2018年08月12日

カナレットのウィキペヂア

wikipedia日本語 カナレット 項目があまりひどいので、補筆訂正した。

posted by 山科玲児 at 07:28| Comment(0) | 日記

カナレット

canaletto.JPG

 これは、ロッテルダムのボイマンス美術館にあるカナレット(1697-1768, 本名Antonio Canal)
の素描です。
 最近、九州国立博物館でビュールレ コレクションの優れたカナレット作品を鑑賞できたこと、
    大島 真寿美,、ピエタ
    ポプラ社 文庫
           https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8101233.html
    単行本
          https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8000718.html
で カナレットが、なかなか良いキャラクターで出てきたことで、カナレットのことを考え直して思い出してみました、

 カナレットは、カメラ  オブスクラcamera obscura という道具を使って、絵を描いているという説が結構流布されてますが、
 カナレット 新装版 <アート・ライブラリー>シリーズ
    クリストファー・ベイカー 著 越川倫明/新田建史 訳
      発行年:2011年11月
   ISBN:978-4-89013-665-0
  http://www.nishimurashoten.co.jp/book/archives/3128
 によると、赤外線写真でみる絵画の下層にある下絵素描も参照した結果、 カメラ  オブスクラは使っていなかった、と書いてあります。

  同様な意見が2017年の英王室コレクション  カナレット展の解説にも書いてありました。
Secrets of Canaletto's drawings revealed ahead of new exhibition

 まあ、使っていたとしても、材料・素材集めで、作品に直接使ったということはないんじゃないか、と思います。
というのも、
2017年12月27日
カナレットと風景画の意味
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/181953603.html
で書いたような事情があるからです。

  カナレットについて、昔は、なんら思想のない綺麗なだけ、大衆におもねった売り絵、観光地の絵葉書のような絵、というような さげすんだ印象をもっていましたが、実物をウオレス コレクションなどで観、他のいろいろな画家の作品も比較すると、やはり優れた画家だと高く評価したいと思います。
  なんというか、静物画が卑近なチーズやコップを描いて、ものそれ自体にかんする形而上の瞑想を誘うように、カナレットの作品は、ヴェネチアという町を、静物画のように、その肌合い息遣いまでふくめて描き出しているようにみえる。そういう点ではカルパッチオでもベッリーニでもヴェロネーゼでも到底及ばない。
  奇妙なことですが、カナレットがロンドンを描いた作品はそれほどのできにはみえない。なにか抜けている、足らないような感じがします。
  こういうのは、実物の鑑賞経験を積まないと、その画の質の高さによる評価を実感するようにならないなあ。
   次善の策として、修復資料・修復中の動画などを観るという手段もあります。修復というのは絵画の物質的な部分にいやでも迫る作業ですし、資料には部分拡大なども多いですからね。

ロンドン ウオレス コレクションのカナレット修復  動画
   Canaletto and the Vedute Room: A Conservation Project
ここででてる Xavier Bray 博士って、どうもフランス系の人みたいですね。

posted by 山科玲児 at 05:21| Comment(0) | 日記