2018年01月16日

2つのパッサカリア


  最近、17世紀の2つの音楽に注目しました。
  一つはジロラモ・フレスコバルディの パッサカリアのよる100のパルティータ
  もう一つは、イグナーツ・ビーバーの パッサカリア
です。
  
  実は、フレスコバルディの優れたCDないかとさがしていたら、これをみつけました。
  CDの表紙がストラスブールにあるセバスチャン  ストコップの優秀な静物画でしたので好意をもちました。で、その人の演奏の動画をみつけていたら、
フレスコバルディのパッサカリアによる100のパルティータの素晴らしい演奏をみつけました。
   Yoann Moulin - Cento partite sopra Passacagli
     https://www.youtube.com/watch?v=qiDverVuLKk
ヴァージナルという四角な箱のようなクラブサン・チェンバロでの演奏です
  ゆったりとした演奏ですがあきらかにうまい、万雷の拍手も、むべなるかな。すぐにCDを注文することにしました。動画はいつ消えるかはわかりませんしね。
  いくつかの動画と比較しても上手いし、あのアレッサンドリーニのCDにもこの曲は、収録されているのですが、Yoann Moulinのほうが良いと思います。

   Yoann Moulin: この人は注目ですね。
この曲は、コンサートでは結構とりあげられる機会が多いもののようです 意外でしたが演奏効果があるのかな。


   ついでに、偶然みつけたのが、ハインリヒ・イグナーツ・ビーバーの パッサカリアです。
  これは、ロザリオのソナタという連作の一曲なのですが、優れた曲なので単独で演奏されることも多いようです。 昔から有名だったはずですが、20世紀後期の演奏はどうも、あまりよくなく粗暴な感じがしてこの曲の良さをだしていなかったように思います。ここ20年ぐらいでようやくこの曲にふさわしい演奏がでてきた感じがします。

英国のレイチェル・ポッジャーの演奏を紹介しておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=H3jIX45bQDk
 Youtubeには、他の演奏もあるようですね。


 この二曲、どちらも17世紀の曲だということです。17世紀の音楽は、どうも、従来やや影が薄かったのではないかと思います。17世紀初期のモンテヴェルディの偉観、末期のコレルリ初め、盛期バロックの偉観の間に挟まった時代のものです。今後名曲の発掘が期待されます。
  絵画では、混沌とした16世紀の作品に、その傾向があるような感じがしてます。



posted by 山科玲児 at 10:36| Comment(0) | 2018年日記

アルテピナコテークの冊子



中野さんの、ブリューゲルの人気についての謬論を、ネットでみつけたミュンヘン アルテピナコテークの日本語解説小冊子でもみました。

Die Alte Pinakothek Munchen, Japanische Ausgabe
>ブリューゲルの作品は何世紀もの間、ルーベンスを含む多くの人々に絶賛されてきた。

これはなんとなく古い出版のようにも思います。
ミュンヘンのものや、同様の誤解を生むような欧米の記述が原因のようですね。
優れた美術館の日本語解説でも、誤りはあるものだと思いました、

そういや、パリのロッシュフォール通りにあるモロー美術館の日本語サイトが、過去にぼろぼろだったことがありましたね

   しかし、この冊子にはアルテピナコテーク所蔵のルーベンス作品の由来について、貴重な記述がありました。
Die Alte Pinakothek Munchen, Japanische Ausgabe>
1698年、マックス・エマヌエルは九万フローリンでネーデルラントの美術商 ギスベルト・ファン・コーレンから101点の絵画を購入した。ファン・コーレンがフールマン家ーフールマンはルーベンスの後妻エレーヌの姓ーとの関係を通じて、ルーベンスが私的に所有していた絵画を入手できたというのはありうることである。それらは,ルーベンスがけっして売ろうとせず、邸宅にいつも保管していたもので、エレーヌの4点の肖像画が含まれていた。家族を表したこれらの絵画は、ルーベンスの生涯の私的な部分を描いた他の絵画と並ぶすぐれたものである。

  そうか、ルーベンスの妻の実家から、まとめて買ったのか。それじゃすごいわけだよな。
  


posted by 山科玲児 at 08:38| Comment(0) | 2018年日記