2019年06月26日

横浜で「原三溪のコレクション」特別展

三渓園 絵葉書.JPG




横浜美術館開館30周年記念
 生誕150年・没後80年記念
ということで、
原三溪の美術 伝説の大コレクション
会期2019年7月13日(土)〜9月1日(日)
https://harasankei2019.exhn.jp/
というのが開催されるそうです。

原三渓コレクションというのは、日本の古美術業界ではブランドであり基準作なんですね。
展覧会サイトの「みどころ」に書いてあるように、
>コレクションは没後に分散しますが、国内各地の美術館や博物館を代表する所蔵品となり、また個人などに受け継がれています。

なので古美術市場に出る可能性もあるという意味で、コレクターを誘惑する「ブランド」でもあります。

  同じようなブランドに「益田鈍翁 旧蔵」というのがあります。日米戦争敗戦後GHQと財務省の悪辣な「財産税」によって全て散逸しました。その事情は益田氏の子孫の方が証言されております。ただ、三井財閥の大番頭だった益田孝氏の収集品は量がはるかに巨大莫大で、当然やや玉石混淆の感も全くないわけではないので、ブランドとしては「原三渓 旧蔵」のほうが上でしょう。より洗練された選び抜かれたコレクションという意味です。[原三渓 旧蔵]なら、きっと本物で名品に決まっている、、というような信頼性があるんですね。当然ながら[原三渓 旧蔵]を偽装した偽物もきっとあるだろうなあ。。。

この展覧会の英文副題に、
The Eye of a Connoisseur
とついているのは、全く同感ですね。

 原三渓氏の趣味や鑑識眼に、全面的に賛成するわけではないのですが(あの孔雀明王像はあまり好きではない)、それでも凄いとは思ってます。
  なにより、今回も展示される、原三渓が自分で描いた日本画「白蓮」を昔実見したことがありますが、その不思議な印象を今でも憶えておりますし、何人かの識者が同様に原三渓の蓮の絵(何点も描いたらしい)を賛美しております。実見する前はパトロンへのお追従かとも思っていたのですが、どうもそうではない、確かに独自のものをもった「画家」でもあったようです。

原三渓の形ある遺産として、まとまって残っているものに横浜本牧の三渓園があります。私も訪ねたことがあり、なぜか絵葉書セット(イメージ)を買いました。畿内から古建築を移築しているところが驚きですね。あの塔や茶室も全て重要文化財の本物なんですから。
再現もののテーマパークじゃありません。

posted by 山科玲児 at 06:58| Comment(3) | 日記