2019年06月12日

印刷本への手書き装飾 その2

Leganda AUREA 2nd edition ss.jpg


章頭の華麗なイニシアルを手描きでいれるために、印刷本では空白にしておくことも多いようです。
このイメージは、1484年リヨン出版の本 黄金伝説(REF)  イニシアルが空白になってます(初版は1483年 リヨン出版)、、装飾文字を入れるのを待ってるうちにそのままになってしまったのでしょう。

REf La Legende Doree Mathieu Husz Et Pierre Hongre 1483. [At Head of Title: Livres A Gravures Imprimes A Lyon Au Xve Siecle].
Edite par Lyon: Societe Lyonnaise Des Amis De La Gravure [L'Association Guillaume Le Roy], [1924]


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印刷本への手書き装飾 その1



ウィーンのアルベルティーナでのデューラー展.
https://www.albertina.at/en/exhibitions/albrecht-duerer/
にでてる
https://www.nga.gov/collection/art-object-page.75783.html
ですが、
これは、Aldus Manutiusが1496年にヴェネチアで印刷刊行されたギリシャ語の本(テオクリトスのIdylls and other
texts)の上に絵や装飾模様を描いたものです。それが、いわゆるアルドス版の本の上に絵を描いたというものなんですね。
  Pirckheimer細密画とされるもので、ほぼ同じ年齢のニュールンベルグのお金持ちの蔵書家 Willibald Pirckheimer (5 December 1470 – 22 December 1530)がデューラーに頼んだということになっておりますが、総カタログでは疑わしい作品ということになっているので、デューラーのまわりで制作されたのかなあ工房作品?ですかね。なんかのんびり風です。1496年よりは後なんですが、1504年という推定もあるようです(ref)。
  大英図書館が売ってしまったというのも、案外、「疑わしい」ということに嫌気がさしたのかもしれません。Pirckheimer細密画は他にもあるようですし、他の本アリストテレスやイソップなどに入れた絵もあるそうで、各地の図書館に分散しているようです。
 こういう印刷本へ手描きでイラストを入れるというのは、この時代に意外に多いようです。特にモノクロの木版画に彩色するというようなもの、章頭の華麗なイニシアルを手描きでいれるもの、など結構あるようです

REF. Angela Ottino Della Chiesa,  Tout L'oeuvre Peint De Durer, Flammarion, 1969, Paris

posted by 山科玲児 at 08:14| Comment(0) | 日記

ボイマンス リニューアル閉館

 Boymans museum  rotterdam.jpg

ロッテルダムのボイマンス美術館(イメージ)が、2019年5月27日から、リニューアル改築のために閉館するそうです。
再開は、2021年の予定:かなり大胆な展示方法に変えるとのことですが、成功するのかな。観客のマナーも問題になりそうですね。

 この美術館、東京でのバベルの塔展で記憶している方もいるでしょう。なかなか凄いところです。



posted by 山科玲児 at 07:41| Comment(0) | 日記