2019年06月06日

ヴィヴァルディの声楽曲:推薦曲

ヴィヴァルディの声楽曲で、特に推薦できるものは、この2曲だろう。

映画「シャイン」に使われた「まことの安らぎはこの世にはなく」RV 630(Nulla in mundo pax sincera)の第一曲アリア
Vivaldi - ''Nulla in mundo pax sincera'' (with soprano Zinovia Zafeiriadou Vidovic)
https://www.youtube.com/watch?v=G_ETroHLPGk
この演奏はスロヴェニアの歌手・団体で、最も中庸を得ていると思う。


サルデッリ氏の「失われた手稿譜」
http://www.webmysteries.jp/topic/1803-04.html (東京創元社のサイト)
で屡々言及される  
詩篇111 Beatus Dir(主を畏れるものは幸なり)の一部
In memoria aeterna erit justus (正しき者は永久に記憶される)

Vivaldi - Beatus Vir RV 795 - Les Agremens - Leonardo Garcia -Alarcon
https://www.youtube.com/watch?v=3NHmH3W-6aU
0:01-4分10秒まで、そのあと音が大きくなりすぎるのでここでストップしたい
この動画の演奏は、ソリストが相当、アクの強い個性的な組み合わせで、女性もスペイン人らしい顔の大柄な人と、アフリカ系かとおもわれる小柄な人、がでている。

ライブ動画ではないが、もう少し常識的な演奏は、
https://www.youtube.com/watch?v=REiVHfvjvGc

リナルド・アレッサンドリーニのライブ
https://www.youtube.com/watch?v=xja2Kq2mLd0
14m20s-18m33s
では、 器楽は優れているがソリストの表現がどうかなあ。。好みが分かれるところだろう。

   ここで感じるのはヴィヴァルディにはアルト・メゾなど低い音域の声での良い曲が多いことで、これはアンナ・ジローがメゾだったことと関係があるかもしれないし、ピエタでソプラノとアルトの女声に等しく活躍の場を与えるという教育的問題なのかもしれない。
  また、この曲はマタイ受難曲の一部を強烈に思い起こさせるところがある。バッハはこの曲も写譜したり耳で聴いたりして取り入れたのだろうか。

 このBeatus Vir全曲は、長大だが、それほど面白いものではない、しかし、この曲だけが抜群に良いと思う。
  この曲In memoria aeternaは合唱曲として歌われる場合も多いらしい。名曲として認知されているからだろう。
 この場合、ヴァイオリン一本か二本、チェロ1本で伴奏はできるようなので、合唱団がやるとしてもコストはあまりかからないと思う。動画をみると、それ以外の奏者は皆休んでいる。


posted by 山科玲児 at 19:45| Comment(0) | 日記

米国で北宋画を発見したのか?

Orientations Pen 長沙易元吉.jpgPen detail.jpg




2019年05月26日 この印はないだろう?
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/186050343.html

で、バーンハート教授がフリーアの倉庫から花鳥画をクローズアップした先例には
ペンシルバニア大学美術館での「発見」がある。

ペンシルバニア大学のサイト
https://www.penn.museum/collections/object_images.php?irn=218800#image3

19年前にロドリック・ウィットフィールド教授が  ペンシルバニア大学美術館で興味深い中国画をみつけたことから(ref)、米国の美術館の倉庫に、何か眠っている作品がないかと調べ直す機運が高まったようである。

ウィクフィールド教授がみつけたのは、
前面の岩に「長沙易元吉」というサイン(上イメージ)が書いてある絵画なんだが、
果たして、北宋時代後期の画家本人のサインなのかどうかは、よくわからない。

ただ、易元吉は猿の絵画で有名で、猿の絵画を無闇に彼の作品にしてしまうという傾向はあった。例えば、大阪市立美術館にある下記の絵がそうで、これは元時代に「易元吉の絵」と推定され、清朝宮廷でもそうみなされていた。実際にはわからない。
  そういう意味では「猿の絵」ではないもので「長沙易元吉」というサインがある絵という意味では、少しは信頼性があるのかもしれないが、どうなのかなあ。なお宣和画譜には、「猿の絵」ではない易元吉の花鳥画も多数収録されている。


ref Orientations Vol 32 No.2 feb  2001

大阪 聚猿図巻 (2).JPG
posted by 山科玲児 at 08:19| Comment(0) | 日記