2018年08月31日

東海道五十三次



東海道五十三次.JPG




広重の東海道五十三次についても、1980年ごろ、読売新聞社から販促アイテムとして配られた、額絵シリーズ(全55枚)(イメージ)が良いと思います。
木版画で複製したものは高価なのはともかくとして、制作当時刷り上がった状態になるわけで、それはそれで価値があると思いますが、古色というか経年変化は、反映されません。この辺、どういうとこに観賞価値を見出すか、人によって違うところもありますが、東海道五十三次については、複製額絵でいいんじゃないか?と思っています。 春信・歌麿は、逆に、カラー図版が必ずしもよくないことも多いのですけれど。。

この読売新聞社のセットの原本は浮世絵協会のパトロンでもあった
内山晋(1896-1980)内山商事株式会社社長
http://unno.nichibun.ac.jp/geijyutsu/ukiyoe-geijyutsu/lime/067_008_3.html
が海外から購入したセットだそうです。
ちなみに、広重の東海道五十三次については、慶応の高橋誠一郎氏が
細かい批評を芸術新潮1974年8月号 19-25pでやっています。
「初代広重の東海道五十三次」
高橋誠一郎氏は、広重の東海道五十三次の色々なヴァリアントの完全セットを十種類ももっていたそうです。最も有名なのが「保永堂版」ですが、「隷書 東海道五十三次」「佐野喜版  狂歌 東海道五十三次」、「行書 東海道五十三次」「蔦吉版  たて絵東海道五十三次」など、、

  似た絵も多いのですが、基本的には流用はせず、ほとんど全部違った絵にしているのはさすがプロの広重ですね。


posted by 山科玲児 at 09:48| Comment(0) | 日記

「見出し」は嘘でも良い

  新聞・雑誌は言うにおよばず、ネット記事やネット動画などでも、見出しや表題が内容と関係なかったり、正反対だったりすることが少なくありません。甚だ面倒なことですが、少なくとも読売新聞の主張では

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0510/06/news081.html (2005年のITメディアの記事)
>読売新聞側は「見出しは著作物であり、著作権法で保護されるべき」

そして、著作権法では、

>「著作物」は、「思想又は感情を創作的に表現したもの」

ですから、

見出しは「創作物」ですから嘘でも良いそうです。

  そりゃ、シャーロック・ホームズのベーカー街221Bが存在しない住所であっても、だれも文句は言いませんよね。おもしろがって詮索はするでしょうが。なんせ創作物なのだから。

 見出しによる印象操作に注意しましょう。
タグ:マスコミ
posted by 山科玲児 at 08:28| Comment(0) | 日記

2018年08月30日

フィレンチェ式 玄関?

Firenze hotel.JPG

フィレンチェで泊まったホテル ペンションの入り口の階段です。
シニョリーア広場(Piazza della Signoria))に面した木の扉開けたら、いきなりこれなんですね。

こんど、こういうイタリア風?住宅に移住してみようと、いろいろ考えています。
良いのか悪いのかはともかくね。。


posted by 山科玲児 at 17:00| Comment(2) | 日記

2018年08月29日

北斎 富嶽三十六景

富嶽36景.JPG


北斎の 富嶽三十六景 や  広重の東海道五十三次については、素材というか版画としての贅沢さはないので、カラー複製で観賞しても、ある程度まで満足できるということは、前書いたような気がする。

特に、 アイディアに重きをおいたような、北斎 富嶽三十六景については、平成2年7月から平成3年12月まで、読売新聞社から販促アイテムとして配られた、額絵シリーズ(全十八セット36枚  正集36枚のみ、続集ででた10枚は採用せず)(イメージ)が、なかなか良いものではないかと思っている。 外の新聞社でもその後まねして似たような出版をしているようで続集を含めた46枚セットというのも出した新聞社もあるようだ。

読売新聞社のセットは、20世紀末の神保町ではセットで2000円〜3000円ぐらいで売られていたものだが、現在はもう少し高くなっていて、6.7000円はするようである。
解説が細かくてなかなか楽しい。


posted by 山科玲児 at 09:54| Comment(0) | 日記

2018年08月28日

マケイン議員逝去とマスコミ



【訃報】 ジョン・マケイン米上院議員
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-45312697

  米国マスコミの人の多くが「涙」「哀悼」「業績の賛美」だそうだが、こういう横並びの反応というのは裏を感じるところがある。
 ・反トランプ大統領であった
 ・反シリア、反ロシアであった
ことから、現在の米国マスコミの宣伝方針に合致した人だから、そうなっているのだろう。

 最近のマケイン議員は、IS イスラム国 との関係を自ら言及したりする人だった。
  これは、たぶんシリアの反アサド勢力を援助する活動に関与していたら、いつのまにかその勢力がISになっていたというような事情ではなかったか?と思うが、晩節を汚した事実であった。

 このように、かなり複雑な色々な背景をもった人だったから、棺を覆ったからといって、安易に墓誌銘のように墓に媚びる言辞を弄することはできないだろう。

posted by 山科玲児 at 12:39| Comment(0) | 日記

九州国立博物館 坂本五郎コレクション受贈記念展


九州国立博物館 | 文化交流展示情報 特集展示:坂本五郎コレクション受贈記念「北斎と鍋島、そして」
https://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_pre153.html
  会期: 平成30年9月12日(水)〜10月21日(日)
  展示品リストもこのサイトにのっています。

  これは、注目すべき展覧ですね。当方は長崎なので、いくのにあまり金も時間もかからないのでいきたいと思っています。特別展じゃないので平常料金で観ることができます。オークラ展と一緒にみても良いかもしれません。

  北斎だけが、なんか前面にでてるみたいですが、当方がみたいのは、
伝公任 古今和歌集 2冊ですかね。
  「目の眼」で島田館長が解説しておられましたが、一度 分割したんですがまた復元したものなんだそうです。なんか事情がよくわからないところがあり不明朗な感じが漂ってますけれど、かなりの問題作であることは間違いないでしょう。また尾形切も含む古筆手鑑「まつかぜ」も、高い品質のもののようです。この2点は、前 観賞しましたが、また観たい気がしております。
  河嶽英霊集断簡   1幅 伝高枝王筆 というのも古くから有名なものなんですが、なかなか観る機会がないものです。九州国立博物館におさまったということなので、展示される機会が増えると思います。
 外に、平安鎌倉期の仏画、中国北斉武平7年という仏像など、ちょっと興味深いものですね。
 茶釜が多いのは、茶釜で一番珍重される芦屋釜ってのが、福岡の芦屋(兵庫の芦屋じゃない)で制作されたものだという縁じゃないかと思います。

 最後に、葛飾北斎の日新除魔図(にっしんじょまず)219枚ですが、これは制作事情がはっきりしていて、北斎の真筆である可能性が非常に高いことが貴重です。まだ実物はみてはいないのですが、83〜84歳の北斎のアクの強い肉食動物的な性格があらわれているような絵で、当方の好みではないのですが、かなり刺激的です。
 この年齢で、この絵あり、、枯淡とか老成とかいう感じの正反対です。
実のところ、北斎の肉筆画というものには、北斎生前でさえ既に、工房作品・代筆・共同作品などが多く、大正期以降では、肉筆浮世絵の贋造偽作が山のように流布しています。
したがって北斎については版画を通してみるのが無難なのですが、
この日新除魔図は、珍しくも肉筆画で、北斎の真面目をうかがえるものだと思います。
ちなみに、この日新除魔図は、これ以外にも何枚もあって、外の美術館などに所蔵されているものもあるようですが、九州国立博物館のものが一番まとまっているのではないかと思います。
外の美術館でみて、混乱しないように、蛇足かもしれませんが付け加えておきました。



posted by 山科玲児 at 09:26| Comment(0) | 日記

紳士的コメント



 雑誌「目の眼」の最新号は「坂本五郎の眼」特集です。
https://menomeonline.com/about/latest/

 複数の人がコメントしてましたが、競争相手でもあった繭山の川島公之社長のコメントが、紳士的でおさえたコメントなのに感心しました。なるほど、こういう風にコメントするんだなあ、、

そういえば、奈良国立博物館の人のコメントも「微妙」で裏読みできるようなコメントでしたね。


posted by 山科玲児 at 06:31| Comment(0) | 日記

2018年08月27日

ベルリンの絵だった

Charpentier tenebre vocale.JPG

Georges_de_La_Tour  louvre.jpgGeorges_de_La_Tour  berlin.jpg


  フランス17世紀の作曲家 マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643年 - 1704年)
 の曲で、最初に魅せられ、現在まで愛好しているのが、
  ルソン ド  テネブル (晩祷)である。
  それも、1978年にLPが出た コレギウム・ヴォーカーレの演奏がきっかけで愛好するようになりました。
Marc Antoine Charpentier - Concerto Vocale -  Leçons De Ténèbres ‎(3xLP + Box)  Harmonia Mundi HM
1005/6/7  1978
  この録音はその後CDになったものを買い、更に新プレスCDに買い替えたぐらいで、長年愛好しております。
   このCDの絵は 17世紀フランスの画家 George  de La Tour (1593-1652)の「聖セバスチャンを悼む聖女イレーヌたち」の部分です。この絵は実は2つあって、ひとつはルーブル(左)、もう一つはベルリン絵画館(右)にあります。1972年5月〜9月でパリのオランジュリーで開催された展覧会でこの2つが並べられたようですね。

  このCDに採用されているものが、どちらなのか、あまり頓着しなかったのですが、昨日、久しぶりに聴いていて、ふと細かく検討してみたら、どうもベルリンのもののようです。
   現在の研究では、ルーブルのぼうが原作で、ベルリンのものは画家の息子によるエチエンヌの作、あるいは、画家の監督でつくられたレプリカではないかというのが定説になっているようです。

  まあ、ベルリンのもののほうが早く有名になったものです。世に出たのは1906年で、ブリュッセルで売られたものだといわれています。1967年のファブリ世界名画集ではベルリンのほうを図版にとっています。 ベルリンのほうが明快な感じのようですから、商品のイラストに使うには、ベルリンのほうが良いのかな。1945年にノルマンディーで発見されたルーブルの絵は、実物を観たとき、かなり保存が悪い感じがしました。

   

posted by 山科玲児 at 09:09| Comment(0) | 日記

2018年08月26日

プラド美術館とアントワープ王立美術館の女性たち





前にも紹介しましたが、最近またひっかかることがあって再度動画をみたので、コメントしたくなりました。

プラド美術館(左イメージ)に勤務している女性研究者や技術者には、個性的な人が多いようです。

モナリザのコピーの修理動画
https://www.youtube.com/watch?v=0iffdvalbJI
ででてくる研究者Ana Gonzalez Mozoさん は、ファッショナブルですねえ。。
また、 修復作業してる女性Almudena Sanchez Martinさん  はがっしりして実務的でした。

プラド美術館のフランドル絵画の専門家:ボス展を主導した
Pilar Silva Maroto 女史 も個性的です。
パティニールの解説動画
https://www.youtube.com/watch?v=PrYHhCMqV_8

一方、ベルギーのアントワープ王立美術館(右イメージ)勤務で、メムリンクの修理動画
The Memling restoration, a marathon ARTtube
http://www.arttube.nl/en/videos/the-memling-restoration-a-marathon
にでてくる研究者
 Lizet KLaasen女史
は、昔お世話になった方ですが、日本でイメージする普通の学者風です。。

posted by 山科玲児 at 10:17| Comment(0) | 日記

坂本五郎の眼


 雑誌「目の眼」の最新号は「坂本五郎の眼」特集です。
https://menomeonline.com/about/latest/

坂本五郎氏については、
2016年09月04日
坂本五郎氏  逝去とオークション
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/176740466.html

に書いておきました。広田不孤斎もそうでしたが、あれだけ中国美術を多量に売買した彼らが、結局、最も優れたものを発見したのは、日本美術の領域だったのではないか、と感じました。


posted by 山科玲児 at 09:31| Comment(0) | 日記