2018年11月06日

ヘリット  ダウの作品

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フェルメール展
で アムステルダムのライクスから借りてきた ヘリット  ダウ
 読書する老女が展覧されているようです。

 ダウの定評のある本に解説があった。


Baer, Ronni, Arthur K. Wheelock Jr., and Annetje Boersma. Gerrit Dou, 1613?1675:
Master Painter in the Age of Rembrandt. Edited by Arthur K. Wheelock Jr.
Exhibition catalog. National Gallery of Art, Washington; Dulwich Picture Gallery,
London; Royal Cabinet of Paintings, Mauritshuis, The Hague. New Haven, 2000.
という本です。

 まず読んでいる本はなにか??というと、版画の挿絵入り聖書のようです。絵入りの聖書抜粋みたいなものなのかな。
 教会では、聖書の一節の朗読とその解説をやるので、そういうものを集めたものなのかもしれません。なんか、他のサイトなんかの複数の解説を読んでみても、皆、違うようですので、おおまかに推測しておきます。
  挿絵の内容からすると、ルカ伝の19章(欽定版)イェリコでザカリアが木に登ってイエスの一行を観るというところのようですね。
 同じライクス美術館にレンブラントによる似た絵(1631)があります。
 ダウの作品には年がないので、先後関係はよくわからない、しかし、レンブラントとダウで絵画への考え方が違うのがよくわかるようですね。
  この本は、特別展カタログであるから、展示された作品中心なのはわかりますが、参考図版にも上野の西洋美術館にある「シャボン玉を吹く少年」がない。参考文献にも西洋美術館の目録はない。 この件は、某所でもコメントしたんですが、日本にある西洋美術品が以外に欧米に知られていない例だと思っております。
 ところで、ダウのカタログ・レゾネがないのかと思ったが、ヘリット・ダウのレゾネって、どうもあまりないみたいなんだよね。文献目録みると、19世紀の本があげてある。おいおいそれじゃ写真ないだろ!。
  この本を読むと、生前から18世紀には非常に高価であったダウの絵画の評価が衰えたのは19世紀後半だそうです。 それから約100年1世紀が不遇であり、現在は相当 高価のようです。

なぜなら、
 オークションで、16.5 x 21.6 cmという実に小さな静物画が、5億円以上で落札されているから。
2005年5月25日 New York クリスティーズ
Gerrit Dou (Leiden 1613-1675)   
A sleeping dog beside a terracotta jug, a basket, a pair of clogs and a pile of kindling wood
USD 4,720,000
https://www.christies.com/lotfinder/Lot/gerrit-dou-leiden-1613-1675-a-sleeping-4507869-details.aspx

  この100年、はレンブラントが異常なくらい高く評価された時代とも重なっている。当方、正直いってレンブラントとダウの絵ならダウのほうがほしいと思う。版画家としてのレンブラントは高く評価したいが、油絵を観てどこがいいのかわかりません。 私には、どうもレンブラントへ反応する感覚器がないのでしょう。



posted by 山科玲児 at 09:23| Comment(0) | 日記