2019年05月23日

正倉院の宝飾鏡

正倉院  平螺鈿鏡.jpg

  今秋の東京国立博物館の、御即位記念特別展「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」展
   https://artexhibition.jp/shosoin-tokyo2019/
  では、平螺鈿背八角鏡 同類が九面あるうちの一つがでるようである。イメージは木版で複製したものなので、九面のどれを複製したものなのかはよくわからない。まあ、こういうものだというイメージ提示のためだけで表示した。
  イメージソース::東瀛珠光 第1集,再版, 審美書院, 東京, 大正15年

  この鏡の背面は琥珀や夜光貝などいろいろなものが入っているのだが、ちょっと普通の螺鈿技法とは違い、黒い天然樹脂 あるいはピッチのようなものに埋め込んであるような形になっている。このような技法は普通に木漆製品に使う螺鈿技法とは異なっている。奇妙なことに、前漢時代の雲南省の地方文::石寨山文化で。孔雀石の細片を多数はめ込んだものがあり、それが似たような樹脂・ピッチでの接着なようだ。

  どうも、この種の技術はインドシナ・南方を源流としているのではないか?と思わせるところがある。

また、南倉70-1の山水八卦背八角鏡も豪華な大型鏡だが、ちょっと変なところがある。
正倉院鏡の左横書き
http://reijibook.exblog.jp/12965718/

正倉院の宝飾鏡には、当時の西安・洛陽などの文化だけではないものが、かなり入っているのではないか? と思わせるところがある。

タグ:正倉院
posted by 山科玲児 at 09:07| Comment(0) | 日記