2019年07月04日

分厚ーい本

The Earlier Italian Schools.JPG



 この分厚い本(Ref)、623P。全部活字がビッシリ詰まっていて、図版ゼロです。これロングマンの英英辞典と同じくらい厚い。英国の本屋で背表紙が褪色した本を安く売っていたのでつい注文したんですが、到着してびっくりしました。
 本を手にとって初めて、思い出しました。ロンドンのナショナルギャラリーの売店で買うのをためらったのは、この厚みにびびったためだったんだよな。
  活字だけといっても、現代ではロンドンのナショナルギャラリーの絵画作品はCD=ROMやネットで、写真精度 大きさに文句をつけなければ全部みることはできるのですから、図版なしでも十分有用です。ただ、この厚みにはひいてしまいますねえ。
  ペーパーバックとはいえ、糊綴じではなく古典的な糸とじなので、装幀は良い本です。

来年のロンドン・ナショナルギャラリー展
https://artexhibition.jp/london2020/

のこともあり、イタリア絵画の解説がほしくて買ったんですが、この 「The Earlier」というのが心配でした。まさか、ドッチョやチマブエ風の古拙な絵画ばかりで、せいぜいジョットーや国際ゴシックまででおしまい、だったらどうしよう、という心配です。場合によっては捨てるしかない、、

 さいわい、どうやら ラファエロより前、ペルジーノ、レオナルドまでカバーしていたのでほっとしました。クリヴェッリ、ベッリーニ、コスメ・トーラの解説もありましたしね。

 なんと、英国の学会では「ラファエル前派」という歴史認識・イデーがしっかり続いているんですねえ。少なくとも1960年ごろまでは。

REF.  
Martin Davies, The Earlier Italian schools.
National Gallery (Great Britain)
 623 p. ; 25 cm.
 Publications Dept. National Gallery, London,  1961.


posted by 山科玲児 at 06:53| Comment(0) | 日記