlungenonline.albertina.at/?query=Inventarnummer=[3113]&showtype=record

ピーテル・ブリューゲル(父)  聖母の死  グリザイユ  英国バンベリー・アプトンハウス:ナショナルトラスト

グリューネワルト  イーゼンハイム祭壇画、ウンターリンデン美術館、コルマール

カラヴァッジョ  聖ヒエロニムス  ボルケーゼ美術館
カラヴァッジョ  ロレートの聖母子  アゴスティーノ聖堂、ローマ

サラチェーニの下宿人  聖ペテロの否定、  アイルランド国立美術館、ダブリン


エルグレコ  受胎告知  プラド美術館
https://www.museodelprado.es/coleccion/obra-de-arte/la-anunciacion/26bfae24-de87-47cd-9b7b-d15bd9fbb664
  ビルバオとか同じ絵がありますが、プラドのほうがいいかな?

ルーベンス  十字架降下  聖母教会、アントワープ

ラトウール  聖セバスチャンを悼む聖女イレーヌたち ルーブル、パリ

ラトウール  聖誕  レンヌ市立美術館

カルロ ドルチ  悲しみの聖母 (1655頃) 西洋美術館、東京
http://collection.nmwa.go.jp/P.1998-0002.html


ジョン=マーチン  失楽園  メゾチント


サルヴァドール=ダリ、十字架の聖ヨハネのキリスト(1951)、ケヴィン=グローブ美術館、 グラスゴー
https://en.wikipedia.org/wiki/Christ_of_Saint_John_of_the_Cross


posted by 山科玲児 at 11:04| Comment(0) | 2017年日記

風景画と自然

三巻 風景画.JPG


  ARTGALLERY アートギャラリー テーマで見る世界の名画 3巻 風景画
https://www.shueisha.co.jp/artgallery/vol03.html
の解説には、画家の自然観を描くのが風景画というような解説があるが、まことに奇妙なことだと思う。
>79p「自然景観をなによりも優位に置き、それで自立した絵として成立している、あるいは、自然に対する画家の思想や共感が込められて、描かれた自然がそれを伝えてくれる。そのたぐいの絵を本巻では風景画と呼ぶことにする」
>

たとえば これに収録掲載されている
シャガールの「窓から見たパリ」グッゲンハイム美術館
https://www.guggenheim.org/artwork/793
に、どんな自然があるというのだろうか。
   つまり自然ではなく人工物だらけの風景画がありえるとしたら、画家の自然観を表したものというのは、風景画の極一部でしかないということがわかるだろう。

 昨日あげたカナレットの
「サン・ロッコ聖堂とサン・ロッコ同信会館を訪れるヴェネツィア ドーチェ (Corteo dogale alla chiesa di San Rocco)」1735年頃  ロンドン・ナショナル・ギャラリー」
https://www.nationalgallery.org.uk/paintings/canaletto-venice-the-feast-day-of-saint-roch
などでは、自然にあたるのは、空と光だけである。フェルメールの「デルフト眺望」でも自然というべきは空だけであろう。河は運河または護岸した河であるから大きく人工の要素が入っている。

 おそらく、著者は
フィンセント ファン ゴッホの「星月夜」MOMA、ニューヨーク
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Van_Gogh_-_Starry_Night_-_Google_Art_Project.jpg
やセザンヌのサンヴィクトワール山

などだけを風景画だとしたいのであろう。
著者がフランス近現代画の専門家であるという背景からくるものであろうか
  逆の方向では、劇場舞台のかきわり画や建築の内部を描いた絵は、室内画や風俗画と風景画の微妙な境界線にあるように思う。
  
 では、なにをもって風景画とすべきか?と考えてみると「環境」が主題になった絵ではないだろうか?
 「物体」が主題になれば静物画、人物が主題になれば「肖像画」「人物画」 物語・神話伝説歴史が主題になれば「物語画」「神話画」「歴史画」なのだから。


posted by 山科玲児 at 09:27| Comment(0) | 2017年日記