2018年10月31日

間違い探し






2018年10月28日
どこが省略されていた?
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/184791795.html

書いて以来、ラングの本を再び読んでるんですが、同じラング編集のエドガー・アラン・ポーの詩集があります。

ポーの在世時の詩集 初版は、かなりの稀覯本で1冊しか入手できなかったと「書斎」に書いてあったので、興味をもって、昔、ラング自身が編集した本を買ったことがあります。これは文庫本より小型の、文字も小さい本なんですが、The Libraryの上製本と同じくかなりよい紙に印刷したものです。
The Poems of Edgar Allan Poe  Kegan Paul, Trench & Co. 1881

ところが、これ、ほとんど同じものが1883年にも出てるんですね。しかも
別に再版とも書いてない。そのせいか、「初版」と間違っている人も海外にも多いようです。
ミシガン大学所蔵本でARCHIVE.COMに入っているものは1883年版です。
ebayなどででているイメージ使って比較してみました。左が1881年版、右が1883年版です。写真では、1883年版も上質紙のようにみえるので上製のものには違いないようです。


posted by 山科玲児 at 10:39| Comment(0) | 日記

Youtube 観光CM

Youtube 観光CM
で、各国や各都市の観光局がつくっているものがあって、これが結構面白い。

フランスについては、エアーフランスあたりの肝いりらしいマトメ インデクスがあるので、紹介します。

France.fr - YouTube


イタリアやベルギー、スペイン、インドネシアなどのものもないのかな、と思ってます。
単発ならポンペイとかあるんですが、こういうマトメないのかな??

よかったら、ご教示ください。

posted by 山科玲児 at 09:45| Comment(0) | 日記

2018年10月30日

レコード芸術のバッハ特集


 J.S. バッハ特集というので、図書館で久しぶりに最新刊のレコード芸術を手にとってみたら、その凋落ぶりに愕然とした。
  https://www.ongakunotomo.co.jp/magazine/recordgeijutsu/

 まず、雑誌として、紙の質が悪くなっていて、活字も小さいつめこみで、一目で、これはちょっと、、と思った。
 中身をみると、ゴールドベルク変奏曲の項目には、現在、かなり話題、というか議論にしてもよいと思う、弦楽トリオなどへの編曲という問題が全く言及されていない。
  この件は、当方かなり関心をもっていたので、どうなのかなあ?と思って読んだのでなおさら失望したのかもしれない。
   弦楽トリオでのゴールドベルク変奏曲 その4
   http://reijiyamashina.sblo.jp/article/176595613.html

  全体として、かなり守旧的クラシックの枠内で議論しているような感じが漂っているように思った。
  ただ、
   発売前にすでにベストセラーを驀進している「日本国紀」の著者: 百田 尚樹氏の音楽談義:  
   クラシック天才たちの到達点 
   百田 尚樹/著 -- PHP研究所  2018.7
   が、むしろ、こういう「クラシック」の枠内での話なのだから、こういう分野もそう古めかしい見捨てられた少数サロンの世界だというわけではないと思う。

  レコード芸術の編集部や音楽之友社の方針にかなり問題があるのではないか??
という危惧を感じたところである。

posted by 山科玲児 at 09:10| Comment(0) | 日記

奈良で藤田美術館 特別展

藤田美術館door.jpg

奈良国立博物館で、来年、藤田美術館展やるようです。
2019年4月13日(土)〜6月9日(日)

国宝の殿堂 藤田美術館展|奈良国立博物館
https://www.narahaku.go.jp/exhibition/2019toku/fujita/fujita_index.html

今、改築してるみたいなので、どうなるかわかりませんが、以前、大阪で藤田美術館を訪ねたとき、蔵を改造した小さな展示室だったので、展示環境があまりよくありませんでした。イメージはその展示室=蔵の分厚い扉を当方が撮影したものです。この扉、なんか印象的でしたね。


まあ、そういうところなんで、奈良国立博物館の正倉院展やってるような大きなギャラリーで展覧・観賞できる機会はよいことだと思います。

勿論、曜変天目茶碗が、目玉のようですが、むしろ他のものに面白いものが多いと思いますよ。

例えば
なんかも、東京の五島美術館の部分は、傷みや剥落、修理がひどくて、魅力がありません。藤田美術館の部分を観て、はじめてこの絵巻の良さがわかりました。


2015年10月に福岡市美術館で
藤田美術館の特別展を観たときもそう思ったものでした。http://reijiyamashina.sblo.jp/article/166457366.html




posted by 山科玲児 at 07:48| Comment(0) | 日記

2018年10月29日

豆腐の起源


  豆腐の起源については、伝説の淮南王 劉安が発明したという伝説は怪しい、という解説を読んだことがある。漢以後宋ごろまで、豆腐の記述が事実上ないからだ。

 一方、豆腐はチーズ造りの方法を豆乳に応用したものである、という説がある。これは、篠田 統(しのだ おさむ、1899- 1978)教授の説だそうだ。
  確かに、豆乳と牛乳は外見がそっくりだし、カッテージ・チーズを自作してみればわかるように 豆腐そっくりのやりかたでできる。まあ凝固剤は多少違うのだが、そこは練丹術以来の化学が介入したのだろう? 淮南王 劉安は、練丹術に成功して神仙になったという伝説があることと関係があるのかもしれない。、

  チーズ自体は紀元前4世紀より前からあるのは、永久凍土の下からスキタイのチーズの現物がでているので確かであろう (ref パジリーク遺跡 第二、第五墓)。

  そうすると、時代的には、漢時代に豆腐が発明されてもおかしくはない。しかし、考古学でも  文献でも、豆腐らしいものの記述がでるのは宋ぐらいからであるようで、900年以上のブランクがある。
  こういう日常的なものは概して記録に残りにくいものだから、記述がないから無いとはいえないが、確かになさ過ぎではある。そういう意味では、粉食(餃子、麺)などがどっと入ってきた唐時代中期以降という通説が正しそうだ。

REF.    S.I. ルデンコ パジリーク古墳の秘宝、「西域の秘宝を求めて」(加藤九[示乍]  訳  編)新現代社、1969に収録

タグ:チーズ 豆腐
posted by 山科玲児 at 09:15| Comment(0) | 日記

韋編三絶は革紐ではない

ニヤ出土漢代帳簿木簡 ACE98 頃.JPG


昨日、
2018年05月17日
広辞苑の誤り 韋編三絶
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/183247303.html
のアクセスが多かったので、内容を再検討したが、特に誤謬はないようである。

結論は、
「韋」とは「経」(たていと)に対する「緯」(よこいと)の意味で韋編とは横糸で綴じた編綴簡を意味する。革紐ではない。「韋編三絶」とは、何度も綴じ糸が切れるほど『易経』を愛読したという意味。
である。

強いていえば、郭店楚簡の綴じ糸に関する文献記述が, 最初の発掘簡報であるRef.1になく、Ref.2 Ref.3にもないことぐらいだろう。陳偉、竹簡学入門( Ref.4) には、書いてあるので、なんらかの根拠はあるのではないか?と思う。

なによりも、
*革紐で綴じた証拠は何もないし、直接「革紐で綴じた」と書く古代文献もない。
*出土した実物は、繊維質の麻紐のようなものか(ニヤや敦煌など西域出土  イメージ 複数例が出土している)、または絹糸(Ref.5 信陽楚墓)であった。

この2点から、「革紐」説は誤りであると推論できる。 

Ref.1 湖北省荊門市博物館、荊門郭店一号楚墓, 文物 1997年7月号 p35−48 ,文物出版社、北京
Ref.2 郭店楚墓竹簡, 文物出版社, 1998
Ref.3 崔仁義, 荊門郭店楚簡老子研究、北京、科学出版社、 1998年10月
Ref.4 陳 偉 (著),    湯浅 邦弘 (監修),    草野 友子 (翻訳)、竹簡学入門 楚簡冊を中心として、東方書店, 2016/12/10
Ref.5 信陽楚墓、文物出版社、1986

posted by 山科玲児 at 05:25| Comment(0) | 日記

2018年10月28日

オークラ コレクション展 続  五節句図

酒井抱一 曲水宴図.JPG

九州国立博物館の、
オークラ コレクション展  10月2日(火)〜 12月9日(日)
https://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s52.html
の展示で、
イメージにあげたものは、11月4日までは公開展示されている五節句図  酒井抱一 筆
のひとつです。

これは、戦前のカラー図録 
美術選集、美術選集刊行会、光村美術出版蔵版、昭和2−4年。
にも複製されておりました。このイメージも昭和初期のその複製から作成したものです。
この当時は「栗山家」所蔵でしたから、その後で、大倉集古館に入ったものだと思います。


これは、観たとき冷泉為恭か??と思ったくらい幕末のいわゆる復古大和絵に似ております。
復古大和絵というのは、田中訥言・浮田一宦E冷泉為恭・渡辺清のような画家達の作品です。

復古大和絵 新たなる王朝美  徳川美術館 
2014年10月4日 (土)  〜 2014年11月9日 (日) 
http://www.tokugawa-art-museum.jp/exhibits/planned/items/141004_flier.pdf
のチラシにでている 復古大和絵の絵によく似ておりますでしょう?

そうなると、
「江戸琳派から復古大和絵へ」というルートを考えたほうが良さそうですね。

酒井抱一は、鈴木其一へ、かなり代筆依頼してましたから、どうもこの絵もそれっぽい気もします。
酒井抱一  → 、鈴木其一  → 田中訥言 →浮田一宦@→冷泉為恭・渡辺清
なんか、こういう関係を想像したくなりました。


posted by 山科玲児 at 11:57| Comment(0) | 日記

どこが省略されていた?

Lang 書斎  生田耕作.JPG



アンドルー・ラング「書斎」 白水社 1982 [訳]生田耕作 (イメージ) で

生田耕作先生が「割愛」「省略」したところがあるんですが、巻末の訳者後記に
「第二章」の一部を省略したと、書いてあります。
しかし、実は「第3章」の一部で、白水社訳本 131Pの真ん中、「。。。賞金が転がり込むものである。」と「写本の魅力の。。」の間に、原書で7p 程度の分が省略されてます。この本、たしか前は、もっと趣味的な装幀ででていたと思うんですが、白水社で再刊するときに、こんな小さな部分を省略する意味もないので、これはもともとでしょう。 原書の末尾の「挿絵本」の章も、もともとばっさり省略されています。これは、もともとラングの著作ではなく友人のドブソンの著作なので、まあ省略してもよかったし、挿絵をたくさんいれるのに出版費用がかるという問題もあったでしょう。

 好奇心で、1881年、185部限定初版本(下イメージ)で確かめました。これは生田耕作先生が定本としたものと同じものです。
 同時に発売された普及版とは違って、手漉き紙に印刷されている上製本です。
   普及版とは扉ページが少し違っております。普及版のほうが、なぜか派手で文字も大きいようですね、上製本のほうは、クリックして大きい画像にしなかれば読めないような小さな文字ですし、紋章も入っておりません。なんか地味だなあ。。普通逆のように思うのですが、上製本限定本のほうが地味なんてね。 ただ、上製本のほうは、赤文字での印刷が入っているようです。普及版は皆黒文字。 虚栄心もあって、限定印刷の次第を書いた部分も画像で紹介しておきます。

   普及版のデジタル  イメージ
        Archive ORG (原本はNewYork Public Library所蔵本) 13番目のイメージが扉ページです::https://archive.org/details/library02dobsgoog/page/n0

  このARCHIVE.ORGの普及版85Pの下部、から93Pの上半までが省略部分です。当たり前ですが、普及版も上製本も同じようですね。

  省略された該当部分、この部分だけはかなり難物で、写本や聖書、中世のカトリック文献の用語やラテン語がどっさりあるので、生田耕作先生もお手上げにしたのかなあ、、と邪推してます。当方も読み出したら、Longman Dictionaryを何度も取り出す羽目になり、まだ精読できていません。ミサ典礼書とか時祷書とか、聖ヒエロニムスの手紙(LetterではなくEpistleという単語でした)とか宗教用語が多いので、いちいちひっかかるんだよな。。

 なお、この部分が、ラング以外の他の学者の解説の挿入という生田耕作先生の言辞は、根拠がみつかりませんでした。。。逃げ口上かな。
    Ref. Andrew Lang, The Library, Macmillan, London, 1881


The Library lang 1881 Limited (1).JPGThe Library lang 1881 Limited (2).JPG

posted by 山科玲児 at 09:19| Comment(0) | 日記

2018年10月27日

オークラ コレクション展 追加


九州国立博物館の、
オークラ コレクション展  10月2日(火)〜 12月9日(日)
https://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s52.html
の展示で、

鏑木清方  屏風  七夕

がよかったと書いたが、画像がなかった。

多少暗い写真だが、公式プレス リリースで公開されているので、追加する。実物の色はもっと明るい。
また、これは左双で、右にもう一つある。


posted by 山科玲児 at 08:37| Comment(0) | 日記

イタリアの豆腐


  なにかの拍子にみつけたブログにイタリアでの和食?をあつかった記事があり、ハーブ入り豆腐というものがあった。
  
    イタリアの「ちらし寿司」はカレー味? 奇妙なアジアンテイストを楽しみたい - Excite
           https://www.excite.co.jp/News/bit/E1539079417097.html?_p=2

 これは、レストランのものではなくスーパーなどで売っている既製品の食品のようである。
 しかし、ちょっと考えたら日本の古い料理にもこういうものはいくらでもある。18世紀の豆腐百珍(1782)にも、墨染豆腐  梨豆腐というような豆腐をいったんつぶして昆布やゆずなどをまぜてかためなおす料理が何種類も掲載されている。
  墨染豆腐のレシピと写真::
          http://kombu.tea-nifty.com/blog/2016/02/post-6fbd.html
がんもどきなどもその類だろう。
 イタリア風のハーブ入り豆腐というのも新和食としては面白いかもしれない。また一方、イタリア料理にも新たな要素を入れているということだろう。。
  Ref.. 福田浩・杉本伸子・松藤庄平、 豆腐百珍  とんぼの本、 2008、新潮社
       https://www.shinchosha.co.jp/book/602167/
posted by 山科玲児 at 06:49| Comment(0) | 日記