2019年04月01日

新元号と蘭亭序

万葉集巻5a.jpg

新元号「令和」の典拠とされた万葉集「梅花歌三十二首幷序」
の「序」を早稲田大学の古版本からお借りして紹介してみる。

実は、元暦校本万葉集に期待したんだが、元暦校本は巻5が残っていないようだ。
残念。

この漢文による序、さっと読んでみると王羲之「蘭亭序」によく似ているね。
同じ思いを持った人も多いらしく、ネットに同意見が散見した。

最近、また蘭亭を調べ直しているので、とても実感できた。

しかし、こういう日本の漢文から出すというのは親しみ深くていいと思うよ。
書経なんかキッ屈ゴウ牙でとても原文を読む気になれないものだから。当方は学生のときレポートのために、無謀にも書経の古版本と図書館で格闘して無残に敗退したことがある。 まあ易繋辞傳ぐらいならなんとか読めるけどさ。
 懐風藻とか、本能寺切の都良香の文章とか、日本のナショナリストであった菅原道真の文章からとるといいかもしれないねえ。






posted by 山科玲児 at 19:57| Comment(0) | 日記

Wikipedia 快楽の園の問題

ヒエロニムス・ボッス快楽の園 
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%AB%E6%A5%BD%E3%81%AE%E5%9C%92
の後世への影響Legacyのところは、あまりにひどいので、ちょっと一言。


 ブリューゲルが快楽の園を観た機会はないのではないかと思います。この絵は、当時はウィレム1世の宮殿にあって、賓客以外はみることもできなかったはず。あのアルヴァ公爵がグレンヴィル枢機卿のところにある快楽の園 中央画面を模写したタペストリーをコピーさせてほしいと所望した、という手紙の記録が残っておりますので、アルヴァ公爵ですら少なくとも借りるということはできなかったし、よく観たことはなかったのではないか?
  先代のヘンドリック3世のとき宮殿を訪ねたデューラーは、当時有名人でしたが、それでも観ておりません。
 ブリューゲルが観たとしたら、ブリューゲルのパトロンであったグレンヴィル枢機卿が自宅に飾っていたタペストリーや、16世紀ボス派の部分コピーや模倣作だったと思います。

 ボスの評価は1572年の時点では非常に高かった。だからこそ、ブリューゲルの弔詩に「新しきボス」という形容を当時の一流の人文学者ランプソニウスが使ったのです。一方「快楽の園」という作品自体はブリュッセルのナッサウ伯の宮殿やアルバ公爵の邸宅にあって、多くの人に知られたわけではない。画家の評判と作品の認知・影響力は、別問題だと思います。
  また、アルチンボルトも、当然観ておりませんね。
  ボスの作品で、現在、模写や模倣作が最も多く残っているのは、プラドの三賢王礼拝の中央画面と、リスボンの「聖アントニウスの誘惑」です。

posted by 山科玲児 at 08:14| Comment(0) | 日記

エイプリル・フール

エイプリル・フール だが、新元号発表は午後なので、問題にはならないだろう。
新元号発表は午後一時と聞いていたが、11時半という微妙な時間になって、残念、この場合、あれは嘘だ、ということは意味ないのでありえないとは思う。

ただ、ワシントンDC時間のエイプリル・フール(日本より13時間遅れて今日の夕方6時から深夜12時)にトランプ大統領が、過激なTwitterやインスタグラムをやらないか。ちょっと心配ではある。エイプリル・フールのジョークだよ、で済まされるのは米国人の間だけだからね。いや、米国人でもポリコレ信者には通用しないだろう。あれは原理主義的宗教のようなものだから。



posted by 山科玲児 at 05:10| Comment(0) | 日記